行動する仏教)全日本仏教会が脱原発依存を宣言 #TokyoShinbun #全日仏 #genpatsu #
2012/01/06
http://ankei.jp/yuji/?n=1594 で 幕末維新の長州真宗僧の活躍を紹介して以来
行動する仏教(Buddhism in action)に興味をもっています。そういう名前のFacebook
のグループに入ってみたのですが、期待とはちがって、議論がくりかえされている
ようでした。
そんな時、このニュースを見つけてはげまされる思いがしています。全日本仏教会の
取り組みです。
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-11106641658.html からの引用です。
東京新聞 2011.12.11 「こちら特報部」
全国の伝統仏教教団でつくる全日本仏教会(全日仏)が「脱原発依存」を宣言した。
保守的といわれる仏教界が、国論を二分するような問題で一定の方向性を打ち出すの
は異例だ。福島原発周辺の寺が避難生活を強いられる中、仏教界にとっても原発問題
は切実なテーマになっている。(佐藤圭)
▼ 誰かの犠牲もういらぬ
全日仏は今月一日、都内で理事会を開き、「原発によらない生き方を求めて」と題
する宣言文を、採択した。八月二十五日、河野太通会長名で「二度とこのような事故
を繰り返さない」との談話を発表していたが、宣言文では「原発への依存を減らし、
原発によらない社会の実現を目指す」と踏み込んだ。
戸松義晴事務総長は「即時撤廃ではないのかという批判があるかもしれないが、最
終的にはすべての原発をなくしていきたい。仏教界の総意として最大限のものを出し
た」と説明する。
原発事故前は、反原発運動の全国組織「原子力行政を問い直す宗教者の会」など一
部を除き、仏教界が正面から原発と向き合う機会は少なかった。「時局の問題で反対、
賛成どちらかに偏ったメッセージを出すのは、政教分離、政治的中立性の観点から難
しい。原発についても福島事故前は、宣言や声明を出したことはない。宗教者の会な
どの動きが仏教界全体として共有できなかった」(戸松氏)
▼ 64の寺避難続く 宗派超え支援へ
だが、原発の安全神話が崩壊した3・11以降、加盟団体では、原発を問い直す宣
言や催しが相次いだ。
「原発に依存しない社会の実現」をうたった宣言を九月に採択した臨済宗妙心寺派、
原発への依存を考えるシンポジウムを十一月に開いた曹洞宗大本山永平寺(福井県永
平寺町)が代表的だ。全日仏の宣言文も、これらの延長線上にある。
全日仏では今後、衆参両院議員二百三十人が参加する「仏教懇話会」などを通じて
宣言文を広めていく方針だ。
戸松氏は「加盟団体かち要望があれば》委員会を設けるなどして具体策を検討する
が、それぞれが自発的に取り組むことが基本だ」と強調する。
仏教界としては、原発事故で故郷を追われた住職や檀信徒への支援が喫緊の課題だ。
現在、警戒区域や計画的避難区域に位置する*六十四の寺が避難生活を続けている。
全日仏では(菩提寺と連絡が取れない住民のため、十二~十六日、両者を取り次ぐ
特設ダイヤルを設ける。電話は03(5405)7676。ファクスは下四桁が76
77。
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【関連サイト】
財団法人 全日本仏教会 宣言文
◎ 原子力発電によらない生き方を求めて
東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質の拡散により、多くの人々が
住み慣れた故郷を追われ、避難生活を強いられています。避難されている人々はやり
場のない怒りと見通しのつかない不安の中、苦悩の日々を過ごされています。また、
乳幼児や児童をもつ多くのご家族が子どもたちへの放射線による健康被害を心配し、
「いのち」に対する大きな不安の中、生活を送っています。
広範囲に拡散した放射性物質が、日本だけでなく地球規模で自然環境、生態系に影
響を与え、人間だけでなく様々な「いのち」を脅かす可能性は否めません。
日本は原子爆弾による世界で唯一の被爆国であります。多くの人々の「いのち」が
奪われ、また、一命をとりとめられた人々は現在もなお放射線による被曝で苦しんで
います。同じ過ちを人類が再び繰り返さないために、私たち日本人はその悲惨さ、苦
しみをとおして「いのち」の尊さを世界の人々に伝え続けています。
全日本仏教会は仏教精神にもとづき、一人ひとりの「いのち」が尊重される社会を
築くため、世界平和の実現に取り組んでまいりました。その一方で私たちはもっと快
適に、もっと便利にと欲望を拡大してきました。その利便性の追求の陰には、原子力
発電所立地の人々が事故による「いのち」の不安に脅かされながら日々生活を送り、
さらには負の遺産となる処理不可能な放射性廃棄物を生み出し、未来に問題を残して
いるという現実があります。だからこそ、私たちはこのような原発事故による「いの
ち」と平和な生活が脅かされるような事態をまねいたことを深く反省しなければなり
ません。
私たち全日本仏教会は「いのち」を脅かす原子力発電への依存を減らし、原子力発
電に依らない持続可能なエネルギーによる社会の実現を目指します。誰かの犠牲の上
に成り立つ豊かさを願うのではなく、個人の幸福が人類の福祉と調和する道を選ばな
ければなりません。
そして、私たちはこの問題に一人ひとりが自分の問題として向き合い、自身の生活
のあり方を見直す中で、過剰な物質的欲望から脱し、足ることを知り、自然の前で謙
虚である生活の実現にむけて最善を尽くし、一人ひとりの「いのち」が守られる社会
を築くことを宣言いたします。
2011(平成23)年12月1日
財団法人 全日本仏教会
*『全日本仏教会』(2011/12/1【ニュースリリース】)から
http://www.jbf.ne.jp/2011/12/post_214.html
以上引用者は 安渓遊地でした。