映画『祝の島』を見て4)祝島に暮らすみなさんへの手紙
2010/08/13
7/2に『祝の島』を見た、山口県立大学の学生100人の手紙形式での感想、ご本
人の了解のもと、個人情報を消した形で、続きを順次掲載いたします。
まずは、祝島のみなさんへの手紙です。
◎祝島のおばあちゃんへ
私は祝島の映画を見て、やっとおばあちゃん達の生活がどんなものなのか、少し分
かった気がします。おばあちゃん達を見ると和やかな気持ちになりました。本当にこ
の島に原発の問題があるの?と思うぐらいです。みんないつも笑っていて、海で魚や
ウニをとったり、夜にはみんなで集まってテレビを見たり、眠たくなったら寝たり…
島のみんなは家族だと感じました。入学式はみんなで祝う。私はそれを外から見てい
たけれど、その中に入っていた気がしました。とても羨ましかったです。優しい気持
ちになれました。おばあちゃんが半日もかけてお墓のそうじをしているのを見たとき、
私は一緒に手伝いたいと思ったし、おばあちゃんが守ってきたお墓を、私がこれから
きれいにしようかなと思ったぐらいです。お墓だけじゃなく、もっと守ってきたもの
があるんだろうなあと感じました。一緒に暮らして、おじいちゃんの田植えを手伝っ
たり、おばあちゃんに料理を教えてもらいたいなんて思いました。私の本当のおばあ
ちゃんとおじいちゃんは別にいるけど、そのおばあちゃんやおじいちゃんにも感謝を
したくなりました。いつもお米を作って持ってきてくれてありがとう、時々元気?っ
て電話してくれてありがとうって思わせてくれました。おじいちゃんやおばあちゃん
の優しさは世界共通かもしれないです。原発ができておばあちゃん達が悲しいように、
私も悲しいです。なんとかしたいのに力になれなくて悔しいです。ずっと島を守って
きた人の気持ちを考えると辛いです。私が将来どこかで一生懸命働いて、やり尽くし
て地元に帰ってきたとき、祝島に行ってみたいです。島の自然を見ながら海沿いを歩
きたい。ただ景色を眺めてみたいです。こうやって考えている間にも今島の人達は何
しているのかなあと考えています。
私は祝島のことを家族にも話してみようと思います。おばあちゃん達は私のことを
知らないけれど、私は少しだけどおばあちゃん達のことを知りました。あの町並みを
歩けば誰かが迎えてくれそうな気がしています。原発の問題に立ち向かっていくおば
あちゃん、いつまでも元気でいてください。もうこれ以上日本の良いところが壊され
たくないです。同じ山口に生まれてこんな素晴らしい場所があることを誇りに思いま
す。それでは、さようなら。
◎祝の島にありがとう
365日×祝の島で過ごした日々にありがとう。
私は祝の島を一度も訪れたことはありません。もちろん住んでいたこともありませ
ん。けれど、映画を通じて祝の島みなさんの心の声を聴きました。スクリーンに映し
出されている表情から気持ちが観えました。祝の島にありがとう。
祝の島が育ててくれたとおっしゃっていた方がいらっしゃいました。「環境が人を
つくる」その言葉を祝の島は私にも教えてくれました。祝の島にありがとう。
原子力発電所が祝の島に必要ないことを島の歴史を通じて教えてくれました。祝の
島にありがとう。
自然と共存することが人の生き方だと教えてくれた祝の島の海。祝の島の海にあり
がとう。
祝の島の人々はみんな家族同然。人の大切さを教えてくれた祝の島にありがとう。
こうして「感謝=ありがとう」という気持ちの宝物をずっと与えてくれる祝の島の
素晴らしさに魅了された時間を少しでも過ごせた人は幸せだと思います。その幸せを
知らない人は唯一無二の宝物を平気で壊すことができるのかもしれません。
次は「人が環境をつくる」番です。ありがとうと祝の島から言ってもらえる結果に
なることを私は願っています。
◎拝啓
暑さも本格的になってきた今日この頃、祝島のみなさんはいかがお過ごしでしょう
か?みなさんの事ですから、きっとお元気なのだと思います。
さて、本日お手紙を書かせていただいたのは、みなさんの祝島での生活について思
うことが幾つかありましたので、筆をとらせていただきました。まず一つはみなさん
