学生の授業評価)2009年度「地域共生演習」(教員コメント追加しました)
2009/09/14
2009年度の「地域共生演習」についての、学生からの授業評価の結果が出ました。
改善を求める意見には、担当教員を代表して安渓遊地が ← マークのあとにコメン
トを書きました。(9/14「活動がハードすぎる団体」「地域ごとの内容のばらつき」
「リハーサル」などについてのコメントがぬけていたので追加しました。ご指摘いた
だいた人見先生ありがとうございました。また、コメントをつける都合で、学生意見
の順番を入れ替えて、同じ話題をまとめたところがあります。あきらかな誤変換を訂
正し、(山口市民)に入れて、
補足したところがそれぞれ一カ所あります。)
全体としてのコメントは、安渓が以下のように書きました。
山あり谷ありの経験、貴重なものとして受け入れて下さった方がおおく、ありがた
く思います。
事前に、どんな授業かをわかっていただくことは、これは現場に立ってみなければわ
からないことも多いので、なかなか困難なのですが、ギャップが大きすぎるときは、
遠慮なく申し出ていただけるようにしたいと思います。
二年間文部科学省の現代GPの支援を受け、それが来年で終わることから、「タクシー
の利用」「今年までは移動の経費が個人負担でないこと」「来年の受講生へのメッセー
ジのお願い」となったものです。予算がつかなくてもいかにすれば存続できかという
ことを強く意識した結果、経費をめぐる安渓の発言に、不快な点があったと思います。
おわびいたします
以下、受講学生の意見です。
授業全体を通して、特に良かった点
◎地域の人々と実際にふれあうことができて、話を聞くことで、沢山のことを得るこ
とができた。また、田舎でも普段できない貴重な体験ができ、とても楽しかった。
◎もりさま;地域の方との交流、学生、先生との交流が深まるアットホームな雰囲気
がよかった。シャルコフ先生の雰囲気作りのおかげだと思った。
◎環境米がよかったです
◎日ごろ体験できないことが出来てよかったです。
◎今後生きていく中で役に立てばいいなと思います。
◎田舎生活が非常に楽しかった。
◎実際に体験できて色んな地域の方々と触れ合えるところ。県内から来た人もより山
口のいいところを知れるし、県外から来た人も色んな発見ができるところ。
◎学部を越えた交流ができた点。
◎地域の方々や他学部の人達とふれあうことができ、多くの貴重な経験ができる点。
◎実際に現地へ行っくことで、経験と知識と印象をしっかりと身にしみこませること
ができた点。
◎普段の授業だけでは決して学ぶことのできない、自らが体験していくことで得られ
るものがたくさんあるということ。
◎体験を主体にしている点
◎地域の方とふれ合うことができて、良かったです。
◎様々な人と交流できる点
◎地域の方々とふれあい、社会勉強になった。普通の講義にはない、大きな良い体験
ができた。人生観が変わった。
◎田舎の方達と接してコミュニケーション能力を高めることができること
◎学部関係なく友達ができること
◎山口県に受験で初めて訪れてもしかするとこのまま受からなければ一生足を踏み入
れることのなかった土地かも知れないという所に、合格して4年間この地で暮らすこ
とで何も地域のことを知らないでいるのも怖いなと感じていたときにこの授業との出
会いがあり、また、この授業を通して自然や、そこに住む人との出会いがあり、本当
に受講してよかったなと感じています。担当の先生は本当にわたしたち受講生をのび
のびとさせ、温かく見守って下さいました。また、他学科の人とも活動を通して知り
合い、本当にいい機会に恵まれたとおもいます。
◎田舎の実習は楽しかったというよりキツかったという言葉が合っています。山登り
をし、草を刈ったのは、持病がある私にとっては耐えるのが必死な環境でした。辛い
ことや、嫌になることがたくさんあったけれども、それを毎日やっているマロニエの
森の会の方々は素晴らしいと思いました。その方々の話を聞いていると、自発的にあ
の森を大切にしよう、自然を大切にしよう、という気持ちを抱くことが出来ました。
