大朗報)#懲戒解雇_取り消し #富山大学_と元准教授・_#竹内潔_氏が和解 退職金+解決金の支払いへ。毎日新聞富山版 2016年11月30日付け_#富山大_RT_@tiniasobu
2016/12/03
大学の冬の時代に、喜ばしいニュースが届きました。突然懲戒解雇処分を受けた大学教員が、裁判に持ち込むなどの苦しい取り組みをつづけて、3年かかって、研究者としてまた教育者として復権できるところまでたどりつけたのですから。
新聞記事を読むだけでも、これは実質的に、富山大学側の敗訴というべきだと思います。個人が大きな組織を相手に長い裁判することの、経済的社会的ダメージは想像を絶するものです、研究者・教育者への死刑宣告にもひとしい、懲戒解雇処分を出勤停止2か月におしもどした、研究者と家族、支援者たちの踏ん張りに拍手を送りたいと思います。
大学側は、歯切れの悪いコメントをしていますが、退職金の支払いだけでなく、和解にあたって「解決金」255万円を富山大学側が支払う、という点が、この和解が、実質的に竹内氏の主張が大幅にみとめられた、「勝訴」にきわめて近い内容であることを立証していると考えられます。
以下、地元メディアの第一報をシェアします。続報が入りましたら、引き続きシェアしていきます。毎日新聞は、原則、すべての記事が記者の署名入りですから、より責任ある報道を心がけている新聞だと思っています。
以下引用
懲戒解雇取り消し 富大と元准教授が和解 /毎日新聞富山版 2016年11月30日
富山大から懲戒解雇された元准教授の竹内潔さん(60)が処分取り消しを求めた仮処分は29日、富山地裁で和解が成立した。竹内さん側によると、地裁の和解案を受け入れ、大学側が懲戒解雇処分を取り消し、60日間の出勤停止に変更することなどで合意した。
竹内さんは富山大人文学部准教授だった2013年6月、文部科学省の科学研究費補助金や民間団体の助成金などを申請する際、架空の業績や刊行予定のない論文の出版時期などを記載し、研究業績の虚偽申告をしたとされ、懲戒解雇処分を受けた。しかし、「契約もしており、論文は刊行予定だった。虚偽ではない」と反論し、翌14年12月、懲戒解雇の取り消しを求めて仮処分を申し立てた。
竹内さん側によると和解内容は他に、▽竹内さんは13年9月に自己都合で退職したとする▽富山大は退職手当の残額約500万円と解決金255万円を支払う--などとしている。
竹内さんは「大学教員は社会的信用で成り立っており、解雇は死刑のようなもの。大学は二度と同じ過ちを起こさないでほしい」と話した。
富山大は「大学側の主張通り、業績の虚偽記載は認定され、復職も認められなかった」との見解を発表した。
【古川宗、青山郁子】
http://mainichi.jp/articles/20161130/ddl/k16/040/289000c
引用終わり
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山口県立大学国際文化学部 教授