辺野古)「普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価書」がネット上で公開されています #henoko #assessment RT @tiniasobu
2012/01/22
防衛省が7000頁分の環境アセスメントの書類を公開しています。
普天間飛行場代替施設建設事業に係る
環境影響評価書
http://www.mod.go.jp/rdb/okinawa/kakubu/03tyoutatubu/hyoukasyo/hyoukasyo.html
審議ははじまっていて、琉球新報は、1月21日付けの社説で「アセス審議入り 評価
のやり直しは当然」とのべました。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-186488-storytopic-11.html
名護市辺野古への米軍普天間代替基地建設に係る環境影響評価(アセスメント)評
価書に対する県の審査会が始まった。
委員からは、評価書で初めて垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ配備が明示され
たことをはじめ、環境影響を過小評価していると読める内容になどについて、論理矛
盾を指摘する意見、多くの疑問の声が上がった。
「辺野古移設ありき」の評価書に対し、ほぼ全般にわたって予測や評価のやり直し
を求める声が相次いだのも当然だ。
沖縄防衛局の未明の評価書搬入に対して、宮城邦治会長(沖縄国際大学教授)が異
例の会長私見として、強い不快感を表明した。県民の率直な思いを代弁したものであ
り、納得できよう。
オスプレイに関して言えば、アセス手続き序盤の方法書作成から準備書作成まで、
県が配備について再三確認したのに対し、政府は否定し続けてきた。
にもかかわらず、アセス最終段階の評価書で配備を明記し、それに伴って発生する
騒音に関して、予測地点で軒並み従来機種より騒音悪化を予測している。
住民意見の提出は方法書、準備書段階で既に終了。配備や騒音悪化に対し住民が意
見を示す機会さえ、政府は奪ってしまっている。
住民生活への悪影響をひた隠し、意見を封じ込めながら、辺野古移設を実現させよ
うとする政府の姿勢には誠意が微塵(みじん)も感じられない。
オスプレイ問題のみならず、周辺の自然環境については、大規模埋め立てがもたら
す潮流変化、それに伴う近隣の大浦湾、大浦川などへの影響評価が示されていないこ
となども指摘された。ジュゴン生息調査にも疑問が出された。住民意見で指摘したこ
とに回答しない住民無視の姿勢など、民主国家のやることかと言わざるを得ない。
評価書が科学的検証に耐えられるものではなく、その体を成していないのは明らか
だ。方法書から評価をやり直さない限り、何度審査会を開いても評価書の非科学性を
次々さらけ出すだけだろう。本来なら撤回してもおかしくない代物だ。
仲井真弘多知事には、いずれは答申で示されるであろう問題点を知事意見で踏み込
んで取り上げ、評価書の不当性を指摘するよう求めたい。県民総意の県外移設の実現
に向け、毅然(きぜん)とした態度で政府に臨んでほしい。
これに先立ち、1月13日づけの沖縄タイムスでは、「辺野古アセス訴訟:「調査で
環境損なった」」を報道していて、3人の市民科学者がわかりやすく問題点をしてき
しています。
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-01-14_28477/
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う、キャンプ・シュワブ沿岸部での
環境影響評価(アセスメント)で、県内外の市民らが方法書の作成やり直しなどを国
に求めた訴訟の集中審理3日目が13日、那覇地裁(酒井良介裁判長)であった。
元帝京科学大学教授の粕谷俊雄氏(74)(水生哺乳(ほにゅう)類学)は「基地
建設で生息環境が劣化・縮小し、沖縄のジュゴンの個体数の回復や維持にマイナス効
果があることは間違いない」として、影響を過小評価した内容を「不適切」と断じた。
準備書で金武湾―辺野古の沿岸海域でジュゴンが確認できなかった点は「調査の影響
で生息環境が損なわれた可能性がある」と指摘し事業の有害性を示す証拠だとした。
「日本のジュゴン保全の最重要海域として基地建設は不適当とすべきだ」と訴えた
のはジュゴンネットワーク沖縄事務局次長の細川太郎氏(50)。「建設しないこと
を含む複数の代替案の検討を加えて方法書からやり直すべきだ」と述べた。
原告の1人で大学非常勤講師の吉川秀樹さん(47)=名護市=は、2007年の
事前調査に国が掃海母艦「ぶんご」を投入したことに「恐怖を感じた」と振り返り、
市民参加を妨げる国の強行姿勢に司法の正当な判断を求めた。
支援者ら集会 陳述に手応え
「手応えがあった」。集中審理3日目を終えた「辺野古違法アセス訴訟」の原告ら
は13日、那覇市の教育福祉会館で集会を開いた。陳述内容について報告を受けた参
加者は、環境に与える影響の過小評価や重要事項の「後出し」など「違法性」を指摘
した証人らをたたえた。
沖縄大学の桜井国俊教授は「基地建設正当化のためアセスを利用するのは許せない」
と語り、あらためて「法の2本柱である科学性と民主性がない」と批判。三宅俊司弁
護団長は「ハードルの高い裁判だと思っていたが、いいかげんな手続きだということ
をしっかり立証できた。いい判決につなげたい」と意気込んだ。
ネットで公開 防衛局に要望
2市民団体
自然保護協会と沖縄・生物多様性市民ネットワークは13日、沖縄防衛局に対し、
米軍普天間飛行場移設に向けた環境影響評価書をインターネット上で公開するよう求
める要望書を発表した。
2団体は、防衛局が12月28日未明に評価書を県庁の守衛室に運び込んだことに
ついて「制度の精神を無視したもので、法律と条例に基づく環境保全の手続きとして
決して認められない」と批判。「法的義務の有無にかかわらず、評価書を市民に公開
する責任を果たす必要がある」と、早急な開示を求めた。