◎環境問題が囁かれている今日、自然を大切にするきっかけになった実習でした。
◎山口のことを知る良い機会となった。
◎履修して本当によかったと思いました。
◎来年からもぜひ続けて欲しい講義です。
◎体験がメインだったので、自分で「考え、行動する」ということをとても意識して
授業を受けることができました。
◎地域の方と話したり、いろいろなことについて議論したり、楽しかったです。
◎今までしたことのない経験ができた。
◎地域の人と関われたので楽しかったです
◎(自分自身に対して)反省が多かった点。
◎人生の先輩からたくさんの話をきけたこと
◎地域の人たちとの交流を深めることができたこと。
◎もっと山口の良さを知ることができたこと。
◎普通、体験できないような体験ができてすごいよかった。
◎自分から体を動かす授業なので達成感があった。
◎自然と触れ合えたこと。
◎ほかの学部や先輩に知り合いが増えたこと。
◎地域の人たちとの触れ合いだったリ、たくさんの人と触れあって人のあたたかさだっ
たリを感じることが出来てよかったです。
◎色々な地域の方々と仲良くなれたこと。
◎まだ街の実習が残っているのでがんばりたいです。
◎非常に楽しく学ぶことができました。
◎今後も色々な活動に参加していきたいです。
◎地域の人や自然に触れあえたこと。
◎キャンパスを飛び出して、地域の中で学習を進めるという点がほかの授業に比べ、
もっともよい点だと思う。また、草刈りなどなかなか経験できないことを教わり、実
際にやらせていただいて良い勉強になった。
◎研修先でさまざまな人たちと交流し、さまざまな体験をする中で多くのことが学べ
る点。
◎また田舎の研修では、みんなと協力することの大切さや自然の大切さを改めて知る
ことができました。
◎実際に体験したことを発表という形で思い出すことができて良かった。
◎地域の方との交流の中で机に座っているだけでは学べないようなことが学べた。
◎この授業を履修しなければ経験できなかったことがたくさんありました。とても自
分のためになる授業でした。
◎都会では考えられないほどの自然とのふれあいが出来たことが何よりの産物でした。
また地域の方々も優しくて授業終了後も発表等でお会いできてとても嬉しかったです。
◎貴重な体験ができたことや色んな人と触れ合えたこと。地域について知ることがで
きたこと。
◎ほかの授業では学ぶことのできないようなことを得ることができた。貴重な体験が
できたよかった。
◎先生がとても意欲があって素敵でした!
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授業展開に際して、是非改善して欲しい点
◎授業外にあまりにも多く時間を取られること。
←これは、地域にどっぷりつかることを目的とし、そのための基本的なマナーや予備
知識をしっかり身につけていただくための、この授業の特徴そのものです。事前にもっ
とよく説明するようにします。ちなみに教員は、この授業を丁寧に運営するために通
常の授業の約10倍の時間を働いています。
◎マロニエが大変すぎた。
← お疲れ様。次の意見へのコメントを見てください。
◎マロニエ;演習内容を見直して、改善してほしい。
← この授業の非常勤講師の安渓貴子さんがマロニエの森の会の理事ですから、理事
会には伝えます。が、すべては会の通常の活動の中から、チェーンソーや金属刃の草
刈り機など、生命の危険のともなう部分を除いたものですから、変更の余地はあまり
ありません。受け入れをお断りせよという提案でなければ、来年度から、事前にあな
たや前の人のような意見もあった、として受講希望者に説明することにします。
◎わかりません
◎みんなが集まったときに少々段取りが悪いところがあったように思うので、そこが
ちょっと変わるとよいと思った。
←努力します。
◎特にありません。
◎特になし。
◎特になし。
◎とくにありません
◎やる内容にばらつきがありすぎる。
←多様ななかから、相互に納得して選んでいただくために、丸一日かけてサテライト
キャンパスにでかけて、地域と学生の「お見合い」を実施しています。多様なことは
