上関)レッドリスト上関2012が完成しました。 #kaminoseki #nagashima #Redlist RT @tiniasobu
2012/02/17
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「レッドリスト上関2012 山口県上関町長島周辺の希少野生動植物」
2024年2月23日追記
文中にレッドリスト上関2011とありますが、年を越えてバージョンアップした結果、2012となったものです。組版は、今はなき 山下博由さんの労作です。
2012/02/17 追記(当面の修正・追記は、pdfを変えるのではなく、この形式で行います。)
新井章吾さんから以下の追記がありました。
2011年の5月の調査で、田ノ浦の北端部の現後鼻、宇和島、天田島にクロモズクの群落があるのを確認しました。
2012年2月16日の調査では、天田島西側のクロモズク群落がある入り江の砂泥地には、ウミフシナシミドロが群生し、コアマモとヤマトウミヒルモも生育しているのを確認しました。この区域の砂泥地の海底の景観は他と違うように見え、周辺で見られないベントスが生息しているのではないかと思います。ベントスの追加調査が必要と考えられます。(2012/02/17追記終わり)
発行の経緯・目的
山口県熊毛郡上関町は,瀬戸内海西部の周防灘・伊予灘に面し,豊かな自然が残っている。特に長島田ノ浦周辺では,2000 年前後より多くの希少野生動植物が,研究者・市民によって確認されている。また,上関原子力発電所の建設計画に伴う中国電力株式会社の環境調査によっても,希少野生動植物が確認されている。本レッドリストは,それらの記録を集成し,上関町の自然に関する資料として編集された。
リストを含む全文をpdfで添付します。
以下は本部の末尾の部分です。
保全上の課題
本レッドリストによって,上関町長島周辺から220 種の希少野生動植物が確認されたことは,この地域に豊かな自然が存在することを示している。それはすなわち,人間の健康的な生活と,漁業・農業・観光業などの自然を基盤とした産業に適した環境であることを意味している。こうした自然環境の賢明で持続可能な利用は,今日の社会では強く求められている。現在,この地域の自然環境に対して大きな脅威となっているのは上関原発計画であるが,希少野生動植物のうち136 種は,上関原発計画地(敷地内)及びその周辺1km の範囲内,すなわち原発建設の影響を強く受ける範囲で生息が確認されている。中国電力の調査でも100 種が確認されており,希少野生動植物に対する充分な保全対策が期待される。上関原発計画における,これまでの環境アセスメントや保全対策では,希少野生動植物がこのように多種・大量に生息しているという認識が不充分であり,再検討の必要がある。この点については,経済産業省,環境省,山口県などが充分な行政上の監視・指導を行う責任がある。原子力発電所の建設については,様々な観点から見直しの議論が行われているが,上関町全体の自然環境の貴重性を考慮すると,田ノ浦における工事(埋立,用地開発)そのものがこの地域の生物多様性や自然環境の持続可能な利用への大きな負荷になると考えられるため,埋立の回避と陸域の自然環境の復元が求められる。
