語学上達のコツを問うあなたに) バイリンガル辞書より 英英 仏仏 西西 スワスワ 辞書を! RT @tiniasobu
2013/10/12
2023年12月23日 参考書に日本語付きのが出ていることを知って、それに取り替えました。
語学の教員でもないのですが、パソコンやワープロソフトなどとおなじ必要「悪」として英語とはつきあっています。
(なぜ「悪」? と思われる方もあるでしょう。英語は、発音とつづりがひどくかけはなれていて、覚えるのにたくさんのメモリーを消費するので困ります。例えばenough をなんと読むの? それに発音の点で、日本人には、5母音ですむスワヒリ語やスペイン語の方がうんと敷居が低いです。
そのほかに、カエサルやクラウディウスとの戦いや ヘースティングスの闘いに負けたために、古代のラテン語や中世フランス語の語彙をごっそり取り入れてしまったことも、こまりごとのひとつです。ちょうど漢語やカタカナ語なしには表現が困難な日本語みたいに。
work, labour, task の違いとか
freedom と libertyの差なんて 覚えなくてもよかったのに。
pigの 肉を porc とか、sheep の肉をmuttonとか、召使いの働く台所と主人の食事する食堂で違う単語を使い分けなくてもすんだのに... )
さきごろ「英語を読めるようになりたい、学者をめざしたい、何を勉強したらいいか」という質問を受けました。力のある学生には次のように言っています、と答えました。
あなたがバイリンガルな辞書(英和など)を使っているうちは、語学は絶対にホンモノにはなりません。英語なら当然、英英辞書をお使いになることをお勧めします。
専門的に調べたいなら、目には悪いけれどNEDの縮刷版なら2冊ですみます。
私が研究者としてアフリカのことを論文を書くときは、スワヒリ語のコンゴ方言もきっちり載っているスワヒリ・仏語の大きな辞書に頼るけれど、時々はやっぱりタンザニアで出ている Kamusi ya Kiswahili Sanifu (標準スワヒリ語辞典)で確かめないと、しゃんとしないし、ましてスワヒリ語の基礎になっているバンツー諸語との関連までなかなか理解できません。
初めて買う英英辞典としては、言い換えにたよらないCo-build シリーズを学生には勧めています。(私は、中1の4月に英語の塾に行ったら、日常的にひくために開拓社のA.S.Hornby他 の英英辞典と、こまかい語彙を調べるための研究社の大英和と、じっくり読む辞書として斉藤秀三郎の「熟語本位英和中辞典」をまず与えられました。)
今年アメリカの大学に留学したゼミ生に、出発前の2時間だけ英語を書くための特訓をしました。それは、The Elements of Style という薄い本をプレゼントして、そのエッセンスをさっとおさらいしたのでした。今は4版ですが、わざと初版を使いました。そのエッセンスとは、フランス語みたいにもってまわった言い回しをしないで、ずばっというところにアングロ=サクソン語らしい強さがある、というものだろうと思っています。
Brevity of your sentences
may greatly contribute to the
strength and comprehension of
your statements... などと書く代わりに、
Be short and vigorous. と書けというのです。
私が買ったときは、この本の裏表紙に、Buy it, read it, enjoy it! という新聞の書評が引用してありました。
Co-build 英英和 https://www.amazon.co.jp/dp/4889962549
日本人のための The Elements of Style https://www.amazon.co.jp/dp/B09RM4PVN3/
安渓遊地