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上関・長島の自然)スギモクという希少藻類の論文がとどきました
2008/04/07
原子力発電所の建設のためにC電という会社が、詳細調査と称する工事で希少な自然を壊し続けている現場が、上関町の長島です。
そこの美しい海、澄み切った水に生息するとても珍しいスギモクという海藻についての学術報告がでました。
著者のお一人の新井さんから送られてきたpdfと、新井さんが今年の3月に撮影した「花の咲いた」スギモクの写真も添付します。新井さんは、日本中の海で潜って海藻調査をしてこられましたが、先日、長島でお会いした時には、「日本で一番きれいな海、澄み切った海水は、西表島の南風見田(はいみだ)海岸と、長島の田ノ浦の海です」と断言しておられました。
スギモクは25cmまで砂に埋没した礫にも着生して生存いるため、砂地に生育しているように見えます。酸素を含んだ海水と陸域からの伏流水が砂中を循環しているため生育が可能です。田ノ浦ではその沖合より透明度が高く、添付した写真のようにきれいな写真を撮影できます。干満などによって砂地海底で濾過された海水が滞留しているのではないかと思っています。
海の森の構成種であるホンダワラ類のうち、スギモクの生殖器床だけが中空のために(日本海が汽水化したときに獲得した形質?)、黄金色に輝いて見えます。スギモクは日本海特産種ですが、瀬戸内海においては長島の田ノ浦と姫島の西浦の2箇所のみに分布し、それらは分布の南限としても保全すべき貴重な地域個体群です。また、この地域個体群は、福井県~北海道の個体群から地理的に隔離されている点でも重要です。



