大学のある街)山口市・宮野桜畠賛歌(2000年ナイロビにて)
2010/06/15
2月になくなられた、ケニアのキシダママこと岸田袈裟さんとの出会いの記録をパソ
コンの中で探していたら、
2000年に東アフリカ6000キロの自動車の旅をしている時に、
安渓貴子がメモした、桜畠(県立大のある地名)賛歌がでてきました。
ちょいとはりつけておきます。まるで、その後の地域共生演習の授業の予告のような
言葉なのでちょっとびっくり。
さくらばたけは
桜畠は
山と里と街がおりなす宮野
山と川 田と畑 家々と街
そして学び舎
春はさくら 若緑のコナラ・カシ
秋はもみじ 杉桧の青い山々
うつくしい川 きれいな水
自然と人との共存の知恵の伝統と
あたらしい科学のもたらしたものとが
ゆるやかに折り合った風景
人々は急がず 自分たちで紡ぐ暮らし
宮野でとれたものを食べ
山口でつくられた家に住み
山と里と街がおりなす
うつくしい風景の中に暮らす
学生は
ゆったりとした暮らしの中で
いのちの、生きることの基本を学び
尊重され 大切にされる
学生は
地域の一人として
責任あるひとりとして
田や畑の手伝い 道や水路そうじ 草刈り
間伐 ごみの回収
これらに楽しんでかかわり
地域の人にも学ぼうよ
今暮らす地に足つけて生きることの
楽しさ、豊かさ そして大変さを
地域から学ぶ
地域はよそからきた人々に
自信をもってこの地に暮らす知恵を伝えよう
伝えるなかから、自分が見え、学び合いが始まる
山口という、大都市にはないよさ
自然と人とが共存してきた知恵
(少なくともひどくは)壊れていない自然
外国の人も日本の他地域の人も
宮野の、山口の、うつくしい暮らしに
人と自然の共存がつくるなにげない暮らしに
自分のふるさとの知恵を重ねて
今と未来の暮らしの可能性を
友とそして地域の人とともに
考えることができる
地域がきちんとしてこそ
国際化が 世界のことが
できるようになるだろう