は現代社会に生きる人々が当たり前だと思っている、「食」(厳密に言えば食に充て
られる生き物)に感謝の念を持っている事です。祝島のみなさんからすれば、それは
当たり前の事なのでしょうが、食べ物がありふれている現代社会において、それは忘
れられがちです。お恥ずかしながらかくいう私も、当たり前だと思っていました。し
かし、それは大きな間違いなのだと改めて理解しました。私たちは実際に生き物を採っ
て生活しているわけではありません。命から遠ざかって生活をしているせいか、そう
いった感覚が希薄になっているのではないかと、恐ろしさすら覚えました。祝島のみ
なさんのように、「食」について当たり前の感謝の念を持てるようになりたい、そう
思います。
もう一つは自然に対する畏敬の念についてです。みなさんは、「今のわたしたちが
あるのは、海のおかげだ」と、自然に対し畏敬の念を抱いていらっしゃいます。とこ
ろが私たちはどうでしょうか。自然に対してまるで便利な道具であるかのように、利
用することを主に考えています。そうして自然に対し一方的にエゴを押し付けている
のです。ですが祝島のみなさんは違っていました。自然に対し畏敬の念、感謝の念を
忘れずに生活をしていらっしゃいます。自然と共存している、と言ったほうが正しい
かもしれません。人類の技術の革新は、確かに目覚しいものがありました。しかしそ
れと同時に、もともと地球にあった自然や資源といった大切なものを失ってしまった、
そして人間は人間らしい生活を見失ってしまったのだと私は思います。
ですがそんな素晴らしい祝島にも悲しいことが起こっているようですね。原子力発
電所の開発によって引き起こされた問題は、とても悲しいことだと思います。講義で
虹のカヤック隊のメンバーの方がおっしゃっていました。「とてもいいところで住む
人もあったかい。でもこの原子力発電所問題で住んでいる人たちの関係が崩れてしまっ
た。家族間にすら亀裂を生んでしまった。僕はそのことが一番悲しい」と。その言葉
は、私の心に原子力発電所開発について考えさせるきっかけになりました。人と人と
の関係を悪化させてまで作らなければならないのか、他の方法は考えたのか。その方
も「単純にエネルギー問題だけなら他にも方法はある」とおっしゃっていました。そ
の方法は実現可能なのか。不可能であるなら何が不可能たらしめているのか。いろい
ろ考えましたが答えはわかりません。
渦中のみなさんの心労は大きいものだと思います。しかし、負けないでください。
私も応援しています。そして機会があれば祝島を訪れたいと思いますので、そのとき
はよろしくお願いします。
それではお体に気をつけてください。
敬
具
◎上関原子力発電所反対運動に携わる皆様へ
映画「祝の島」を見て上関原子力発電所の反対活動を行っている皆様がどんなに祝
の島を大事に思っているか十分に伝わってきました。祝の島を思う信念には心打たれ
ました。私も上関原子力発電所設立には反対の思いです。原子力発電所の安全性の問
題が気になります。かつてチェルノブイリ原子力発電所の事故があったようにどんな
に安全性を高めても、ふとした事故が起こってしまうこともあるのです。そして、原
子力発電所が設立されることによる自然破壊の問題。近くの海域には、小型鯨のスナ
メリや海鳥のカンムリウミスズメなどという貴重な動物がたくさんいます。この環境
は、後世に残しておかないといけない大切な自然です。原子力発電所設立という人間
のエゴで壊していいものではありません。
これからもなかなか先の見えない戦いになると思います。しかし、皆様の活動が必
ず後世の人間の暮らしを守るものとなります。お体に気をつけてがんばってください。
◎祝島の方々へ
映画『祝の島』を見て、最も印象的だったのが中国電力の方々が祝島へ説得に来て、
船の上で無言だったシーンです。それに対し、祝島のおばちゃんの魂のこもった心の
叫びは祝島のことを詳しく知らない私の心にも響きました。逆に中国電力の方の反応
には物足りなさを感じました。
「代々守り継いできた島の環境だから、私も命をかけて祝島を守る。」という、お
ばちゃんの祝島に対する愛情と先祖に対する敬意は、計り知れないものがあると思い
