7/10 )鎌仲ひとみさん+冨田貴史さんのトークのツイッター記録まとめ #888earth #mitsubachi #kaminoseki RT @tiniasobu
2011/07/11
ミツバチの上映会)鎌仲ひとみさん+冨田貴史さんのトークをツイッターで記録しま
した。
話題は多岐にわかりましたが、これまでの生き方をどうやって変えていくのかについ
ての、直球でした。
お話をここにまとめておきます。少しだけ言葉をおぎなったところがあります。
冨田「原発立地予定地の現地のみなさんが孤立しないでつながっていくようにするこ
とに努力している」
鎌仲 311以後「被曝安全神話」が始まっている。新聞とテレビしかみない人たちと
ネットを見る人の大きなギャップ。もうけのために情報操作される人々。
冨田「オーストラリアのアボリジニーはウランは土地を守る石。掘り出させてはいけ
なかった。日本の人々に対して反省している。いまこそ世界の市民が手をつなぐ時」
鎌仲 「地底深い緑のアリが目覚めたらその夢である人間は滅びるというアボリジニー
の言い伝え。ヘルツォーク監督の作品。緑のアリとは実はウラン鉱石の事だった。一
基の原発のために掘るウランとその残土の両は250万トン(×54!) カカドゥ
では、廃液の入るため池が大雨で決壊した。1万人が避難。とたんに情報遮断がされ
ている。」
冨田「お金がほしい。じゃあ、そのお金で何をしたいのか、ここで最後まで幸せに過
ごせる地域にするとか、具体的なモデルをつくっていく+原発計画を止める」
鎌仲「仕事がない。あれば子どもを大学まではやり、世間並みの暮らしがしたい。こ
れは否定できないけれど、地域経済の疲弊の真相をはっきりさせなければ。」
鎌仲「三沢空港からまっくらな六ヶ所村をあとに東京におりると光の渦。これをわた
しはソドムの市と呼ぶ。都会と地方の分断からシフトしていくことが必要」
鎌仲「アキタコマチの売り上げが1000億円。秋田県人が買っている石油の値段が毎年
1000億円。このお金は、石油メジャーに流れ込んで環流しない」
鎌仲「台風に強く、バードストライクを起こしにくく、低周波も起こさない新型の風
車1000基を秋田県に作ろうというプロジェクトが進行中です。」
冨田「宮崎県では1500億円が電気代。外に流れていくお金が、これが地域で回り始め
ればその回数によってより大きな意味がでてくる。」
冨田「祝島では輸出と輸入という言葉をつかっています。島ではそういう感覚がとて
もわかりやすい。その感覚の共有を」
鎌仲「エンデの遺言の取材のとき、Ithaca というところに Ithaca Hour という地域
通貨を見に行った。利子が付かず、ドルより早く回る」
鎌仲「地域を愛してそこに長く住み続けるための地域通貨。人と人を分断する電力会
社のお金と、人と人をつなぐ地域通貨としてのIthaca Hour」
鎌仲「農家の作物を地域通貨で先払いしておいて、収穫期に行って自分で収穫して持っ
て帰るというような例。これに自然エネルギーが加わればパワフル!」
鎌仲「『高齢化して第1次産業ではやっていけないでしょう』は、中国電力さんの固
有の考え方じゃない。魚の値は下がる。お米をつくっても暮らせない現実」
鎌仲「安全で汚染されていない食品を生産できることがどれだけ大切なのかに気付い
て、それを取り戻していく。海外からも買って来れない。新しい政策が必要」
冨田「若い人幻想破れ。そういう道もありうるけれど、きびしそう。もやもや。そこ
に実例を示すと、つよい興味をもってくる」
鎌仲「最近たくさんの大学に行く。優秀といわれる大学であるほど、賢そうなことは
いうが、傍観者。『あなたはどこに立っているの?』」
鎌仲「高円寺のデモに参加した女子学生。『そんなところに行ったら就職できないよ』
といわれて悩む。1年休んで考えるって」
鎌仲「二つの両極の間にたくさんの人がいる。『ヒバクシャ』を見ると、立ち上がる
兄と、見ても見ぬふりをする弟の違い。『忘れりゃいいんだ』でも……」
鎌仲「You cannot be neutral in a moving train.」 現実がこのスピードで動いて
いるのに向き合わずに生きる?
