#石垣島)大規模ゴルフリゾート開発計画について #軟体動物多様性学会_#ユニマット_RT_@tiniasobu
2022/08/11
2022/8/11追記
巻貝の進化のミッシングリンクとも言われ、瀬戸内海の上関原子力発電所の予定地周辺でも発見されている、希少なヤシマイシン近似種が石垣島で見つかったことと、参考文献を追加しました。
2022/8/23 修正
文献リストの en-dash が文字化けするため、ハイフンに置き換えました。
軟体動物多様性学会・自然環境保全委員会 委員長 として、学会の役員会に提出した資料です。軟体動物はもっといろいろいるはずですが、とりあえずはこのままで共有します。
写真は、WWFJのサイトから、キャプションと撮影者の情報を含めて お借りしています。
2022年8月6日
ユニマットプレシャス社が計画する、石垣島前勢岳(まえせだけ)周辺の、大規模ゴルフリゾート開発計画について
軟体動物多様性学会・自然環境保全委員会 委員長 安渓遊地
2015年に発表された当該の計画については、2021年に沖縄県知事の承認が出されたことから、自然保護団体からの反対意見が提出されています。WWFJの、5つの問題点は、よく整理されていると思われます。また、日本魚類学会では、2022年7月から、現地調査を開始しています。
当学会としては、ラムサール湿地に指定されている、アンパルの名前を冠したアンパルクチキレをはじめ、近くには西表以外で唯一のウラウチコダマカワザンショウの個体群などもあり、巻貝の進化のミッシングリンクとも呼ばれるヤシマイシン近似種などが見つかっていることから、アンパルとその周辺の軟体動物相への悪影響への懸念を表明するべきと考えています。
電子署名のサイト change.org では、1万6000筆の反対が表明されています。
https://www.change.org/p/石垣島前勢岳-ホタルの森が破壊されようとしています-株-ユニマットプレシャスによる大規模ゴルフ場-リゾートホテル開発に反対します?recruiter=1250064370&utm_source=share_petition&utm_medium=twitter&utm_campaign=psf_combo_share_initial&utm_term=903734818b4347b19a33d5660e9fc5ec&recruited_by_id=e8efbb40-7f27-11ec-b95f-87132c62eb92
NACS-J 2021.11.30 https://what-we-do.nacsj.or.jp/2021/11/12507/
◎「(仮称)石垣リゾート&コミュニティ計画」に関する要請書を出しました。以下は、共同提出の7団体。
アンパルの自然を守る会 共同代表 島村 賢正
石垣島エコツーリズム協会 会長 谷崎 樹生
カンムリワシ・リサーチ 代表 小林 孝
公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン 会長 末吉 竹二郎
公益財団法人 日本自然保護協会 理事長 亀山 章
公益財団法人 日本野鳥の会 理事長 遠藤 孝一
ラムサール・ネットワーク日本 共同代表 金井 裕・永井 光弘
WWFJ 2022/06/20 https://www.wwf.or.jp/activities/activity/5058.html
◎石垣島の大規模ゴルフリゾート開発計画 5つの問題点
日本野鳥の会 2022/06/20 https://www.wbsj.org/activity/conservation/opinion/20220620-ishigaki/
◎「(仮称)石垣リゾート&コミュニティ計画」に対する緊急要請書
以下の12団体が共同で提出。
アンパルの自然を守る会 共同代表 島村 賢正
石垣島エコツーリズム協会 会長 谷崎 樹生
一般社団法人JELF(日本環境法律家連盟) 理事長 弁護士 池田 直樹
いのちと暮らしを守るオバーたちの会 代表 山里 節子
カンムリワシ・リサーチ 代表 小林 孝
公益財団法人世界自然保護基金(WWF)ジャパン 会長 末吉 竹二郎
公益財団法人日本自然保護協会 理事長 亀山 章
公益財団法人日本野鳥の会 理事長 遠藤 孝一
日本湿地ネットワーク(JAWAN ) 代表 牛野 くみ子
八重山ネイチャーエージェンシー 代表 高木 理恵
ラムサール・ネットワーク日本 共同代表 金井 裕・永井 光弘
我がーやいまの自然環境を考える会 会長 宮城 信博
沖縄タイムス 2022年7月1日
◎石垣島で淡水魚調査 ゴルフ場計画 魚類研究者ら
石垣島に計画中のゴルフリゾート施設が、周辺にすむ絶滅危惧種の淡水魚に悪影響を及ぼす恐れがあるとして、日本魚類学会の研究者らが30日、生息状態の調査や種の保全事業を始めると発表した。
地元のニュースから
・八重山毎日新聞 https://www.y-mainichi.co.jp/「ユニマット」で検索
9つの記事がヒットします。すべて無料で全文読めます。
・琉球新報 https://ryukyushimpo.jp/「ユニマット」で検索すると13件ヒット。半分は無料で読めます。
・沖縄タイムズ https://www.okinawatimes.co.jp/「ユニマット」で検索すると数十件あります。石垣島・宮古島・西表島など。ただし無料では全文読めないものがほとんどです。
参考文献
石垣島の希少な軟体動物に関する報告(岡山大学・福田宏氏提供)
ヤシマイシン近似種:
福田 宏 2012. ヤシマイシン. In 日本ベントス学会 (編), 干潟の絶滅危惧動物図鑑 海岸ベントスのレッドデータブック, p.
