福島県でお子さんをお持ちの方々へ:避難という決断とその支援について 早尾貴紀さん(東京大学研究員)のメッセージ #fukushima #hinan #kodomo RT @tiniasobu
2011/05/14
http://fukugenken.e-contents.biz/information01
からの引用です。学者の良心を感じます。
(早尾貴紀さん(東京大学研究員)のメッセージを転載しています。)
福島県でお子さんをお持ちの方々へ:避難という決断とその支援について
2011/04/23 09:32
福島県でお子さんをお持ちの方々へ、教育関係者へ、
また、上記に該当する友人をご存知の方は転送して知らせてください。
(宮城県南部・茨城県北部もあてはまるかもしれません)
お子さんを保育園や小中学校に子どもを行かせていいのか、不安に思われているこ
とと思います。
私は、福島県の生まれ育ち、宮城県在住で、7歳の子どもがいます。
最初に書いておきますが、私自身、その子どもを関西へ避難させています。3月中
は私がいっしょに、4月からは里親さんに預けるかたちで関西で小学校にも通わせて
います。とけ込めるか心配もありましたが、楽しくやっている様子で、ホッとしてい
ますが、たまたまそうなっただけで、被曝を避けるためなら、一ヶ月や二ヶ月、学校
に通わなくてもいいだろうという気持ちでいました。
文科省が学校活動に関する放射線量の基準を示しましたが、みなさんがどこかで気
づかれているとおり、これは子どもの健康を守るための数字ではなく、避難させない
ための数字です。避難にともなう費用や賠償を避けるという、国の都合を優先させま
した。
文科省は、子どもを守ってはくれません。もちろんそのことについて、文科省を追
及する必要はありますが、そのあいだも被曝は進んでいきます。指示を待つのではな
く、自主避難することを勧めます。
避難がとても難しい決断であることは、私も重々承知しています。どこへ行くのか、
いつまで離れるのか、費用はいくらかかるのか、自分の子どもだけが先に避難してい
いのか、家族が離れるのではないか、などなど。
しかし、福島県が測定している各学校の放射線量は、通常の安全基準をはるかに越
えています。
放射線を扱う研究所などで、管理区域として従事者以外立ち入り禁止とされるのは、
年換算で5.2ミリシーベルト、時間当たり0.6マイクロシーベルトです。この放射線管
理区域には、専門の知識を持った大人でも必要最小限の時間しか入ってはならず、18
歳未満は完全に立ち入り禁止なのです。
文科省は、そうした一般的な基準を無視して、時間3.8マイクロシーベルト(年換
算33ミリシーベルトになりますが、屋内活動の分として6割に見積もって年20ミリシー
ベルト)を基準として示してきました。これは小さな子どもに対して許される許容量
ではありません。放射線管理区域をはるかに越えて、大人でさえも十分に危険な水準
であり、これは通常の原発労働者の被曝上限と同じなのです。実際この程度で白血病
を発症し、厚労省から労災認定を受けている人もいるのです。
その他、内部被曝のことが考慮されていないことなど、さまざまな問題もあります
が、ここでは長くは書きません。
大丈夫か、長く留まったら将来影響が出るかどうかと心配しながらそこにとどまる
よりも、まずはいったん外に出て、安心して戻れるようになったら戻ればいい、そう
いうふうに考えて、ひとまずお子さんを外に連れ出すことをお勧めします。
県外に頼れる親族がいない、身を寄せる場がない、という方には、自主避難でも受
け入れられる家屋提供が実はたくさんあるので、その情報を下に記します。避難指示
対象地域とは関係なく、不安から自主避難をした人たちも受け入れ可能な場所を提供
するNGOや市民のネットワークはいくつかあるのです。
私自身、3月中旬に自分が関西に避難した後は、友人らと協力して、自主避難者た
ちの受け入れ態勢を30家族分ぐらい用意しました。実際には、やはり親族を頼りに
出てくる人たちが多かったのですが、それでも10家族ぐらいは私たちのネットワー
クで当面の避難住居に入りました。もちろん、家賃がかからない無料の家や部屋です。
あるいは、もうすぐGWの連休です。一週間ぐらい、子どもを合宿に参加させるぐら
いの気持ちで、一度外に出してみるというのはいかがでしょうか? 4月29日~5月5
日ないし8日ぐらいのあいだで、何泊でもかまいません。京都の学生らが「福島←→
京都 こどもキャンプ計画」を企画しています。ウェブ上ではなく口コミでしか募集
していませんが、私の直接の知り合いですので、紹介することができます。費用は一
切かかりません。下に私の連絡先を付けますので、ご連絡ください。一週間だけでも、
数日間だけでも、放射能の心配のない空気を外で自由に吸わせてみてはどうでしょう
か。
(メール:p-sabbar[at]mrg.biglobe.ne.jp/[at]を@に置き換えてください。)
私自身、この4月の新学期はじめに、子どもを戻すかどうか悩みましたが、4月は
じめには大きな余震があったり、女川でも原発危機があったりして、まだ戻す時期で
はないと判断しました。関西で親元から離しておくことには不安もありましたが、し
かし被曝の心配から解放されている場所に置いておけることに、深く安堵しました。
いろいろな手段や窓口があります。下にいくつかのサイトを紹介します。私が関わっ
ているわけではありませんが、こういう受け入れ活動が広がっているのを見つけまし
たので、情報提供まで。
条件が合いそうなところがあったら、まずは相談をしてみる、ということでもいい
と思います。
私も関西方面に子どもと3月いっぱいいましたが、外のみなさんは、「何か自分に
できないか」と真剣に考えていらっしゃいます。相談する価値はあります。
* * * *
「震災ホームステイ」
http://www.shinsai-homestay.jp/
「被災地のママと受け入れママをつなぐサイト」
http://www.mamatomama.info/
「母子疎開ネットワーク」
http://hinanshien.blog.shinobi.jp/
「相聞歌 ~東日本大地震 被災者受入情報サイト~」
https://sites.google.com/site/soumonka3814215/
「つなぐ光」
http://tsunaguhikari.jp/
「赤ちゃん一次避難プロジェクト」
http://baby.wiez.net/
「心援隊」
http://kajipito.net/shinentai/PC/
「原子力行政を問い直す宗教者の会」
http://gts.mukakumuhei.net/
* * * *
また自治体関係でも、原発不安による「自主避難」に対応しているところがありま
す。
例えば、
「能代市:地震被災者及び原発避難者の受け入れについて」
http://www.city.noshiro.akita.jp/c.html?seq=4537
「南魚沼市:東北地方太平洋沖地震の避難者受け入れ」
http://www.city.minamiuonuma.niigata.jp/site/tohoku-taiheiyooki-jishin/shien-center0324.html
「愛媛県:被災者向け支援情報」
http://bosai.pref.ehime.jp/higai/23/sumai/jyutakushien.htm
「鳥取県への自主避難をお考えのかたへ」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=155736
などなど。
個別に相談すれば、窓口で柔軟に対応するという自治体もあります。
以下から探してみるのも一方だと思います。
「みんなでつくる震災被災者支援情報サイト」
http://sites.google.com/site/minnadewikipctop/kihon/accept