鎌仲「原発にたよらない健全な経済をどう組み立てていくのか、を構想しなければ。
でもエリート大学生は『あの島では僕は暮らせない』という」
冨田「東京か祝島か、一か八かじゃない。それにつながる暮らしに切り替えることで
より安心な生き方を迎えていく」
仲「そうしなければ子どもに食べさせられる安全な食べ物が手に入らない。大阪で消
費されるために大阪の屎尿処理汚泥の放射能が非常に高い」
鎌仲「安全な食べ物の手に入れ方は知らされない。実害を風評被害とするのはまちが
い。福島の農産物を食べよう!は東京電力を喜ばす道。生産者とつながろう」
冨田「311のあと表面的には変化があるけれど、気付いて覚悟を決めて具体的に動
き始める。この会の主催をしたコアなメンバーの準備からの動きは立派」
鎌仲「祝島は中国電力と闘ってきたけれど、電気も原発も便利さも必要でしょ、とい
うような集合的無意識こそがもっとも手強いのです」
鎌仲「私が食べていく道のひとつの映画づくりで、放射性廃棄物を出し続けるような
社会に対してなにかできないか、ということを考えている。」
鎌仲「私の手は汚れている。東京で電気を使い、六ヶ所村に廃棄物をおしつけ、それ
がイラクの子ども達を殺す劣化ウラン弾になっている以上、否定できない。」
鎌仲「祝島のためにやっているのではなない。私がテレビに出れば電力会社がその番
組のスポンサーから降りる。でもたくさんの人々とつながりあうことで食べていける」
冨田「全国まわって6年ぐらいで、とぎれないワークショップをやり続けている。顔
の見える仲ができると、くりかえし出ないなおす。人々のつどいが持続」
鎌仲「一日一電。一日に5分時間があったら、中国電力や政府や上関町の役場に電話
をしてみたらどうでしょうか。浜岡に毎日一電の女性。次はどこにしようか」
鎌仲「どんどん向こうが低姿勢になるw六ヶ所村ラプソディーの上映会の時に、一日
一電をやっている人が10人もいた。まだ地震はおこる。常日頃練習を!」
鎌仲「沖縄には原発がないといっても、台湾で事故がおこったら、みんな沖縄に飛ん
でくる。狭いところだけでかんがえてはだめ」
冨田「どんな人にも直接話せる力をつけていく必要性。イベントやりたいのに何も思
いつかないという若者たち」
鎌仲「メディアが改心することもなさそうだし、それを利用してもうけようとする人
たちもなくならなさそう。自分たちが変わらなきゃだめ。」
フロアから「上関あれだけの補助金がありながら人口半減。原発に頼らないでいかに
して産業をつくっていくのか。時代のシンボルになれるのに」
鎌仲「ドイツのバッカースドルフ原発が観光地になっている。しかも上関の生物多様
性はすごい。オーストラリアのグレートバリアリーフみたいになれるかも」
鎌仲「祝島に行きたい人たちは日本中にいっぱいいる。あのすばらしい自然を保全し
ていくために力を貸すようなやり方をとるとか」
冨田「免疫力が直接あがるような滞在ができたら。タラソテラピーとか」鎌仲「福島
の子ども達のサマーキャンプを受け入れる所が求められている」
フロア「上関町のような原発推進のメッカにレトロな町並みが残っているし、古い寺
もありしっかりしたつくりの家が維持されている。祝島だけでなく上関町全体のもつ
文化の力に注目している。柳井あたりもふくめて今はやりのパワースポットめぐりな
どをするといいかも。」
鎌仲「東京の魚なんかどこで捕れたかわからない。こいわい食堂のだれが育てたか捕っ
たかわかっているチャーミングな物語。そういう魅力」
冨田「氏本さんが東京で彼の豚の話をしたら、商社マンが『拡大しましょう』といっ
たので『現地をみないで何だ、そういう発想が原発につながるんだよ』と彼は怒った。
」
フロア「山口県人が週末にいくような場所としてはじまるのが大切かも。田名埠頭で、
若者たちの郷土愛が確認できた。」
鎌仲「飯舘村では、エコビレッジで足下の畑をよくしていこうととりくんできたけれ
ど、反原発をしてこなかった……」