炉心溶融の危険)福島第一原発で炉心緊急冷却装置停止の可能性
2011/03/11
朝日新聞ニュース
福島第一原発で炉心緊急冷却装置停止の可能性 溶融危惧2011年3月11日19時13分
. 経済産業省の原子力安全・保安院によると、11日午後4時すぎ、東京電力から
福島第一原子力発電所の1、2号機で、炉心を冷やす緊急炉心冷却システム(ECC
S)が動かなくなった可能性があるという連絡が入った。炉心が十分に冷却できない
状態が続くと、炉心溶融など極めて危険な状態になる恐れがある。
保安院によると、地震で原子炉は停止し、核反応は停止した。だが、核燃料の熱が
出続けているため、炉心に水を入れて冷やす必要がある。炉心に残る蒸気で注水する
隔離時冷却装置は動いているが、本来なら、炉心を冷やす最後の手段であるECCS
も作動するはずだった。
だが、停電に加え、非常用発電機の停止も重なり、ECCSが作動しない状態が続
いている。隔離時冷却装置が確実に働けば炉心は冷却されるはずだが、東電は緊急事
態に備え、電源車による電源復活を急いでいる。
東電は原子力災害対策特措法に基づく「特定事象」を適用、経産省と福島県、地元
自治体に通報した。
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