原発)「上関=政治家+札束」 対 「エネルギー政策+社会=国民みんなで決める」東京新聞のコラム #kaminoseki #seiji #kane #enerugii #genpatsu RT @tiniasobu
2011/07/18
東京新聞のコラムです。あんけいは、これを書いた谷政幸さんに同意です。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2011071802000060.html
【私説・論説室から】
場当たり首相の残す正論
2011年7月18日
山口県上関町、瀬戸内海へ突き出た景勝地に原子力発電所を建設する計画が具体化
した折、猛烈に反発していた友人を思い出す。
ばりばりの自民党員だったが、郷里と目と鼻の先の原発には我慢ならなかったか、
口を極めて国と県、電力会社をなじっていた。
海面埋め立てなど着工はされながら反対派の抗議行動で難渋、そこへ福島の原発事
故があって、山口県議会は先ごろ建設計画の一時凍結を国に求める意見書を全会一致
で可決した。
かの友人はすでに世を去っている。生きていれば風向きの急変に、したり顔だった
ろうと思っていたら、付き合いのあった知人から嫌なうわさを聞かされた。
彼の「反原発」は誘致に絡んだ利権の仕切り争いに敗れたがためだったのだ、と。
いまさら本人に真偽を確かめようもなくて戸惑うが、原発立地には例外なくそうした
札束話がある。
まかれるカネが地元をいびつに潤し、群がる人間の卑しさを映したりもする。廃棄
物の最終処理策もいまだに定まらない。原発にまとわる「不道徳」を、終わりの見え
ない福島の事故があらためて白日にさらさせているかのようだ。
どんなエネルギー政策、社会を選択するかは国民みんなで決めるべきだ、と菅首相
が語った。次の国政選挙の争点、論点だ、とも。
同感だ。持ち前の場当たり発言とは思いたくない。遠からず去る首相の残す正論と
聞いた。 (谷政幸)