伊波普猷)「深く掘れ、そこに泉あり」の来た道
2010/05/06
「地域学」の講演のために山口に来られた赤坂憲雄さんと話していて、沖縄学の父・
伊波普猷(いは・ふゆう)
の座右の銘「汝の立つところ深く掘れ、そこに泉あり」の話になりました。
出典はニーチェだといわれているので、赤坂さんは、ニーチェ研究所に行った時に、
きいてみたけれど、よくわからなかったんです、というようなお話でした。
そこでちょっと調べ物。
「深く 掘れ ニーチェ」 でgoogle 検索して次のものにいきあたりました。
http://153.teacup.com/katsunari/bbs
以下引用
●教えて下さい
投稿者:西銘圭蔵 投稿日:2006年 4月 2日(日)14時15分30秒
●ニーチェについて教えて下さい。
沖縄の思想家の伊波普猷が琉歌も作っています。
「深く掘れ 己の胸中の泉 余所たよて水や 汲まぬごとに」です。
この原典は『悦ばしき知識』
(『Die Frohliche Wissenschaft』)で1881~1886年にまとめられ
ています。翻訳によっては『悦ばしき学問』の場合もあります。
その中の箴言の「ひるまずに」の一節です。
原文
ひるまずに
お前のたつところを 深く掘り下げよ!
その下に 泉がある!
「下はいつもー地獄だ!」と叫ぶのは
黒衣の隠者流に まかせよう。
(信太正三 訳 『ニーチェ全集8』1980、理想社)
どなたか、この原文部分のドイツ語をおしてくれませんか。よろしくお願いします。
(引用終わり)
原文はここ
http://www.textlog.de/nietzsche-wissen.htmlにありますが、「ひるまずに」にあたる目次がすぐに見つけきれないので検索しかねました。
しかたがないので、
ニーチェ全集〈8〉悦ばしき知識 (ちくま学芸文庫) (文庫) がアマゾンで買えますの
で注文しました。
念のため、いつもお世話になっているH氏(前の項のサイードでも調べてくださった)
に尋ねたらたちまち回答が届きました。感謝感激。
http://www.textlog.de/nietzsche-wissen.html の中の
http://www.textlog.de/21093.html に載っているそうです。
Unverzagt
3.
Wo du stehst, grab tief hinein!
Drunten ist die Quelle!
Lass die dunklen Manner schrein:
”Stets ist drunten - Holle!”
全文は以下に載っています。
http://www.scribd.com/doc/24855226/Nietzsche-Friederich-Die-froehliche-Wissenschaft
追記
http://ankei.jp/yuji/?n=1118 に続きというか関連する話題があります。