医師たちの声)3/26福島県保険医協会「福島原発事故についての緊急声明」 #isha #fukushima #hoken RT @tiniasobu
2011/04/03
被爆治療の現場にたつであろう医師達からの緊急声明です。
全国保険医団体連合会は、各都道府県の保険医協会を束ねたもので、日本の医師・歯
科医師の組織率60%以上、開業医のほとんどが入っている、会員10万3000人
(2010年度)という大きな団体です。
以下の緊急声明がだされました。
福島県保険医協会「福島原発事故についての緊急声明」
2011年3月26日
福島原発事故についての緊急声明
福島県保険医協会
理事長 酒井 学
2011年3月11日、三陸沖を震源とする巨大地震は大きな津波を引き起こし、多くの
犠牲者と被害者を生み出し
た。
その地震・津波による被害により、東京電力福島第一原子力発電所の所内電源、非
常用電源等、原子炉の冷却
系機能を一瞬にして奪い去り、炉心溶融、爆発、損傷と放射性物質の外部への放出な
どが極めて深刻な事態とな
っている。
とくに第1原発3号炉ではウランとプルトニウムのMOX燃料を使用している。
プルトニウムは自然界には存在せず、ウランの核分裂生成物として唯一原子炉内で生
成される。放射性物質の中
でもプルトニウムは最も有毒な発ガン性物質であり、半減期は2万年以上と長く、体
内に摂取されると排出する
のは不可能である。
摂取量によっては死亡する可能性がある。
日本政府は原発からの避難距離を20km、屋内退避距離を30kmとしているが、既に流
出した放射性物質により周辺
住民の被ばく、原乳や農作物、土地、海洋さらには浄水場への放射能汚染の拡大、さ
らには風評被害の拡大に、
大地震と津波による被害に加え、住民の不安と怒りは頂点に達している。
通常より高い放射線量は、関東の広い範囲でも検出されており、専門家の英知を結
集して原子炉や格納容器、使
用済み核燃料が破損し、大量の放射性物質が外部に流出する事態を防ぐことはもちろ
ん、現在も放出され続ける
放射性物質を一刻も早く閉じ込めることが緊急に求められている。
また、こうした中で、政府と東京電力ならびに原子力安全保安院は、原発事故に関
する具体的な情報を公開する
ことなく、医療行為としての放射線量との比較や、内部被ばくと外部被ばくを混同さ
せるような解説により、い
たずらに安全を連呼し、住民の不安に応えられるような正確かつ迅速な情報の公開を
怠ることはけっして容認で
きるものではない。
私たち、福島県保険医協会は一刻も早い原発事故の収束を願い、今回の未曾有の大
地震の被災者に対して心より
お見舞い申し上げ、できる限りの支援活動に取り組むとともに、原発事故について政
府と東京電力、原子力安全
保安院、電気事業連合会に以下のことを強く求める。
記
1、福島原発事故に関わる全ての情報を、正確かつ迅速に公開すること。
2、放射能汚染の人体などへの影響を正確に国民に周知すること。
3、さらなる被ばくを防ぐため、遠隔地への退避の実施など具体的な予防処置をと
ること。
4、拡散する放射性物質による内部被曝を防ぐための具体的方策をとること。
5、被災地域の住民をはじめ、自身の身体の危険を顧みず原発事故処理に携わった
人々の今後の健康と生活の保
障を確約すること。
6、福島第一原子力発電所は、事故の一刻も早い収束の後は廃炉とすること。
7、各地の原子力施設の地震対策の抜本的な是正を行うとともに、安全体制を調査
し、問題のあるものは即時に
運転、稼働を中止すること。
8、原子力に頼らない電力対策を早急に確立し、今後、エネルギー政策を見直すこ
と。
以上、http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/b22ee9999e4403821a8d9b126b93f797
から引用。
引用者 安渓遊地