基本的には良いことと考えています。実習内容については地域の主体性におまかせし
ている部分もありますが、合同発表会で地域相互に他の地域の内容を知るという取り
組みを通して、あるていど平準化がはかられることを期しています。
◎地域に宿泊研修に行くときは、ケータイを所持禁止にした方がいいと思いました。
←検討に値する意見ですね。田園地区では、機種によっては圏外となる場所も多いの
で、不公平感も生じたかもしれません。
◎担当の先生との連絡があまりとれなかった。
←申し訳ありません。来年から、補助連絡者をつくるようにします。
◎特にないです。
◎特になし
◎交通費がタダというのを授業のウリとして紹介するのは、やめた方がよい。
←ウリではないのですが、今年度までの特徴のひとつです。受講者の負担とすると、
遠い実習先を希望する学生が限りなくゼロに近づきそうだとは思われませんか。
◎この授業を後輩に勧めたいか?を100字以内で書け という課題が出ましたが、あれ
では 強制的に勧める、と書かなければならない気がした。
学生の素直な意見が聞きたいのなら 課題にするべきでないと思った。 そこが地域共
生演習らしくないと思った。
←ごめんなさい。実は、特定の学部生が受講ができない時間割が当初組まれていまし
た。その学部にとっても、また、全学的にも、予算と手間は通常の授業の10倍くら
いかかるけれど、非常に大切な授業なんですよ、と大学全体にアピールする素材にさ
せてもらいたいから、という説明をつけて、今年にかぎり、記名で書いていただくと
いう無理をお願いしました。
◎もう少し、各地域や各演習の内容を選ぶ前に詳しく説明して欲しい。
←実は毎年変わるところもあり、体験してみないとわからないところもあって、丸一
日かけた「お見合い」以上に詳しく、というのもなか
なかこれ以上はむずかしいところです。現場に出た時につきものの意外性を楽しめる
ようになるという、カリキュラムでもあるとご理解くだされば幸いです。
◎お金のことを授業前に知らせること。
←来年度から一食について500円を負担してもらいます。ホームステイの場合は、
1500円、ということを
シラバスの備考のところにかきましょう。ひょっとして、事前に知らせるべきでない、
というご意見でしたら、同意できません。受講生に非
常に高額の負担があるわけではない、ということや、一泊三食1500円でなぜ地域での
ホームステイを受け入
れていただけるのかについては、後に疑問が生じないように、できるだけ事前に情報
を提供していくという方針です。
◎履修登録の前にもう少し細かい(実習の日程など)情報が欲しかった。
←理想はそうなんですが、現実には、たくさんの人達の都合を合わせながら、NGO
の理事会などを重ねながら受け入れ準備を進めておられる団体がほとんどなので、お
天気のようすでその年の農作業などのつごうもあり、受講生の数が定まらない履修登
録前に、すべてのスケジュールを事前に決定することはなかなか難しいことです。
◎特になし
◎特になし。
◎特にありません。
◎発表会のリハーサルが長かったです。他の班の発表は本番に初めて聞きたいし、待
ち時間がとても長かったので、当日の授業の1時間も使うとか、リハーサルはあらか
じめ先生の研究室に行って各班ごとにするなどした方が効率が良い気がしました。
←ご意見ありがとうございました。教室での授業時間をつかったリハーサルは、この
授業の中で非常に重要な部分と位置づけています。理由は次の通りです。(1)他の
グループの発表とそれへの教員のきびしいコメントを聞くことで、自分たちの発表の
レベルが上がる。(2)本番を時間通りに終わらせるための、グループの入れ替えの
練習ができる。(3)地域の方をお迎えする本番は、地域の方からのコメントをいた
だくので、担当教員たちは、「うちの学生たちはみんなりっぱです」とニコニコして
座っていることができる。それは、リハーサルできびしいことをすでに指摘したから
です。(4)地域貢献型大学として、文部科学省の支援を受けてきた、「大学の顔」
的な授業の最終発表会ですから、現在やっている教室での全体リハーサルの前に、ご
