ちょっといい話)大きな石とちいさな石
2004/04/01
ちょっといい話(ケニアの藤目さんからのプレゼントです)
ナイロビでビジネスを学ぶ学生相手に、ある日タイム・マネジメント(時間の管理)
の講義がありました。それは学生たちにとって一生忘れられないものとなりました。
頭の良い学生たちを前に、講師は「それでは、ちょっとした頭の体操をしよう」と言
い、1ガロン(4‐5リットル)の鍋を取り出し、壇上に置きました。講師はこぶし大
の石も用意し、一つずつ丁寧に鍋の中へ敷き詰めていきました。鍋いっぱいに石が敷
き詰められたところで、講師は学生に質問しました-「この鍋はいっぱいですか?」
これに対し、教室中の学生が「はい」と答えました。
講師は「本当に?」と言い、壇の下に手を伸ばして砂利の入ったバケツを取り出しま
した。そしてその砂利を鍋に注ぎ、砂利が石の隙間を埋めていくように鍋をゆすりま
した。そしてもう一度学生に質問しました-「この鍋はいっぱいですか?」 学生た
ちは既に講師の言わんとしていることを感じ取っていました。「多分違うと思いま
す」と学生の一人が答えました。「その通り!」と講師は返しました。
講師はまた壇の下へ手を伸ばし、砂の入ったバケツを取り出しました。その砂を石と
砂利の隙間を埋めるように鍋に注ぎ込み、講師は再び質問しました-「この鍋はいっ
ぱいですか?」 今度は教室中の学生が大声で「いいえ!」と答えました。講師はま
た「その通り!」と返しました。
今度は講師は水差しを手に取り、鍋がいっぱいになるまで水を注ぎました。それから
教室を見渡し、「この例から何が分かりますか?」と質問しました。一人の学生が手
を挙げて答えました-「予定がどんなに詰まっているように見えても、本当に努力す
ればもっと予定を詰めることができる、ということです!」
「違います!」と講師は答えました。「今の例から分かることはそんなことではあり
ません。ポイントは、大きい石を最初に入れなければ、後から大きい石を入れること
は決してできないということです。皆さんにとって人生の中で『大きい石』は何です
か? 恋人との時間、信仰、教育、夢、…? そういった『大きい石』からまず予定
に入れていかないと、それらが予定に入ることは決してないのです。」
今夜でも明日の朝でも、この小話を思い出したら「自分の人生にとって『大きい
石』って何だろう」と自分自身に問いかけてみて下さい。その『大きい石』が見えた
ら、それをまず予定に入れましょう。