イランの短編映画)大切な人をなくしたあなたへ イランとの戦争を止めたいあなたへ #Luxor_Film_Festival_#Iran_#Hafez_Shirazi_RT_@tiniasobu
2020/01/10
2分ほどの短い映画です。ペルシャ語がわからなくて字幕がなくてもなんだかほっこりします。
いちどオリジナルをごらんください。
https://www.youtube.com/watch?v=HAxgscOh86o
そのあとで、英語字幕つきをもう一度見て、コメントを読んでいくと、こんどは涙がこみあげてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=XXx_Hw34V-Q
戦争で破壊してはならないのは有形文化財だけではありません。人間らしい愛情といたわりと文学と詩もです。
字幕がわかり、コメントが読めたら、亡くした大切な人がいまもそばにいて励ましてくれているという暖かいメッセージが心にとどきました。
作者は、Seyed Mohammedreza Kheradmand という20歳の若者のようです。
2014年にYoutubeで公開された アニメ 「父」も じーんとくるできですが、このとき15,6歳だったのでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=G2Dhh9Cwgdw
以下は「木曜日の約束」のネタバレを含んでいるので、動画を見てから読まれてください。
英語のタイトルは 「木曜日の面会」 木曜日には、花をもって愛する人の墓にまいるのがイランの美しい習慣なんだそうです。(以下ネタバレ)亡き妻を思い、愛の詩をひとり口ずさみながら、妻がそこにいたらきっとそうしただろうように、隣の車の中で大喧嘩しているカップルにお墓にもっていく予定のバラの花束を贈り、夫から妻にそれを渡すようにと合図する。赤信号のひととき、夫婦げんかの車中で後ろの席の子どもに笑顔がもどってくるまでを描いた名作です。
イランには、キアロスタミやマフマルバフらが切り開いて以来の、厚い映画作りの伝統があることをいま思い出しました。革命後の社会的な問題への関心(ここではストリートチルドレンといつもお菓子をあげるおじいさん)と、詩的・文学的な伝統(ここでは赤信号に注意をうながす妻の声以外は、14世紀の詩人Hafez
Shiraziの詩だけが台詞になっている)に裏付けられているというwikipediaの説明がうなづける作品に仕上がっています。
字幕版ではしっかり紹介されている詩歌のやりとりは、一種のしりとりなのだそうで、相手が終わった音で始まる詩で応えるという高度な遊びです。
最後の場面は、助手席に残ったナツメヤシとバラの花びらです。イランではお墓に供えたものは、貧しい人に分け与えるのが習慣になっているそうです。
エジプトのルクソールで開かれた映画祭で受賞したこの作品の監督は、20歳だそうです。
https://iranian.com/2019/12/28/short-film-produced-by-20-year-old-iranian-recognized-at-luxor-film-festival/
14世紀の詩人Hafez Shirazi https://en.wikipedia.org/wiki/Hafez
以上は、朝から目の掃除をさせてもらった 安渓遊地でした。