ました。涙ながらに語る普通の主婦の言葉に、私はとても心が熱くなりました。また、
命をかけることができるほど祝島のことを愛している、そんな祝島の方々の姿勢にも
感動させられました。私も地元を愛しています。しかし命は掛けられません。そこに
大きな差があり、この差を中国電力の方々や、原発推進派の方々は考えようとしなけ
ればならないと思いました。
しかし正直、映画を見てもまだ祝島の方々の原発計画に対する怒りや悲しみを実感
することはできていません。その理由は、やはり私は祝島に住んでいないからだと思
います。きっとこれは機械的な問題として捉えていては解決できない問題です。人間
の情の問題だと思うのです。
しかし、こうして映画を見て現状と祝島の方々の気持ちを考えるきっかけとなりま
した。そしてそれは大きな一歩であると思います。感謝したいです。ありがとうござ
いました。
◎祝島に住む方々へ
先日、「環境問題」という授業で、祝島の方々が出演していらっしゃる『祝の島』
という映画を拝見させていただきました。私はニュースなどで原発建設の反対運動を
されている姿を今まで何度も目にした事はありましたが、原発の内容を扱った講義を
受けたり、この映画を観るまでは正直まったくもって関心がなく、「なんかいろいろ
大変そうだな」ぐらいにしか思っていませんでした。しかし、祝島の事や原発につい
て知った今、なんだか前よりも自分にとって身近に感じられるようになりました。映
画の中で一番印象に残っているのは、祝島の方々の明るさや笑顔、そしてその温かさ
です。近所同士の気兼ねない付き合いや助け合いの姿勢は、現代ではちょっと忘れら
れかけている気がします。映画は祝島の方々のありのままの姿が映し出されていたの
で、当然山口弁が飛び交っていました。私は山口出身で、生まれた時から山口に住ん
でいるので、普段しゃべるのは当然山口弁なのですが、スクリーンを通して聞くと、
なぜかいつもしゃべっているはずの山口弁が新鮮に聞こえ、同時にすごく「あったか
いな」と感じました。そして、祝島には多くの自然が今も残っています。映画の中で
魚を手際よくさばいていらっしゃるシーンを観て、ただ単純にすごいな、自分は魚一
匹のさばき方も知らないんだな、と感じました。そして祝島の方々の“食”に関する
営みは、私が普段思う以上に「自然と共存し、自然から命をいただいている」という
スタンスなんだなと気付きました。あともう一つ印象に残ったのは4年に一度のお祭
り、「祝島神舞」です。島の中だけでやる行事ではなく海を越えた国東半島との交流
行事というのに驚きました。ちょうど1年前くらいに私は大分へ旅行に行きました。
そしてその国東半島の山奥の非常に高い位置にあるお寺へ登った際、住職さんが外の
景色を指さしながら、「あれが祝島です」と説明されていました。陸から行き来すれ
ば遠いのに、海から行き来すればさほど遠くないんだな、と感動した事を今でも覚え
ています。神舞の映像を観ているとそれを思い出し、今度は祝島にぜひ行ってみたい
なと思いました。最近忙しく、時間の流れが早く感じているのでぜひ祝島へ癒されに
行きたいです。最後になりますが、反対運動に参加されていらっしゃる方々、お体に
十分お気をつけられて、これからも活動を続けられてください。
◎祝島のみなさまへ
映画「祝の島」を見させていただきました者です。私は心の温かい祝島の皆さんが
大好きになりました。祝島の皆さんにとっては、自分の住んでいる土地を愛する心、
それは、家族を愛すること、友人を愛すること、隣にいる人を愛すること、山を愛す
ること、海を愛すること、空を愛すること、たこを愛すること、魚を愛することなの
だ・・・と感じました。その心捨てまいとする、皆さんの温かい心がつたわってきま
した。
私は、せかせかした時間の中で、たまに自分や人の心がわからなくなります。近く
にいるのに何を考えているのかわからない、この世に変わらないものなどあるのだろ
うか?と考えることもあります。しかし、祝島の皆さんを見ていると、ゆったりした
時間の中で、ゆったりと、でも、確実になにか強い芯や絆を作っているように感じま
