9/25) 上関原発を心配するお母さん達の心からの「申し入れ」と山口県庁の対応
2009/09/26
2009年9月25日 11時半から12時15分まで
山口県庁に、よちよち歩きや、抱っこされている10人近い子どもたちとお母さん達
を中心とした申し入れがあり、テレビが3局、新聞社も3社が来てくれました。
心配でたまらなくなって、こんなことは初めてという女性達が、本当の心の声を伝
えるのに対して、対応した商工労働部の二人のお役人は、「推進する国の責任」と「
事業者が責任をもって問題がないようにする」という説明に終始しました。
組織じゃなくて、個人として呼びかけたら、その輪があっという間に広がって、は
じめは、3人ぐらいで行こうといっていたのが、30人余りになり、当日はこれなかっ
たけれど、名前を出して応援したいという人達が1日半で250人になったのでした。
市民運動を越える個人運動の豊かさに触れて、とてもよい一日になりました。
うべっちゃ の中に開設された へちまや さんのブログから申し入れ書を引用させ
ていただきます。
http://ubesns.jp/blog/blog.php?key=8766
「申し入れ書」
上関原発計画、そしてそれに関わる埋め立て工事についてお願いがあります。
わたしたちは、小さな子供を持つ母親です。
山口県の豊かな自然が大好きで、これからもずっと住みたいと思っています。
子供たちが安心して遊び、暮らせる環境があること、それこそがわたしたちの一番
の願いです。
子どもたちの未来のために、私たち大人ができることは何でもしてやりたいという
思いで日々過ごしています。
中国電力による原発計画は、28年前から現地の上関町や祝島の方々の反対により、
予定が進まず、このままできないものと安心していました。
ところが、去年になって急に計画が進められ、不安に思っています。
原発のこと、現地のことを知れば知るほど、この計画が無理なものに思われてきま
す。
現在、上関町のみが原子力発電所の是非について、問われていますが、原発の影響
は、広範囲に及びます。
山口県民、また近隣の県の方たちの思い、考えも尊重されるべきではないでしょう
か。
予定地は、活断層もあり、埋め立てする場所は砂地です。
豊かな自然が残っていて、希少動植物も数多く生息し、古い遺跡もあると聞きます。
しかし、ニュースを見る限りでは詳細調査が十分に行われているとは思えません。
先日、民間団体が発見した野鳥については調査さえされずに埋め立て工事に着工し
ようとしています。
また、瀬戸内海は、四国や九州など陸に囲まれた海のため、海水の入れ替わりが少
ないため、温排水による温度の上昇や放射能の蓄積も他の地域にある原発と比べて、
影響(被害)が大きいと聞きます。
なぜ、そんな所に原発を建てようとするのでしょうか。
わたしたちが子供に見せたいのは、原発ではなく、そのままの自然です。
原発のない海で遊ばせたいと思っています。
放射能や高圧の電磁波を恐れず暮らしたいと思っています。
そして事故が起きる可能性は0ではありません。
日々、不安をかかえながら生活するのは嫌です。
近隣の住民でさえ、万が一の時の避難方法さえ聞かされていません。
炉心がまだ決まっていないからだそうですが、炉心の設置許可さえ下りていない原
発に、埋め立て許可を出されたのは、早すぎたのではないでしょうか。
埋め立て申請の許可を取り下げ、原子力発電所の計画を白紙に戻し、知事が提唱さ
れている、安全安心で住み良い山口県に向けて、新たな方向性をぜひ示して下さるよ
うお願いします。
今では、太陽光発電などの自然エネルギーの技術も発展してきています。
多くの人が安心に暮らせるための選択肢は、たくさん用意されています。
原子力発電所に頼らない、県政を!
安全 安心で住み良い山口を目指している知事に 最良の判断を求めます。
どうか、埋め立て許可の取り消しと、原発計画の見直しをお願いします。
山口県在住の母親たち