卒論・修論)「速く楽に書くための心得」「おすすめ書き順」の紹介 #ronbun_#kakikata_RT_@tiniasobu
2011/08/20
修正、2021年1月14日 リンク切れを修正しました。
大学は、秋から論文書き本番の季節に入っていきます。 教員たちも青ざめながら書いていくのですが、学生向けにかかれた次のサイトはなかなかユーモアに富んでいて楽しいので、「速く楽に書くための心得」「おすすめ書き順」のところを抜粋させていただきます。マンガも載っています。
http://www015.upp.so-net.ne.jp/notgeld/sotsuron.html ここがリンクぎれですので、以下からごらんください。
2003年10月15日初版。2009年4月27日改訂 のバージョンです。
https://web.archive.org/web/20190512024230/http://www015.upp.so-net.ne.jp/notgeld/sotsuron.html
大学は、秋から論文書き本番の季節に入っていきます。 教員たちも青ざめながら書いていくのですが、学生向けにかかれた次のサイトはなかなかユーモアに富んでいて楽しいので、「速く楽に書くための心得」「おすすめ書き順」のところを抜粋させていただきます。マンガも載っています。
速く楽に書くための心得
執筆とは自分自身との心理戦である。自分を手なずけた者が勝者となる。
速く楽に書くコツは、「広く浅く書いて積み上げる」ことと「人に見せる」ことである。
1 「まず図と写真を用意する。図も写真も無いものは書けない」(論より証拠の原則)
2 「全体のアウトラインを決める」(結論表を作る。結論表から目次を作る。各部分で何を書く予定か箇条書きにする。)
3 「書きやすいところから書く」(軟弱者の原則。装置の説明などから書く。)
4 「ある部分の2割が書けたら、他の部分の執筆に移る」(浮気者の原則)
5 「ある部分の8割が書けたら、他の部分の執筆に移る。10割の完成までは険しい」(浮気者の原則アゲイン)
6 「人に見せる」:先生や同僚に見せる。見せれば見せるほど、速く楽に書ける。
7 「客観と主観を同一部分に書かない」(「この値は7だった」と書くのはよいが、「この値は7と大きく素晴らしい」と書くのはダメである。)
8 「同じことを2度書かない」(同一の内容が複数回表れるのはダメ。同一の事柄について述べるにしても、見方や詳細度を変化させて書くこと。
例えば、ことがらAを、序論では課題としてのA、2章では概念・モデルとしてのA、3章では設計する上でのA、4章ではデータとしてのA、結論では要するにAは何だったか、と書く。
この筋を「話のたて糸」と言う。
9「伏線を回収する。回収できない伏線はそもそも書かない」
いずれのたて糸に乗っていない“迷子”の話題は、論文の欠陥である。
結論に結びつかず無駄である。削ること。論文は彫刻。やったことの寄せ集めではダメ。
(迷子を作らない涙ぐましい努力の例:諸星大二郎「孔子暗黒伝」)
おすすめ書き順
「難易度の低いものから書く」の原則に従って、次の順序で書く
1 謝辞:ウォーミングアップ。とりあえず書いておく。卒論のファイルがコンピュータ上に出現するので、心理的に勢いがつく。
2 図と写真:この量が論文の量を事実上決定する。
3 結論表の作成
4 道具説明の章のメモ(箇条書き程度のもの)
5 やってみたことの章のメモ
6 参考文献のメモ
7 その他の部分(難しい部分は当面は短く書くだけでもよい)
狭く深く書き進めると、論文の全体像が見えなくなるので注意。広く浅く書く。
以上、抜粋引用者 安渓遊地
速く楽に書くための心得
執筆とは自分自身との心理戦である。自分を手なずけた者が勝者となる。
速く楽に書くコツは、「広く浅く書いて積み上げる」ことと「人に見せる」ことである。
1 「まず図と写真を用意する。図も写真も無いものは書けない」(論より証拠の原則)
2 「全体のアウトラインを決める」(結論表を作る。結論表から目次を作る。各部分で何を書く予定か箇条書きにする。)
3 「書きやすいところから書く」(軟弱者の原則。装置の説明などから書く。)
4 「ある部分の2割が書けたら、他の部分の執筆に移る」(浮気者の原則)
5 「ある部分の8割が書けたら、他の部分の執筆に移る。10割の完成までは険しい」(浮気者の原則アゲイン)
6 「人に見せる」:先生や同僚に見せる。見せれば見せるほど、速く楽に書ける。
7 「客観と主観を同一部分に書かない」(「この値は7だった」と書くのはよいが、「この値は7と大きく素晴らしい」と書くのはダメである。)
8 「同じことを2度書かない」(同一の内容が複数回表れるのはダメ。同一の事柄について述べるにしても、見方や詳細度を変化させて書くこと。
例えば、ことがらAを、序論では課題としてのA、2章では概念・モデルとしてのA、3章では設計する上でのA、4章ではデータとしてのA、結論では要するにAは何だったか、と書く。
この筋を「話のたて糸」と言う。
9「伏線を回収する。回収できない伏線はそもそも書かない」
いずれのたて糸に乗っていない“迷子”の話題は、論文の欠陥である。
結論に結びつかず無駄である。削ること。論文は彫刻。やったことの寄せ集めではダメ。
(迷子を作らない涙ぐましい努力の例:諸星大二郎「孔子暗黒伝」)
おすすめ書き順
「難易度の低いものから書く」の原則に従って、次の順序で書く
1 謝辞:ウォーミングアップ。とりあえず書いておく。卒論のファイルがコンピュータ上に出現するので、心理的に勢いがつく。
2 図と写真:この量が論文の量を事実上決定する。
3 結論表の作成
4 道具説明の章のメモ(箇条書き程度のもの)
5 やってみたことの章のメモ
6 参考文献のメモ
7 その他の部分(難しい部分は当面は短く書くだけでもよい)
狭く深く書き進めると、論文の全体像が見えなくなるので注意。広く浅く書く。
以上、抜粋引用者
安渓遊地(生物文化多様性研究所)