した。また、祝島の人々の間には、隣にいる人と言葉を交わすことがなくとも、つな
がっているような感覚があるのだろうと感じました。
原発の問題は、難しいです。私はこの映画をみて、祝島の皆さんのこのままの温か
いゆっくりした生活を送っていただきたいと感じました。また、皆さんの家族や島の
ことを思う気持ちを感じ取りました。どうかその強い心を持ち続けてください。
◎祝島で生きるみなさんへ
温かいおばあちゃん、おじいちゃんの顔を見て、とても温かい気持ちにまれました。
そして、入学おめでとうと涙してくれるおじいちゃん、おばあちゃんがいるのって、
幸せだなと感じました。
原発はもちろん考えなくてはいけない事柄だけど、 祝島にとって一番問題なのは
二極化された島民の心なのだと思います。
そして“原発”がそれを引き起こしたんですよね。
わたしも「日常の中に問題を持って生きていくこと」「声をあげつづけていくこと」
をしなくてはいけないと思いました。
外部の人間は原発のことしか考えられなくて、 島民の心を考えられるのは、島
民だけなのかもしれないですね。
もどかしいような言葉にできない気持ちが残りました。
今のわたしにできることは、自分は関係ないという思いを持った今の人々に訴えて
いくことなのかなと思いました。
私も祝島のことをできるだけ多くの人に伝えていこうと思うので、みなさんもあき
らめずに声をあげつづけていってほしいです。
◎祝島の皆様
拝啓 盛夏の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
この度は、大学の講義で祝島の皆様の映画を拝見させていただき、心がとても温か
くなりました。祝島にはたくさんの美しい自然があることも強く心に残りました。皆
様が命をかけて反対運動を行っておられることがとても心に響き、海が皆様にとって
どれだけのものであるか伝わってきました。祝島には他の所にはないものがたくさん
あることと思います。自然はもちろんですが、思いやり、支え合うことの大切さ、優
しさや愛情を強く感じました。今の社会は地域の人々との交流もつながりもなく絆も
薄いと言われていますが、皆様の生活しておられる様子を見ると、そのようなことが
嘘のように感じられます。小学校の入学式でのお父さんが挨拶をされたときに、皆様
の子どもたちとの触れ合いを聞かさせていただき、とても温かい気持ちになりました。
また、子どもたち3人とも仲良く元気に歌を歌って発言している姿が印象的でした。
同時に、私が小学生だった時のことを思い出し、私も地域の方々にはたくさんお世話
になっていたと改めて気付くことができました。私の小学校は人数が多かったので、
先生との関わりもそこまで濃いものではなかったのですが、祝島の小学校は生徒一人
一人のことをしっかり見て、先生と生徒の信頼も強いものであるのだろうな、と思い
ました。
温かい方々ばかりで、緑に囲まれ、綺麗な海があり、私も祝島に行ってみたいと思
いました。そして、この美しい自然がいつまでもあり続けてほしいと強く思います。
祝島の皆様のますますのご発展のほど、心からお祈り申し上げます。
敬具
2010年7月3日
◎祝島の皆様へ
拝啓 盛夏の候、皆様どのようにお過ごしでしょうか。初めてお手紙を書かせてい
ただきます。今回、環境問題の授業で祝島の映画を見ました。この映画を見て、心が
温かくなりました。このお手紙で、この気持ちを少しでも皆様に伝えられたらと思い
ます。
祝島の皆様の生活を見て、現代社会に欠けていること、今の日本に必要なことに気
づかされました。例えば、人との交流。現代社会はインターネットや携帯電話、メー
ルなど人と会わなくてもコミュニケーションがとれるようになりました。便利になっ
た反面、人との交流が減り、目と目でお話しをしたり、笑い合ったりなどの回数が減
りました。会ったら挨拶をするという当たり前のことさえ、私は忘れかけていました。
祝島の皆様の生活を見てそのような忘れてはならない大切なことを見つけることが出
来ました。また、祝島は、高齢者が多く、高齢者のみの単独世帯もありました。現代
社会では孤独死や高齢者の地域での関わりなどが問題となっています。しかし、この
