留学生はいま)ソウルで出会うソウルフード マジャン畜産市場に行ってきました #Seoul #market #soul_food RT @tiniasobu
2011/10/27
大学を休学して、ただいまソウルで勉強中の李由紀さんから、卒論につながるレポー
トがとどきました。
那覇の市場(第一牧志公設市場など)でも、冷蔵のガラスケースの上にどーんと積
み上げた豚肉の上でごはんを食べているおねえさんたちの迫力を感じることができま
す。なぜケースから出してあるかというと、お客さんが皮をつまんでみて、できるだ
け柔らかいものを選ぶ習慣があるからだと聞きました。肉食の歴史が浅い日本では、
いちばんおいしいところを活用する智慧が浅いなぁと感じられる、「目きらきら」の
レポートです。写真を撮らせてもらうための「にじりより」も効果をあげていますね。
ソウルから風が吹いてきた(反骨の元外交官・天木直人さんの表現)市長選挙のよ
うすも送ってくださるといいな。日本のマスコミはFTA、TPPがらみで腰が引けている
ようですから。
以下は、抜粋引用です。
安渓先生、アンニョンハセヨ。
ソウルはとても冷え込んできました。
最近は最低気温が一桁に達します。屋台フードがとても恋しくなる時期です。私はに
おいに釣られてタイヤキを買いました。
さて、今日のお昼にソウルの北東部にあるマジャンという地域へ行ってきました。
屠畜の現場を拝みにいくためです。本当の目当てはケ(犬肉)でしたが、残念ながら
出会えませんでした。
ソウル大学の地下鉄駅からは一時間ほどの距離にあるのですが、「遠いな~」と感じ
てしまう私はすっかりソウル化してしまった証拠ですね。
もし山口であったなら、一時間で日本最大規模の屠畜市場へはたどり着けないでしょ
う。
一時間程度で韓国を代表する屠畜市場へ到着できるなんてラッキーだと考えるべきで
す。
市場へ到着してからアーケードを往復していろいろ見てまわりました。
見学中の私は表情がキラついていたはずです。(確認はできませんが)幼い頃からホ
ルモンは身近な存在でしたが、
実際にお皿で出てくるものの何倍にもあたる内臓や舌やチョキンチョキンと切られて
いく手足を見て、興奮しました。
写真を撮っても良いか交渉しましたが、最初のうちの何軒かは断られました。
そこで、少しアプローチの仕方を変えて、まずは流れるような作業をじっと見てから
「ほうほう、」など相槌を打ってみたりしました。
それから職人のアジョッシ(おじさん)に「これはいつまで生きていたんですか」と
聞くなどして距離を縮めていくと
写真撮影の許可を得ることができました。
「きれいに撮ってやってくれよ」と台のうえにわざわざ載せていただき、間近でシャ
ッターを押すことができました。
ちなみに、添付してある写真の牛は26日のお昼12:35まで生きていたそうです。
この牛は韓牛(ブランド牛)だそうで、アジョッシは「他の一般の牛と比較すると面
白いんだけど・・・」とおっしゃっていました。
このお店ではいつも正午あたりに捌いているそうで、「明日のお昼1時にもう一度来
ます」と約束をして別れました。
そのあとは別のお店できれいに洗った内臓を大きなバケツに入れている写真を撮ら
せてもらったり、
よく切れる大きなナイフで「はちのす」「せんまい」(正式名称はわからないのです
が、私の育った地域ではこう呼んでいます)
が手際よく捌かれる様子を見学しました。
血の写真があると思いますが、それは固まった血を鍋で一緒に煮込み、「へジャン
グッ」という料理として出されます。
へジャングッは二日酔いに効果があるとされており、私も「ピョヘジャングッ」(骨
の周りにこびりついている肉がセット)を好んで食べます。
無言で骨にひっついているお肉をかき出して、唐辛子味噌をつけて食べると美味し
いですよ。
これは小さいときから実家でも食べていた私のソウルフードです。
明日もお邪魔してきます。添付した写真はサイズを縮小しているため見づらいかもし
れません。
では、失礼いたします。