マスメディアの再生)東京新聞のコラム『原発の「安全神話」をつくることに加担した責任を自らの手で』 #tokyoshinbun #genpatsu #sekinin RT @tiniasobu
2011/04/14
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東京新聞のコラムです。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011040702000024.html
【コラム】
筆洗
2011年4月7日
庶民感覚で本質を突く本紙の時事川柳には、はっとさせられることが多い。
<専門家こんなにいたのに事故起こる>
<原発を薦めたタレント知らん顔>。
その通り、と膝を打った
▼<マスメディア原発後押し一休み>。
「原発ルネサンス」などと浮ついた言葉を吐いて、政府が進めてきた原子力政策に無
批判だった新聞やテレビへの痛烈な批判と受け止めた
▼いま、こんなことを考えている。殺人や汚職事件の取材にかける百分の一の労力を、
政局の取材に使う百分の一の知恵を、プロ野球や五輪、サッカーのワールドカップの
取材に向ける百分の一の情熱を、国の原発政策の監視に注いでいれば、この人災は防
げたのではないか、と
▼大地震が起きた場合、原発が暴走する危険性を指摘するなど、原発問題と真摯(し
んし)に向き合っている記者は本紙にもいた。残念ながらその警告は大きな流れには
ならず、大半の記者は目の前の事象を追うのに精いっぱいで原発の危険性に大きな関
心を寄せなかった
▼高レベル放射能に汚染された大量の水が海に排出され、漁業への被害も深刻化して
いる。暴走する福島第一原発は解決の道筋が描けない迷宮に入り込んでしまったかの
ようだ
▼マスメディアとして、原発の「安全神話」をつくることに加担した責任を自らの手
で問い直さなくてはならない。新聞の再生はそこから始まるのだと思う。