79. 東海大学出版会, 秦野.
福田 宏 2014. ヤシマイシン. In 環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 (編), レッドデータブック2014
-日本の絶滅のおそれのある野生生物- 6 貝類, p. 77. ぎょうせい, 東京.
福田 宏 2017. ヤシマイシン近似種. In 沖縄県環境部自然保護課 (編), 改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物 第3版
(動物編) -レッドデータおきなわ-, pp. 39, 445-446. 沖縄県環境部自然保護課, 那覇.
https://www.okinawa-ikimono.com/reddata/download/index.html
アンパルクチキレ:
小菅丈治・堀 成夫 2005. トウガタガイ科の一種 Colsyrnola hanzawai (Nomura), n. comb.
アンパルクチキレ (新称) の再発見と石垣島名蔵アンパル干潟からの記録. 南紀生物, 51: 37-39.
久保弘文 2012. アンパルクチキレ. In 日本ベントス学会 (編), 干潟の絶滅危惧動物図鑑 海岸ベントスのレッドデータブック, p.
85. 東海大学出版会, 秦野.
久保弘文 2014. アンパルクチキレ. In 環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 (編), レッドデータブック2014
-日本の絶滅のおそれのある野生生物- 6 貝類, p. 420. ぎょうせい, 東京.
堀 成夫 2017. トウガタガイ科. In 奥谷喬司 (編), 日本近海産貝類図鑑【第二版】, pp. 452-466 (pls
408-422), 1105-1123. 東海大学出版部, 平塚.
久保弘文 2017. アンパルクチキレ. In 沖縄県環境部自然保護課 (編), 改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物 第3版 (動物編)
-レッドデータおきなわ-, pp. 597?598. 沖縄県環境部自然保護課, 那覇.
ウラウチコダマカワザンショウ:
福田 宏 2012. ウラウチコダマカワザンショウ. In 日本ベントス学会 (編), 干潟の絶滅危惧動物図鑑
海岸ベントスのレッドデータブック, p. 53. 東海大学出版会, 秦野.
福田 宏 2014. ウラウチコダマカワザンショウ. In 環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室 (編), レッドデータブック2014
-日本の絶滅のおそれのある野生生物- 6 貝類, p. 288. ぎょうせい, 東京.
福田 宏・長谷川和範 2017. カワザンショウガイ科. In 奥谷喬司 (編), 日本近海産貝類図鑑【第二版】, pp. 127-133
(pls 83-89), 813-816. 東海大学出版部, 平塚.
久保弘文・西垣孝治・小澤宏之 2017. 沖縄県レッドデータブック -レッドデータおきなわ- 第2回改訂に伴う稀少貝類棲息実態調査報告-2.
西表島. Molluscan Diversity, 5: 15-20.
福田 宏・久保弘文・早瀬善正・亀田勇一 2017. ウラウチコダマカワザンショウ. In 沖縄県環境部自然保護課 (編),
改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物 第3版 (動物編) -レッドデータおきなわ-, pp. 44, 499. 沖縄県環境部自然保護課,
那覇.