映画の中では、高齢者の方々同士が一つの家に集まり、一つの家で一緒に笑い、一緒
に年を越すという場面もありました。そのことを見て、祝島の皆様のように地域が一
体となり、一緒にということを忘れなければ、現代社会の問題も解決の道へと向かう
のではないかと考えました。一緒のコタツに入って机を囲んでいるところを見て、心
まで温かくなりました。
祝島の皆様にとって海は宝だということを知りました。私が住んでいる地域は、海
が近くにはなく、海がどれだけ大切な役割を果たしているのかを知る機会がありませ
んでした。しかし、この映画で、海が宝だという祝島の方々の話を聞き、海は、祝島
の一部であり、無くてはならないものなのだと感じました。海で採れた魚を家族で食
べることや海で漁をすること、生き物たちにとっても海はとても大切な役割を果たし
ています。そのような海が埋め立てられるということは、自分にとって大切なものが
無くなるということに等しいことだと思います。その海を守るために全力で抗議をす
る祝島の人々の姿を見て、何かを必死で守ることの大切さを改めて知りました。私も
何かを全力で守り切るという心を忘れず生きていきたいと思いました。
今回この映画に出会えて、祝島の皆様に出会えて、私の中で考え方や生き方が変わ
りました。祝島の皆様にとってどれだけ海が大切なのかを知ることもでき、人々との
関わりがこんなにも心を温かくしてくれるものなのだと思いました。人は一人では生
きられないと言いますが、まさにその通りだと感じました。周りの人に支えられてい
るからこそ私自身生きているのだと改めて思いました。日々周りの人に感謝したい、
感謝の気持ちを日々忘れないように生活したいと感じました。また、祝島の皆様の生
活が、現在深刻になっている環境問題の解決の糸口にもなるということにも気づくこ
とが出来ました。海で採れた魚を食べることなどでの自給自足の生活、地域全体で集
まり、一緒に行事を行うことがエアコンやパソコンなど家にばかりいて使ってしまう
消費燃料の軽減にもつながると思います。
何かを一緒にやり遂げることの大切さや何かに向かって頑張ることの大切さをこの
映画を通じて感じることが出来ました。祝島の皆様の生活や姿を知ることができ、幸
せに思います。暑さ厳しきおり、ご一同様のご健康をお祈りいたしております。
敬具
◎祝島のみなさまへ
拝啓 急に暑さが加わってまいりましたが、みなさまはいかがお過ごしでいらっしゃ
いますでしょうか。
さて今回、私はみなさまの願いを込めた『祝の島』という映画を見させていただき
ました。そこで、みなさまが本当に海を大切にしていることを知り、自然と共に生き
るとは、こういうことなのだなと実感させられました。
私は、現在実家を離れ山口市で暮らしているものの、ずっと上関町の隣町に住んで
いました。そこで、小学生の頃、約10年前に上関原発について友人と話をしたことが
ありました。私は、そんな恐ろしいものを建てるのは反対だと断固として思っていた
ものの、その友人のおじさんは推進派だったらしく、その子が私に対してきまずそう
に話していたのを今でも覚えています。映画の中では、お互いが兄弟のようだった住
民たちが、上関原発のせいで、今は推進派と反対派に分かれ、人間関係がぐだぐだし
ているとおっしゃっていましたね。人と人との繋がりが薄くなっている社会で、そう
いった貴重な関係性がたった一つの原子力発電所で崩されてしまったのは、本当にもっ
たいないことだと思います。しかし私は、推進派の人も反対派の人も、祝島のことを
思い、行動しているのは同じことなのだと思います。その方法が異なるだけで、目的
は同じ。だからこんなに複雑で、難しい問題なのだと感じました。
そして、隣町に住んでいながらも、こんなにみなさまが海を守ろうと長い年月がん
ばり続けたことを私は知りませんでした。反対デモが1050回も行われたということに
驚き、祝島の海が、どれほど生物にとって貴重な存在かも知りませんでした。その海
を守ろうとするみなさま、海は私の財産だと自信を持って言えるみなさまに、学ばさ
れることはとても大きいものだと感じました。
