25-45 キロ圏の汚染状況)4/4飯舘村の放射能汚染調査結果は深刻 #contamination #radioactivity #iitate #fukushima RT @tiniasobu
2011/04/05
環境平和MLからの情報です。
3/28-29の飯舘村の北西の放射能の調査を京都大学の今中哲二さんらが実施され、
その結果が4月4日にまとまりました。
それを踏まえて、福島第一原発から30キロ圏より外でもかなり深刻な汚染がある
ことがあきらかになりました。
レポートと以下の説明文は、このページに添付してあります。
以下は、その意味付けについての日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋
巌さんによる解説文です。
その結果はご覧のとおりですが、極めて厳しい実態が浮き彫りになっています。
ただ急いで作ったとみえ、原資料は誤植が若干あるようです(p.6の「北東方向」
は「北西方向」の誤植でしょう)。
当村は30㎞圏外にあり、避難指定はされていませんが、すでにIAEAや国が調査を
行い、高濃度の汚染は認められるものの、「避難の必要はない」という結論になっ
ています。また自主避難する場合も、基本的には国や県の支援は受けられません。
一方、先日来「専門家」が来村し、「現在のデータは全く心配ない」と説明し、
またNHKでもそのように放送しました。
このため、村外の避難所にいる住民は続々と戻ってきている状況にあります。
しかしながら、この「安全」の前提として原子力安全保安院は、記者会見で
「この時期に1日中屋外にいる人などいない(だから大丈夫)」などと発言して
いますが、多くの農業者はすでに農作業を始めており、特に畜産農家は一貫して
避難せず、「終日」牛の世話に従事しています。もうすぐ始まる児童・生徒の通
学とともに、大きな問題が懸念されます。
今回の調査は、国やIAEAのような限定された地区の少ないサンプル調査ではなく、
広範囲にわたる精緻な調査となっています。すなわち、様々な判断に最も資する
1次資料と考えられます。
私たちは、有機農業研究の歴史がまさにそうであったように、およそ科学・研
究に携わる者として、冷徹かつ正確にデータ分析(調査)を行い、その上で、社
会的な普及・波及に向けた社会的発言を躊躇することなく実行すべきと考えます。
本学部・糸長先生らはそれを実践されておりますので、以下をあわせてご一読
ください。
各方面への要請文(避難指示見直し、村内の除線などの要請)
http://www.ecology-archiscape.org/pdf/20110404supportteam.pdf
【参考】4/3以前のメモ
http://www.ecology-archiscape.org/pdf/20110403eas.pdf
http://www.ecology-archiscape.org/pdf/20110402supportteam.pdf
飯舘村支援サイト
http://www.ecology-archiscape.org/
これらの資料は既に公表されたものですので、それぞれのお立場でご活用く
ださい。
取り急ぎです。
日大食品ビジネス学科:地域経済論研究室/高橋 巌
研究室HP http://www.geocities.jp/tiikikeizairon/index.html
研究室ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/iwashizemi
高橋巌さんからの引用終わり
以下は、飯舘村後方支援チーム 代表 糸長浩司さん
(日本大学生物資源科学部 教授)から情報の引用です。
http://www.ecology-archiscape.org/pdf/20110404supportteam.pdf
飯舘村周辺放射能汚染調査暫定報告の発表と対策について
2011 年 4 月 4 日
関係者の皆様
飯舘村後方支援チーム 代表 糸長浩司
(日本大学生物資源科学部 教授)
たいへんお世話になっております。
このたびの東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質放出により福島県
相馬郡飯舘
村は大半が避難勧告・屋内退避勧告の範囲外であるにもかかわらず、県内他地域に比
べて空中線
量率が高く、土壌が高濃度の放射性物質によって汚染されていることが推察されまし
た。実態を
把握するため、3 月 28 日、29 日の両日、京都大学原子炉実験所今中哲二助教を代
表とする「飯
舘村周辺放射能汚染調査チーム」が現地入りし、村の協力を得て、汚染度の詳細かつ
広汎な調査
を実施いたしました。本日、その暫定的な報告書がまとまり、同調査チームから発表
されたこと
をお知らせいたします。
京都大学今中哲二調査チームの調査報告書の URL:
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No110/iitatereport11-4-4.pdf
調査の結果、飯舘村の南部を中心に 30km の圏外であっても高い放射能汚染地域が
存在するこ
と、一部地域では、15 日以来の累積で国の指標によって「避難すること」とされる
被曝量に達し
つつあること、土壌への高濃度放射性セシウム沈着が見られること、などが明らかに
なりました。
この汚染は、15 日朝、第一原発 2 号炉の格納容器破壊に伴い放出された放射能雲が
飯舘村付近に
達し、折からの雨や雪で降下、沈着したものと思われます。
この報告書を受け、後方支援チームとしては、村に対して以下の提案を行いました。
1)道路・建物敷地での徹底的な除洗を、国または県に要請する
2)南部の曲田等の土壌の放射性物質の蓄積による放射能線の高濃度地区住民は、村
外か、村
内の比較的濃度の低い地区等に当面避難する
3)子ども・妊婦は、村外への避難が望ましいが、最低でもコンクリート建物内に避
難して頂
く
4)外での農作業等は極力控える
もとより、今回の放射能汚染に関して、村には何ら責任はありません。しかし、村
は屋内避難
勧告地域に一部がかかるだけで、大半が圏外であるため、国や県からの明確な勧告や
支援を得ら
れていません。こうした状況に鑑み、後方支援チームとして国や県に対して、以下を
要望いたし
ます。
1)30km 圏の線引きにこだわらず、汚染状況に応じたきめ細かい対応・対策と支援
2)既に文科省等が実施してきた土壌調査の結果の速やかな公開
3)今後中長期にわたる詳細なサーベイの実施とその結果の公開
4)すみやかな汚染除去対策の実施
5)村民に対する健康管理の実施
6)避難や今後の対策にかかわる費用の補償
今後とも飯舘村への皆様の温かい支援・協力をお願いいたします。
●飯舘村後方支援チームについて:日本大学生物資源科学部糸長研究室では、飯舘村
と共同で持
続可能な村づくりを目指すさまざまな取り組みを 15 年にわたり行ってきたことから、
今回の東電
原発事故災害に伴う、情報収集・広報・助言などを行っている。今回の「汚染調査チー
ム」にも
メンバーが参加している。
<本リリースに関するお問い合わせ先>
小澤祥司(おざわしょうじ) 日本大学生物資源科学部非常勤講師
以上、二つの資料の引用者
公立大学法人 山口県立大学
教授 安渓遊地(あんけい・ゆうじ)
〒753-8502 山口市桜畠3丁目2番地1号
山口県立大学国際文化学部
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