ペンギン村日記)自主的授業公開の参観に行きました
2010/07/02
国際理解の授業の始まり
仲間同士で評価しあう1
仲間同士で評価しあう2
仲間同士で評価しあう3
今日の発表にはずいぶん時間(愛情)がかけられていました
授業は楽しくなくっちゃ
ほとんど教育実習みたい
班ごとに発表
地に足がついた発展のための解決策のイメージ
7/2修正 授業の全体の写真に国際理解とあるのは、同じ部屋で拾った別の授業の
レジュメ(仲間同士で評価しあう1の右側にちらと写っている)で混同したもので、
ただしくは「国際協力」でした。
学部の全員にメールで招待状が届いた。
Be the first penguin. Be the first follower. を口癖に授業を進めている若手ホー
プのペンギン先生からだ。
招待状の写し
みなさま
「国際協力論」(木曜日5・6時限 12時50分~14時20分、多文化資料室(C館4
階))では、
ジェフリー・サックス『貧困の終焉』をテキストに、20名の学生が相互にプレゼンを
行いながら、「みんな学生、みんな先生」という「学びの共同体」を創り上げて
いくことで、
「今、ここ」で自ら「協力」を体現しています。
http://kyoumu.ypu.jp/o.php?code=K124090&field=nfis&kiso=off&gakki=1
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/116247.html
「国際協力論」のキー・コンセプトは以下の5つです。
・プレゼンはプレゼントだ
プレゼン(presentation)は「今、ここ(the present)」におけるプレゼント(a
present for YOU)と
いう姿勢で、相互に競争し合うだけでなく、贈答し合う文化が生まれつつあります。
・ピアレビュー
毎回、学生同士がなかまのプレゼンに対するレビューを文字・図・絵など様々な
かたちで
行い、みんなで共有し合います。
・ピアレビューのピアレビュー
前週のピアレビューに対してピアレビューします。ベスト1
を毎回確認し合いますが、1票も入らない学生が3分の2を占める半面、1人で
半数近い票を
獲得する学生もいます。評価をし、評価されるということを当たり前のものにし
ていきます。
・Play a part, and WE will have a party
協働する中で応分の貢献(a part)を果たすことで、なかま(party)となり、その
ときその場が
祝祭(party)となります。
・「みんな学生、みんな先生」
大学卒業後、みんなから助けを得ながら、自ら教え、自ら学ぶようになるのが大
学での学びだとすると、
その第一歩を確実に踏み出しつつあります。
次回、よろしければ、ご覧にいらっしゃいませんか。
面白そう!
自分で自分の授業をかってに公開しちゃうところが気に入った!
居眠り上手の僕は、迷惑かけちゃいかんと思いながら、のぞきに行った。
眠るどころではなかった。学生たちは、じつに生き生きとしていた。ペンギン先生
が授業を進めていくスピードにあっけにとられながら、ピアレビューのピアレビュー
ということを見た。グスコーブドリが受けたクーボー大博士の授業に、「歴史の歴史」
ということを示す模型がでてきたなぁなどと思いながら、もう一人の参観教員といっ
しょに手をあげたりしてアンケートに参加していた。
今回、前に出てみんなをひっぱっていく学生たちは二人。膨大な手間かけて準備し
たことがわかる教材だが、表情は明るく、準備の疲れは見えない。テキストを出して、
という指示で、学生たちが出した分厚い本は、2025年までに貧困と格差に終止符
を打つという内容だった。ジェフリー・サックスという人の仕事を知らなかった僕は
手にとって、思わずテキストの中で著者がボリビアのハイパーインフレーションにつ
ける薬を実際に処方しながらIMFの本性に気づくところなどを読みふけりながら、先
生役の学生の指示でみんながどんどん貧困につける薬について意見を出し合って進ん
でいくのを楽しんでいた。
いろいろの工夫に、感心することばかりだった。軍事費を削減することについての
大切さには、学生たちはあまり気づいていないのか、大切だと思います、に手を挙げ
たのは、僕ひとりだった。
サックスの本を2冊注文した。こんな大事な考えを知らなかったなんて。
授業がおわったらお礼状がたちまち四通きた。なかなかこんなふうにはいかぬも
の
◎親ペンギンさんから学部教員全員へのメール
こんにちは。
今日の「国際協力論」を自主的授業公開FDと
させていただきました。「国際協力論」では、
「みんな学生、みんな先生」をキーコンセプトに、
毎回、ピアレビューをし合い、さらにピアレビュー
のピアレビューを行っています。今回の自主的
授業公開FDは、いわば、私自身にとっての
ピアレビューでした。学生たちに会いにきて
くださった先生方、叱咤激励をくださった先生方、
本当にありがとうございます。
◎親ペンギンさんから僕へのメールからの抜粋
今日はお忙しい中、学生たちに会いに来てくださり、
本当にありがとうございました。
私にとって、なによりのピアレビューとなりました。
率直に、ご感想をお聞かせ頂けると嬉しいです。
p.s.
