留学生はいま)ソウル・カラク市場フィールドワークの一日目 #seoul #korea #market RT @tiniasobu
2012/02/17
元屠畜場
並べてもらいました
50メートルを超えるそう
脚の肉
食道
脳
耳と目(穴)
カムジャタンに使用される部位
ほほの裏側
レバー
ソウルで生肉市場をぶらついている
李由紀さんからのメールです。
安渓先生、こんにちは。
先日マジャン市場訪問のレポートをお送りしましたが、今日はそこから漢江を渡った
反対側に位置するカラク市場からのご報告です。
マジャン市場の温かかった一日と大きく異なり、日中の最高気温がマイナス6℃、強
い風も吹く中行ってまいりました。
カラク市場へ行こうと思い立ったのは、内澤旬子さんの『世界屠畜紀行』をたまたま
読み直しているとき、「カラクトンの屠畜場は、解体の現場を2階の窓から眺めるこ
とができる」という文章を発見したことから始まります。
本の中でマジャン市場について書かれていることは承知していたのですが、カラク市
場のところはすっかり見落としていました。
すぐに場所を検索してみたところ、家からも割と簡単に行くことができるようだった
ためすぐ準備を開始しました。
ここでカラク市場についての説明が、日本人向けの観光サイトにあったので添付して
おきます。
ソウルナビ-可楽洞農水産総合卸売市場
http://www.seoulnavi.com/shop/1421/
畜産市場に到着し、屠畜場を探したのですが残念なことに近年郊外へ移転してしまっ
たそうで、元々屠畜場であった建物は
いま青果店が入っていました。
せっかく来たので、部位ごとに分けられたお肉が販売されている地下の売り場へ寄っ
てみることにしました。
一番忙しい時間は越えていたため、私がうろうろしているとアジュンマたちが声をか
けてくれました。
こういうとき、「在日なんです」というとたいていは「おー、そうねそうね。こっち
おいでよ」と迎えてもらえるので
都合よくというか、初めて「強み」として使えることばになります。
マジャン市場で撮影した写真を見せたり、持参していた『世界屠畜紀行』の中の絵を
見せて、どこかで屠畜の現場を見られないだろうか
と相談したところ、「部位ごとに分けられる前の状態が見たいなら、もっと早く来な
いとだめだね。」「明日の朝6時までにまたおいで。」と
言われました。
カラク市場の場合、運ばれてきたお肉たちが狭いビルの中で捌かれるため、人がすれ
違うときに譲り合わなければならず神経を使います。
作業の邪魔にならないように収まっているので、写真をとることができないかと交渉
して許可を得ることができました。
アジュンマたちはいつも家事を終わらせてから市場へ来るそうで、朝の6時台は男性
しかいないと言われました。
同じ業者の男性方に「明日この娘のことよろしくね。」とお願いしてもらってから、
上の階の事務所へも撮影の許可をいただき帰りました。
今日出逢ったアジュンマはすでに捌かれて店先に吊るされてあるお肉の名前、料理方
法、細かく説明してくださいました。
写真を撮る際もお肉を手で拡げて「こうやったらキレイに写るでしょ。」という協力
もしていただきました。
マジャン市場でもそうでしたが、「キレイに撮ってやってくれよ。」という言葉はよ
く聞きます。
牛や豚への想いが伝わりませんか?
計画なしに飛び込みで訪問しましたが、良い成果が得られそうで楽しみです。
明日は6時を過ぎてしまうと「こんな風にちっちゃくなってるからね」と念を押され
たので、始発で市場へ向かいます。
またご報告いたします。