#西表島_を想う)神司であった田盛雪さんから西表島の人々によせられたディンサー節(_#石垣金星_さん訳)RT_@tiniasobu
2010/01/25
修正・2022年11月13日 リンク切れを修正します。
石垣島出身のビギンのヒット曲「島んちゅの宝」の中に、
♪トゥバーラマもデンサー節も ことばの意味さえわからない
という一節があります。
https://www.youtube.com/watch?v=hiK0oehes2c
西表島を遠く離れて生まれ島を想うこころが
ディンサー節にのせて、はるばる山形市からとどきましたので、ご紹介しておきましょう。
ディンサー節なら、 西表の歌姫 那良伊千鳥(ならい・ちどり)さんでききましょう。「~であるそうだよ(だから、しっかりお聞きなさい)」という各節のおわりの繰り返しから命名されています。
https://www.youtube.com/watch?v=2G6iZ8BsIDI
石垣島などでは、デンサー節としてしられています。夏川りみ さんバージョンも
https://www.uta-net.com/movie/59198/
さて、ここで紹介するバージョンの
作者は 田盛雪さん。 53年間にわたって、祖納集落のクシムリ御嶽のアマチカ(天候祈願の神司)を勤められました。
西表祖納公民館長・石垣金星さん訳で、1~12番の言葉の意味を掲載します。
☆ディンサー節
1、島の言葉を忘れたら生まれ島を忘れてしまう 生まれ島を忘れたら親も忘れてしまう、という昔からの諺は心にしっかり染まりついている。
2、めぐりくる季節のたびに節目節目ごとに 生まれ島を想いだして仕方がない 故郷へ渡って来たならば 皆さまと一緒に話し合い唄い踊り遊びましょうね。
3、島の果てまでも 日本の果てまで こんなに遠くにいても 故郷の皆様の姿は私の目の前に行ったり来たりして現れて懐かしく拝む事が出来ます
4、故郷を離れてみれば 忘れる事ができない美しい島よ 文化を受け継いで島の宝を守って下さい。
5、親のご恩は海よりも深く山よりも高いという これから親孝行しようと想ったら
親は亡くなり親の姿を拝む事も出来ず残念でならない
6、この歳になっても忘れる事が出来ない あの世の親の面影よ 朝夕毎日聞いた親の言葉を想いだして涙がとまらないのです。
7、いつの間にか八十歳、九十歳となり 昔の若い頃を想いだし懐かしくて仕方がない。
8、歳を重ねたこの姿 山や谷の上り下りも この世の大きな橋も泣いたり笑ったりしながら渡り 今に至っている。
9、これから先はあわてる事なかれ 皆と一緒に楽しく長生きして大きな道を渡って生きましょう。
10、美しくきれいな道を渡ってきました 世間の皆様のおかげと 神様の徳をいただいて 黄金の杖を手にする事ができて嬉しい
11、黄金の杖をついて 力を出して世界中あっちこっち歩きましょう あなたも私も一緒に面白く遊びましょう。
12、西表の皆様のありがたいことよ 生まれ島の誇らしいことよ わが故郷よ 今日の今までも親子仲良くして下さい。
西表をほりおこす会 安渓遊地 安渓貴子