みなさまが、仲良くこたつで話をしている姿も、夫婦仲良く暮らしている様子も、
たった一人の新一年生のために、多くの人が集まって行われた入学式も、どれもが私
の心をほっとさせてくれる瞬間でした。そんな祝島のみなさまが、昔のようにいがみ
合いのなく、自然と共に安心して暮らせる日々を一日でも早く取り戻せることを願っ
ています。
敬具
2010年7月2日
◎
私は、個人的には原子力発電の建設は反対です。これまで必死に島の人々が守って
きた自然を壊すべきではないと考えるからです。今回のビデオを見て、改めてその気
持ちが強くなりました。
今回のビデオに出てきた人々は、魅力的な人ばかりでした。特に印象的だったのは
伊藤さんです。県庁の前で座り込んでまで必死に抗議をした後に発した「おもしろかっ
た!」という言葉は今でも鮮明に思い出されます。私が伊藤さんの立場なら終わった
後に「おもしろかった」という言葉は絶対に出てきません。その辺が伊藤さんの強さ
であり、島の強さにもつながるのだと思いました。住民の方々が必死に島を守ろうと
する姿勢がビデオの中の表情からしっかり分かりました。住民の方のこのような姿を
見ると、すごく心が打たれ、今まで他人事と考えていたこの問題を真剣に考えようと
思いました。抗議をするときの真剣な目、必死さから、是非住民の方を応援したいで
す。
◎祝島に住んでいる方々へ
今回、「祝の島」という映画を見て、最初に感じたことは祝島とは海がとてもきれ
いな場所だなということでした。日本で海がきれいなのは沖縄だと思っていたので、
山口でこんなにきれいな海があるところがあるなんてとても驚きでした。しかも、海
がきれいなので魚介類がたくさんいていいところだなと感じました。
次に感動したことは祝島に住んでいる方々の温かさです。最近は近所の人や隣に住
んでいる人がどんな人なのかもわからないまま暮らしているということが当たり前に
なってしまったが、祝島の方々は隣近所とのつながりが強いのかなっと映画を見なが
ら感じていました。たとえば、毎日夜になると1人の家に集まりおしゃべりをしたり
一緒に寝たりしている光景を見て、1人暮らしをしていると夜一言もしゃべらない日
はしょっちゅうでさみしい思いをしているけれど、このように毎晩みんなで集まって
おしゃべりしたり一緒に寝たりしたらさみしくないし楽しいし、とてもいいなと思い
ました。この映像を見ながら私も毎晩は難しいかもしれないけれど、頻繁に誰かとお
しゃべりする日を作りたいなと思いました。また、小学校の入学式の映像が流れたと
き、1人の男の子の入学式を祝うために島の人々がたくさん集まってお祝いをしてい
るのを見て、島の人々は仲がいいのだなとも思いました。普通小学校の入学式といっ
たらお父さんやお母さん、またはおばあちゃんやおじいちゃんなど両親や親せきがく
るものだと思うのに、祝島の方々は近所とのつながりが強いのかみんなが入学式に参
加しているのを見ていいなと思いました。
他にも、4年に1度開催されるお祭りは観光客がたくさんくるほどとても盛大でなに
か神秘的なものを感じました。やっぱり昔からずっと続けられてきたお祝いはただ屋
台がいっぱい出るだけのお祭りと違い、なにか重みを感じ、古くからあることを守っ
ていくというのは大切なことではあるけれど、それを続けるには大変なこともあるの
かなと思いました。
しかし、こんなに素晴らしい祝島の近くに原子力発電所をつくるという話を聞き、
私もやめてほしいと思いました。電気が通ると暮らしは便利になるかもしれませんが、
それとは反対に海などの自然なものが汚されていってしまうのはとても心苦しいです。
こんなに海がきれいな場所は日本でも少なくなってきてしまっているし、私の地元で
はもう海は汚れてしまって少し濁っているのが当たり前になってしまったので、映像
であってもきれいな海を見たときはとても感動しました。住んでない人がいってもと
思うかもしれませんが、祝島には自然を壊さないような発電所ができればいいのでは
ないのかなと思いました。
こんな素晴らしい祝島に一回行ってみたいと思いました。
◎祝島の子供たちへ
お元気ですか?祝島では、もう海で遊べるのですか?
