研究者はいま何してる?)選挙・大きな学会の小さなできごとの物語1 #gakkai #senkyo #eco RT @tiniasobu
2012/02/25
これは、ある学会の、地方支部の運営についての記録です。
年度の変わり目にはよくある世話人の選挙で、今年はちょっと変わったことがあり
ま
した。
添付のような書類がとどきました。クリックすると拡大されますが、固有名詞は見
ないでください(^^);
800頁もある厚い本をはじめ、合計10冊の本の版下づくり・責任編集・無責任編集
などをしていた去年の今頃などは、寝る間もなくて、郵便物の山ができている日常で
した。
ですから、開封してみたときには期限切れなんてこともしょっちゅうなんですが、
ことしは、今の時期、100頁ほどの地域の活動の冊子がひとつ、大学の紀要のお世話
が一冊、6人の同僚と書く180頁ほどの教科書の編集執筆がひとつ、貴子がかかわる環
境関係の冊子が一冊と、合計しても500ページ未満で、わりあいゆっくりした時をす
ごしていましたので、間に合って開封してみました。
ところが、無記名投票の秘密を守り、投票の自由を保障するはずの、小封筒なるも
のが同封されていないのでした。
「ありゃ、ぼくのところだけ入れ忘れかいな、これでは投票できんな」とおもいつ
つしばらく放置して
いましたが、同じ学会の会員である妻にたずねてみたところ、彼女あての封書にも小
封筒は入っていなかった、というのです。
10年以上入っている学会で、これまでになかったことでしたので、たまたま委員を
仰せつかっていて役員たちのメーリングリストに入っていますので、次のようなメー
ルを出して問い合わせてみました。
2012年2月4日に地区の学会事務局と役員全員に送信
表題:地区会長選挙の送付物の不足について
「いつもお世話になっております。
安渓遊地 安渓貴子 です。
表記の件で、わたしどもに送付されたものには、無記名の小封筒が封入されていませ
んでした。
以前は、被選挙権者リストもあったような気もしますが、さだかではありません。
お調べがついたら、お教えをくださいますよう。」
2日ほどしてある役員から次のようなメールがとどきました。
「私のところに来たものも同様で無記名の小封筒、被選挙権者リストともに入って
いませんでした。これでは投票できませんね。」
2月10日になって、地区の会長さんから直接次のような丁寧なメールがとどきました。
役員全員にCCで送られています。
(あきらかな誤変換をなおし、固有名詞はけずってあります。)
小封筒を入れ忘れたのではなく、省略したというのですが、前回のものを写したらし
い案内には、小封筒封入としっかり書いてあったのです。
よくある縦すじいりのハトロン封筒のお値段が1000枚で1200円程度、1枚1円から高
くて2円ですが、これを節約したというお返事でした。収入はひとり400円だそうで、
会員数からして、総額15万円ほどの予算であるらしいです。
「安渓様
地区会長選挙について、ご連絡ありがとうございました。以下、お答えします。
1.被選挙者リストは会長・全国委員選挙のリストをご利用ください。年一人400円
の地区会費では負担が大きく、
また名簿管理もこのリストで行っていますので。地区会には事務員を採用する資金が
全くありません。
2.小袋も用意いたしませんでした。非会員にボランティアしてもらい、開封作業は
封筒の名前が見えないとこ
ろから監視します。第三者(学会会員で役職についていない人物)に同席してもら
い、事務局で開票作業を
いたします。したがって、そのまま候補者を記名頂き、80円切手を貼り(すでに切手
を張っていないものが投票
されてきました)、期日までに投函下さい。
予算不足と事務の簡素化、資源の節約を旨に学会事務をさせて頂いています。ご理
解よろしく。」
2月14日になって以下の返事を出しました。役員にはCCです。
「丁寧なお返事ありがとうございました。
安渓遊地です。たまたま私のところにだけ、小袋が入れ忘れであったのか、とおもっ
たのでお問い合わせをしたしだいでした。全員に小袋がない、ということが確認でき
ました。
案内の文には 小袋云々 の言葉があり、 実際には 小袋が封入されていな
けれ
ば、選挙の自由が確保される保証がないと、一般の会員は危惧することであろうと思
います。
予算が少ないことなど、その事情を役員にだけメールで説明されたのでは、役員は
投票するとしても、投票を躊躇する一般の会員との格差が広がることでしょう。
これは、役員のみなさんへの提案ですが、
選挙管理委員から、会員あてのBCCメール等で訂正(案内には小袋封入と書いたが、
手違いにより封入していないので、そのまま投票してほしい、ただし、以下に述べ
たような形でいつ・どこで開票するので、希望の人は見学可能)のお知らせをされる
ことを提案したいと思います。」
私からのエコノミーな提案でしたが、役員のみなさんも、些事とおもっておられる
のか匙をなげておられるのか(おやじギャグです)、特段の反応がありません。
締切が3月1日必着ということだそうですから、開票される前に、ここに書き付けて
おきますね。
わざわざ問い合わせをするのがめんどうくサイヤ人←(C)きっこのブログ が投
票をあきらめたり、切手代をはらってまでは投票しないことにする例がありませんよ
うに、そして、投票行動と開票結果にゆがみが生じないように祈っています。
某学会会員 安渓遊地