多言語への道)日本人は外国語としてまずスワヒリ語を勉強すべき
2010/07/19
きのう、オープンキャンパスで高校生に話したことです。
言葉は2番目が難しい。3番目、4番目とだんだん楽になるよ!
ひょこっと古文書がでてきました。1992年の山口大学教養部での授業予定です。
昔はこのぐらいしかかかなくて良かったんだ。
梅棹忠夫さんがでてきます。週2回で集中して教えていたんです。
開設科目名 文化人類学(S)ab
担当教官 安渓
開設曜日時限 後期 月7・8 水1・2
キャッチフレーズ、 スワヒリ語をしゃべってアフリカへいこう。
内容、 アフリカの言語と文化入門。
日本人は、外国語としてまずスワヒリ語を勉強すべきです。なぜ?だって、母音が
アイウエオの5つで、めんどうな子音がなく、文法もほとんど例外がありません。し
かも一度イントネーションを身につければ、西欧諸国の人々より上手な、なまりのな
い発音ができるのです。こうして、西欧語へのコンプレックスを解消してから、イン
ターナショナル・ブロークン・イングリッシュなりを勉強すれば、たちまち上達する
ことうけあいです。それには余分な時間がかかる、とお思いですか?そんなことはあ
りません。国立民族学博物館の梅棹忠夫さんの経験によれば、「だれでも、どん
な外国語でも1ヵ月あればいちおうはしゃべれるようになる」といいます。引用を続
けます。「たとえば、1日に200の単語をおぼえることは、現地でなら、だれでも
そうむつかしいことではない。1ヵ月たったら6000語だ。日常の用はたせる。そ
のかわり1ヵ月間はその言葉に集中しなければだめだ。」(『私の外国語』中公新書
より)
東アフリカの共通語であるスワヒリ語はケニアとタンザニアの公用語で、ウガンダ、
ザイール東部、ルワンダ、ブルンディ、マラウイ、ザンビア、コモロ諸島でもかなり
通用します。日本でもしゃべれる人が増えてきています(秘密の会話をするのにも重
宝ですよ)。授業では、スワヒリ語の背景にあるアフリカの自然と文化についてもで
きるだけ紹介し、スワヒリ語の母体になったバンツー語についても触れていきたいと
思います。(ただし、アフリカ行きのお世話はいたしません。)
毎週2回の授業では、びしびし当ててしゃべってもらいますから、きちんと出席し
て、しっかり準備してこれる方だけが受講してください。約20名で受講者制限をし
ます。成績は、個別の面接によって評価します。
教科書は、受講者が確定してから指示します。