今日のテキストの1章は「貧困をなくすための
『地に足のついた』解決策」と題されていました。
◎子ペンギン1さん(3年生、写真の向かって右側)のメールからの抜粋
本日は、国際協力論の授業を見に来てくださり、
本当にありがとうございました。
安渓先生が来てくださることを、存じてなかったため、
驚きましたが、同時にとても嬉しかったです。
早口で聞き苦しかったと思いますが、最後まで
耳を傾けてくださり、また、アンケートにも即座に
ご回答いただき、ありがとうございました。
安渓先生のそのスピード感を見習いたいと思います。
来週にはプレMDGs(Millennial Development Goals)を完成させ、
また、今回のアンケート結果も再来週あたりに
皆に配ろうと考えているので、
ぜひ、安渓先生にももらっていただきたいです。
完成し次第、研究室のほうに伺わせてください。
写真で出るのは、私たちでよければ、
ぜひお願いいたします。
これからもよろしくお願いいたします。
本日は本当にありがとうございました。
◎子ペンギン2さん(3年生、写真の向かって左側)のメールからの抜粋
本日は、国際協力論の授業に
お忙しい中お越しいただき、
本当にありがとうございました。
発表者の2人ともあわただしく
プレゼンテーションを行いましたが、
最後までお付き合いいただき、
大変うれしかったです。
先生方にお越しいただいて、
発表者も大変身が引き締まりました。
今回の経験を今後の私たち自身の成長へと
さらに活かしていきたいと思います。
教室の温度も高く、大変暑い中、
最後までお付き合いいただき、
本当にありがとうございました。
(4つのメールからの抜粋終わり)
以上、授業参観で勉強したことの報告でした。
みなさん、ありがとう!
安渓遊地(あんけい・ゆうじ)
7/2追記
と書いてねたら、もうペンギン先生からお礼のメールが来た。
抜粋しておきます。どうも宮沢賢治さんふうのところがあるぞ。
◎ペンギン先生からのお礼メールの抜粋
昨日は「FD」にご参加くださったのみならず、
早速「授業参加記録」を書いてくださって
本当にありがとうございます。
私自身、とても励みになりますし、
何より、二人にとって、いや、「私たちの成長」の糧となります。
「つまり学校へはひらないで勉強するしかたを教へるんだ。」
p.s.
「みんな学生、みんな先生」のインスピレーションは、
もちろん、「地域が学校・地元が先生」です。
(アンケイ注 http://ankei.jp/yuji/?n=661)
p.s.
ジェフリー・サックスが所長を務める地球研究所@コロンビア大学です。
http://www.earth.columbia.edu/sections/view/9
あまり、ツイートしてくれませんが、ツイッターもあります。
http://twitter.com/jeffdsachs
以上で引用おわります。
公立大学法人 山口県立大学
現代GP承継・地域共生授業担当
教授 安渓遊地(あんけい・ゆうじ)
〒753-8502 山口市桜畠3丁目2番地1号
山口県立大学国際文化学部
電話ファクス 083-928-5496