若者への手紙)泣くよかひっ飛べ
2011/02/25
何年か前に書いたメールです。
外国に勉強に行きたいとおもっても、その条件がかなわないといって悩んでいる学生
さんの相談にのりました。
○○さん
おたよりありがとうございます。
そっかー。ビザの問題か。
自分では動かせない大きなものの板挟みになる。
そんなことが人生にはときどきあります。
その時に、じたばたしても挟んでる方は
ちっとも痛くない。
痛むのは自分。
僕は、文部省と外務省のはざまで、
科学研究費でアフリカその他へ研究にいくことを断念しろと
申し渡されることになったことがあります。
これまでの例からそのことを約10ヶ月前に予測した僕は
(最悪を予測するものは、決して失望しないという言葉の通り)
すぐに自分で研究費獲得の努力をはじめ、
私立の財団の助成金をもらって2年間沖縄での研究をしました。
その成果の一部が本になりました。
http://ankei.jp/yuji/?n=345
そのあと、2年間の海外留学の奨学金(教員向け)
のポスターを見て、
そうだ、日本の研究仲間がだれもいっていない
フランスでのアフリカ研究を
みてきてやろう!
と決意して、すぐにさび付いたフランス語を磨く特訓にはいり、
狭き門を通って、パリでくらしました。
http://ankei.jp/yuji/?n=417
そこから帰ったときには、もう4年間が過ぎていて、
(3年で交代する役人たちの世界では)
もうほとぼりがさめていて、また科学研究費補助金で
外国へも行けるようになっていました。
泣くよか ひっ跳べ。
今最善とおもったことがかなわなくても、
誰にもマネができないことにチャレンジしよう。
あなたならきっとやりとげるよ。
安渓 遊地