島不弧有隣)兄弟島から一卵性双生児の島としての交流へ #Liancourt_Rocks #island_partnership RT @tiniasobu
2013/01/01
「筋金入りの寛容」にもとづく平和共存をめざすというテーマを新年にあたり考え
てみます。
昨年秋に、隠岐でひらかれた、くにざかいフォーラム
(日本島嶼学会隠岐大会・グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」共催
のもと、2012年9月10日に隠岐の島町五箇生涯学習センターにおいて開かれたシンポ
ジウム)でお話をさせていただいたのでしたが、
進行役:岩下明裕(北海道大)
パネリスト:
全 京秀 (ソウル大)
安渓遊地(山口県立大)+安渓貴子(山口大)
松田和久(隠岐の島町長)
ソウル大学校の・チョンギョンス教授の実に興味深く重要な発表をなさいました。 http://borderstudies.jp/news/index.php?y=2012&m=11&log_id=357
質疑応答の最後のへんで、こういう発言があります。
(全京秀)政治的な hot spot をつっついて、政治問題が突発したら、
両方のこの海の生活が豊かになるのか、それは今は無理だと思う。
だからそれをちょっと横に下げ て、この海の生活を将来どう守るか、
その考え方。それが今、実際必要なことじゃないかと思うんです。
それで私からの提案の言葉ですけれども、
隠岐の島とウルルン島が一卵性の双子関係になってはいかがでしょうか。
よくある姉妹関係より強いものをめざしましょう。
それを通して何かここに住む人々に対しての
将来の政策ができるんじゃないかと思うんです。
根室の本間浩昭記者@毎日新聞 からチョン先生のこの発言をめぐって、意見を求
められました。
その問いかけに、わたしは、あらまし、以下のようにお答えして、それが3回連載
の記事の(下)に抜粋されています。
竹島問題にかかわる山口県立大の安渓遊地教授(人類学)は、全教授の提案に賛意
を示し「孔子に『徳(島)は孤ならず必ず隣あり』とある。ニューギニア東部の島々
に、貝の首飾りと腕輪の贈り物交換の輪で
つないで、言葉も文化の違う島々が平和共存できる古い習慣(クラ交易)がある。(
竹島などの境界地域でも互いに海を使い合うような)知恵を復活させたい」と話した。
以下は、本間記者へのメールから。
本間さま
僕は、チョン先生の意見に全面的に賛成です。研究の上でもそうした可能性をさぐ
れたらいいな、と思います。
そもそも「実効支配」 は英語に訳しがたい「霞ヶ関文学」のようです。
http://d.hatena.ne.jp/satohhide/20120827/1346058337
私は、「徳(島)は孤ならず必ず隣あり」という論語の言葉を信じています。例え
ば与那国島と台湾のように、政治的にさまたげられる時には、隠れでても交流を続け
てきたのが人間の歴史だと思います。
http://ankei.jp/yuji/?n=1712
アンドレ・モロワ の寓話「デブの国とノッポの国」は読まれましたか?
二つの国の間にある島が、デブノッポ島か ノッポデブ島か どちらが正しいかで戦
争が
起こってしまうのです。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%83%96%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%83%8E%E3%83%83%E3%83%9D%E3%81%AE%E5%9B%BD-%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%96%87%E5%AD%A6%E3%81%AE%E6%A3%AE-18-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC-%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%82%A2/dp/408274018X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1356701943&sr=8-1
マリノフスキによって、文化人類学フィールドワークの濫觴となった研究テーマの
「クラ交易」をご存じですか? ニューギニア東部の島々を貝の首飾りと腕輪の贈り
物交換
の輪でつないで、言葉も文化の違う島々が平和共存できる古い習慣なのですが、
http://www.oceanian.jp/strobri03.html
あん
な知恵を西表島・竹富島と済州島・珍島を結んで復活させたいと願ったこともありま
した。
(予算が取れずに実現していませんが、http://ankei.jp/yuji/?n=785 の添付pdfの最後の図解をごらんください。)
公立大学法人 山口県立大学
教授 安渓遊地(あんけい・ゆうじ)
〒753-8502 山口市桜畠3丁目2番地1号
山口県立大学国際文化学部