提案の研究室などでの個別リハーサルも必要かもしれません。一応、プレゼンテーショ
ンのファイルを事前に受け取る時に、それをざっと見せていただくことで、その替わ
りとしているのです。
◎タクシーを用いたので出来れば教員の車か個人的にしてほしかった。
←教員の車には、多くて4人しか乗れません。個人的に学生の車を使ったりしないの
は、万一の事故の場合の責任の所在と保障にそなえてのことです。大学に、9人乗り
の車を買っ
て欲しいと数年前から要求していますが、現在の利用状況であれば、タクシー利用の
方が安いということで実現していません。
◎特にありません。
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その他
◎街のほうはもりさま祭りに参加するので、これからも引き続き準備のほうを頑張っ
て進めたいです。
◎もりさまはまだ準備段階なので、これから野田学園の生徒や町内会の方々とふれ合っ
ていく中で、祭りの大切さや、祭りの元の意味を伝えていきたいです。
◎もりさま祭りは成功させます。
←おかげさまで大成功でしたね。ありがとうございます。
http://blog.ypu.jp/gp/article/001469.html
http://blog.ypu.jp/gp/article/001473.html
で、みなさまの活躍が広報されています。
地域の新聞や http://blog.ypu.jp/gp/article/001472.html
全国紙でも大きくとりあげられました!
http://blog.ypu.jp/gp/article/001481.html
◎特になし
◎(山口市市民)総踊りが中止になったのが残念だった。
◎
ほとんどの学生がそう記していることが予想されますが、総踊りで締めくくれなかっ
たのが本当に残念です。でも、現地や施設で体験したことはとても大切な糧になるは
ずなので、大切にしまっておきたいと思います。
←豪雨の激甚災害と、山口市内が断水となってしまった状況でしたから、中止はヤム
をない選択でした。そのかわりではありませんが、
たくさんの県立大生が
給水ボランティアや、
http://blog.ypu.jp/gp/article/001386.html
災害ボランティアに積極的に参加してくれて、得難い経験を積ませていただいていま
す。
http://blog.ypu.jp/gp/article/001414.html など
◎
”ぜひ改善して欲しい点”に「地域の人たちと学生との意識の間にギャップが生じない
ような事前指導が必要では?」と書き込もうと思いましたが、よく考えてみればそれ
は私たち学生自身が地域に行ってから学びとるべきことのひとつだったのだと気がつ
き、やめました。今回の授業をうけるにあたって、地域共生演習の目的を完全に理解
しきれていなかった点も多々あったように思います。これから先は、授業ではない、
ある意味真の形での地域との交流の中で、ここでの経験を生かしていこうと思いまし
た。
←考え抜いたコメントに敬意を表します。この授業は、発見型の授業なので、3年目
になっても、すべてが事前にプログラムされているわけではありません。そこが、現
場にかかわることの魅力だと気付いていただけてうれしく思います。
◎たのしい体験学習の思い出ができました。
◎ありがとうございました。
◎初めは不安ばかりでしたが、終わってみると本当に良い経験をしたと素直に思いま
す。
◎特になし
◎この授業を受講して本当に良かった。
◎田舎の研修ではあったか村へ行き、みんなで協力して作業を行い、協力することの
大切さを改めて知りました。
◎また、作業は大変厳しいものでしたが、それを終えたときの達成感が心地よく感じ
ることができました。
◎私がこの授業で一番学んだことは、自分から挑戦しなければ何も始まらないという
ことです。これを教訓とし、これからもさまざまなことに挑戦する気持ちを忘れない
でいきたいです。
← 全体のしめくくりになるようなコメントをありがとうございます。これを来年の
受講希望者への紹介の言葉として、シラバスにも引用させていただきたいと思います。