毎日笑顔で過ごしていますか?おばあちゃん、おじいちゃんと会話を楽しんでいま
すか?姉弟3人で毎日一つ祝島のいいところを見つけて私に教えて下さい。これからも、
体調には気をつけて周りのおじいちゃん、おばあちゃんと笑顔で過ごして下さい。
◎上関原子力発電所建設反対を行っている皆さんへ。
今回「祝の島」という映画を見て、なんて自然豊かな所なんだろう、また、自然は
私たち人間と密接に関係しているのだと改めて感じさせてくれました。私たち人間は
自然があるから生活できるのであって、自然なしでは生活できないと感じました。海
が美しいから魚や貝といった生物が住むようになり、それらを採食するために、また
違った鳥といった生物がやってくる。そして、豊かな自然ができていくのだと思いま
す。
確かに原子力発電は便利かもしれません。実際私も便利な施設だと思っていました。
しかし、ある程度の放射性物質を海に放出し、また大量の熱を海に捨ててしまうとい
う事実は知りませんでした。それらが自然豊かな上関やその周辺地域に与える影響は
想像を超えるものになると思います。そうすれば、カンムリウミスズメやカラスバト
などといった希少な生物にも影響を与えてしまいます。私は人間が住みやすくするた
めに自然を破壊し、生物が住みにくい自然をつくってはいけないとこの映画を見て感
じることができました。
私の実家も自然に囲まれ、あまり都会では見られない生物と近くで触れ合うことが
でき、私たち家族の誇りでもあります。もし、そのような自然が壊されると知ったら、
皆さんのように反対運動を行うと思います。世界中でも自然が少なくなり、生物が住
みにくい環境をつくっている中、せめて自分たちの回りの自然は美しく保ち、自然と
共存できる場所を残していけたらと思っています。また、原子力発電が自然に与える
影響について、たくさんの人に知ってもらえたらいいなと思います。私は直接上関に
行って運動に参加することはできませんが、身の回りにある自然を今以上に大切にし
ていきたいと思います。
◎祝島の人たちへ
はじめまして。私は県立大学の学生です。上関町の原子力発電所の計画を環境問題
の授業を通して知りました。映画を見て、祝島にはたくさんの豊かな自然があって、
あんなところで暮らせるなんて本当にうらやましいと思いました。一度は行ってみた
いとも思いました。
今までクリーンエネルギーである原子力発電は環境に支障を出さないものと考えて
いました。ただ原子力発電所と聞くとクリーンエネルギーだけど、放射線により、人
の体に悪いというイメージは持っていました。世界レベルでみた場合の環境問題から
考えると、二酸化炭素をたくさん排出する燃料エネルギーより、あまり環境に負荷を
かけないクリーンエネルギーを進めていく方が良いと思います。しかし、それでは上
関町の自然が壊されてしまいます。
中国電力さんも環境が良くなるようにと原子力発電所計画を進めているし、祝島の
人たち祝島の環境をただ守ろうとしているだけで、お互いの環境のためにしているこ
とが反発しあうのは少し残念なことだとも思いました。何か原子力発電以外の方法で、
例えばクリーンエネルギーである太陽光発電を上関町全体で進めていけば良いんじゃ
ないかと思いました。簡単ではないけど、原子力発電に比べると環境への負荷は少な
くなると思います。私もこれからできるかぎりですが、環境への取り組みに参加し、
まわりにある自然を大切にしていきたいと思います。これからも祝島の自然を大切に
してください。上関町と中国電力の方々がお互いに納得する良い方法が見つかること
を願っています
◎祝島の人たちにあてた「ラブレター」~はなぶささんの言葉~
祝島は,自然に溢れ,人間が自然と共存しているという現状を目の当たりにするこ
とのできるとても素晴らしい島であると思います.日本人にとって誇れる環境がそこ
にはあります.
ここで,忘れてはほしくないのが,この島の環境が今のこの日本,世界にどれだけ
貴重で,どれだけ重要な財産であるかです.
自然には限りない可能性があると私は思っています.人間の心を育ててくれること,
また大自然をみると,ちっぽけな自分でも生きている素晴らしさ,大切さを教えてく
れる.そして人への感謝の気持ちを教えてくれる原点であり,今私たちがここに生き
ているのも,自然という環境があったからです.
