反TPP)黙ってられっかい!百姓は腹たたないのか?
2010/12/24
http://www.geocities.jp/yaoyahyakusho/muramachi/hubikake/hubikake.html
菅野芳秀 さんの話
意外としられていない、しかし百姓としては非常に深刻な事態が進行しています。
コメ1俵9000円という、民主党の戸別所得補償を足しても10500円ぐらいにしかならな
い、東北農政局でコメの生産費と検索してみますと、米価運動をしていた頃にはそん
なことはあるまいと辛口で有名な農水省の生産費調査をあてはめてすら14647円です。
差額は約5000円で、5000円ほど生産費が安い価格で農家が売り渡さなければならない、
そんな事態で生活できるわけがありません。
物事には道理が必要です。この事態のどこに道理があるんだよ。憤懣やる方無い思い
を日本のほとんどの農民は思っているはずです。
おそらくこういう政策がさらに2年、3年とつづくならば、都市に膨大なスラムが形成
されるだろうと思います。今に生きる者達だけでなく、これから生きるであろう者た
ちの食と命に関わる話です。その問題を今、どう議論するかについて集まっています。
本当にこの国はどうなっているんだろうと思うことは、テレビででてくるのは海老蔵
の話ばかりじゃないか。海老蔵がそれほど重要か、これほどの問題があるにもかかわ
らず海老蔵のばかり。そして小沢がどうした、菅がどうしたなんて政治のど真ん中の
話ではあるけど時代の観点から言うならば抹消の話です。いったいどうなっているん
だい、この国は。
なんとかしなければならない。われわれの話だけでなく、未来のためになんとかしな
ければなと思っています。しかし、拳をあげてどうしたこうしたという問題でもあり
ません。TPPを押さえ込んで、元にもどればいいかと言ったって、元の流れは自然死
に向かう流れです。そこに戻って万々歳なのかと言えば全然問題は解決していません。
TPPの問題は反TPPにとどまることではなく、そこから先の、農と食のかたちをどの様
につくるかという所に届かなければいけないと思っています。
反TPPは次の農と食をめぐる大きな政策提案をもった運動として形成されていかなけ
ればならないと思います。
2010年12月18日土曜日