新刊紹介)『わたしは_#山頭火_!? 元_#新聞記者_の告白 #統合失調症_・_#闘病記』 #自由律句セラピー_ 誕生秘話 RT_@tiniasobu
2020/11/30
2020年12月6日 アマゾンに載った本の紹介を追加しました。
みんなの集える新聞『みんつど』編集長の 天地成行(てんち・なりゆき)さんの本がでました。
販売サイト「くるとん出版」 https://crouton.jp/?pid=155897109 からご注文いただけます。
元新聞記者の統合失調症・闘病記『私は山頭火!?』好評発売中!
2020.11.30
東京にて新聞記者として活躍していた著者に襲った突然の幻覚・幻聴。
それは、統合失調症との闘いの始まりだった。
家族を巻き込み、奇行を繰り返す著者。
そんなある日、鏡の前で著者は、あの偉大な俳人に出会った!
これは、自由律俳句の創作により心のリハビリを果たした著者の
深くもユーモアあふれる心の戦記です。(本文101p)
■著者 山口県周南市在住 天地成行
アマゾンのサイトには、もう少し詳しい内容説明があります。
― 本文より
私は服薬・睡眠、そして「自由律俳句と向き合うこと」で心の安寧を得て、 八ヵ月の予定だったものを二か月で退院した。
それからというもの、山頭火に少しでも近づこうと 自由律俳句に熱中した。
― 本文より
この物語は、いわゆるサクセスストーリーでも、逆転人生的なものでもない。 腕相撲でいうと、手首を倒されても生きながらえているような人生である。
ただ、こうならなければ見えなかった視点というものや気付きは、 私を豊かにした。
― 出版によせて・山口県立大学名誉教授 安渓遊地氏 より
いつ自分か家族が心を病んでダウンするかもしれない!! これは、そんな不安を抱える私たちへの強力なサバイバルガイドだ。
■こんな方へお薦めします。
精神病患者さんご本人及びそのご家族、ご友人
精神病医療従事者、精神障害者関連施設にお勤めの方
■全国どこでも1冊から《送料無料》でお届けします
■目 次
序
1 子どもから大人へ
2 発病へのカウントダウン
寄り道1 カウンセラーからの意見
3 発病
寄り道2 家族・親族の初期対応
寄り道3 十年通ったカウンセリング
寄り道4 69人の「大丈夫ノート」
寄り道5 躁うつのメカニズム~私の場合
4 復職
寄り道6 日記を書く
寄り道7 患者側から知ってほしいこと
寄り道8 母と銭湯めぐり
5 離職
寄り道9 奇行の数々
6 入院
7 山頭火に出会う
寄り道10 私の自由律俳句の作り方
8 自由律俳句の創作
寄り道11 河村正浩先生と富永鳩山先生の自由律句ミニ講座
9 現在
10 自己ベスト更新中
出版によせて / 安渓遊地
あとがき
以上は引用でした。
心の病いと(今は)関係がなくても、誰もが楽しく読めるところが値打ちだと、私はおもっています。
どういう風の吹き回しか、私が本書に紹介文を書かせていただきました。以下に貼り付けておきますね。
出版によせて
自由律句セラピーの誕生 ほっこり温かな筆にこもる新聞記者魂
先が見えず生きづらい毎日。いつ自分か家族が、または会社の同僚が、心身を病んでダウンするかもしれない。あるいはすでに心が風邪をひいたようで弱っている。この一冊はそんな不安を抱える私たちへの強力なサバイバルガイドだ。
精神病についての思い込みや恐れが強いこの国で、現在療養中の当事者が筆をとった記録は貴重である。新聞記者として現場で取材し、紙面の編集もするという二つの仕事をこなしてきた著者は、幻聴や自殺願望などのつらい症状も淡々と描いていく。しかし、その筆はどこかほっこりと温かく、読んでいるこちらまでつらくなるようなことがない。安心して読めるもう一つの理由は、できる限り複数の情報源によって「裏を取る」という姿勢のためだろう。どうしても主観的になりやすい自分史的な闘病記を、「寄り道」と称する長めのコラムで客観性をもたせる工夫がされている。69人もの人に書いてもらったメッセージノートや、入院時の日記、カウンセラーからの意見などがその例だ。
本書を魅力的にしているもう一つの底流は、入院予定を8か月から2か月に短縮する効果があったという、自由律俳句との出会いとその時々の作品である。著者が「ちぎれ雲に空が広すぎる」の句で山頭火全国自由律俳句大会(2017年)に受賞するところまで句作の指導をしてくれた先達たちとのやりとりは、何が自由律で何がそうでないかというものの見方や、しだいにことばが練り上げられて句になるまでの具体的な道筋など、闘病記を離れても味わい深い。
著者の活動は、精神障がいの当事者の情報交換と社会への発信をめざす、みんなのつどえる新聞『みんつど』の発行に広がっている。大学院進学の相談に乗ったのがご縁で、私のホームページにも順次掲載させていただいている。インタビュー記事や小説にカラフルな絵が満載で、これからの飛躍が期待される読み物になっている(http://ankei.jp=このサイト=で「みんつど」を検索)。
本書は、岩国市の小さな出版社くるとんから世に出ることになったが、山頭火のふるさと山口県発の「自由律句セラピー」誕生の記録として価値のある内容が豊かに盛り込まれた好著である。全国の読者のもとに届くことを期待している。
2020年11月
安渓遊地(山口県立大学名誉教授・人類学)