この映画の中で,船に乗って抗議しているあるお母さんが言いました.「命を懸け
て何かをやったことがあるか!」祝島の人にとって生きていくということは,命をか
けるほどの価値があるのです.海から命を頂いている,その海を守らなければ,村人
の命が続かない.この考え方があったから今まで祝島の豊かな自然を守ってきたので
す.
孫のため大きな石を積んで棚田を築きあげたおじいちゃんの気持ち,その棚田の石
におじいちゃんのことばと名前を刻む孫の姿,まさに祝島という豊かな島が人の心に
幸せを与えてくれたからこそ続いている家族の絆であると思う.
自分が自分らしく幸せに暮らせる,祝島の人にとって島とは幸せの一部であり,か
けがえのない存在であるということを,この映画は教えてくれました.
島の人の笑顔,喜びはもとをたどればすべて豊かな島が与えてくれているものであ
ると感じさせて頂きました.また,自分の食べものは自ら働きながら自然から得たも
のであり,その生き方の尊さと重みは自然に囲まれていない都会人に大切な原点を示
してくれるものであるとわかりました.
人間の生きるために,自然を守るか,今の暮らしやすい世の中を守るか,二択しか
ないのか.考えれば考えるほどきりがありません.現代に生きる私たちにとっても大
きな課題ではないでしょうか.
◎祝の島のみなさんへ
先日、そちらの島のことについて学習しました。纐纈あやさんという方が作った『
祝(ほうり)の島』という映画を授業で鑑賞しました。何よりもまず、祝島の壮大な
自然に感動しました。私は、県外から山口の大学に来たのですが、山口市でさえ山に
囲まれ、地元と比べて圧倒的に緑が多いのが印象的だったのですが、上関町長島では
自然海岸がなんと75%という驚異の数字。絶滅危惧種、上関町でしか見られない貴重
な生物が多く生息しているということも学習しました。島では、ヒトと海(自然)が
上手に共存して生きていました。「海は財産。私たちは海に生かされている。」、「
その日の漁獲量は乙姫様が決める。」など、海は島の人々の一部であることが非常に
伝わってきました。
上関町といえば、原発問題。映画でも大きく取り上げられていました。ここで少し、
私の話をしたいと思います。私の地元の県にも原子力発電所があります。柏崎刈羽原
子力発電所です。私の住んでいる所とは真逆のところにあるのですが、もしチェルノ
ブイリのような放射能漏れの事故が起こったら、私の住んでいる所まで放射能が飛ん
でくると聞いたことがあります。遠くに住んでいる私でさえそれだけで恐ろしいのに、
地域住民の方はどうとらえているのでしょうか。しかも、そこで作った電力は私たち
の県では使用されていなく、東京に送られ使われています。そこにわたしは大きな疑
問を持つのですが。この発電所は私が生まれるかなり前にすでに工事が着工されてい
たので反対のしようがないため、上関町の人たちの反対運動というのは経験したこと
がありません。映画を見て、私は自分の住んでいる地域についてもっと関心を持とう
と思いました。誇りに思えるところは何だろう。それと同じように、原子力発電につ
いても詳しく学習してみようと思います。原子力発電は短所がある一方、長所もあり
ます。今回は、上関町の原発立地反対派というひとつの視線から原子力発電を見まし
たが、物事はいろいろな角度から見るべきだと思います。どうしてもこういう問題は
ひとつの角度だけで見がちです。原発立地賛成派、原発の長所なども考慮して、広い
視野で考えをまとめるべきだと思います。また、この問題は、島の人々を賛成派と反
対派に二分してしまいました。これはすごく悲しいことです。心はズタズタです。こ
の両者が再び仲良く島で共存する方法を見つけるのが一番いい方法なのではないか、
と私は考えるのです。
映画でものほほんとした、ゆっくり時間が流れている島の生活にあこがれを持ちま
した。もし機会があったら、ぜひそちらに遊びに行きたいと思っています。そのとき
はよろしくお願いします。
◎ 祝島を愛する皆様へ
こんにちは。私は山口県立大学に通う◎◎です。私は安渓遊地さん、安渓貴子さん
という先生と出会い、授業を通して祝島や上関町の原子力発電所設置についてなどい
ろいろな方の話を聞かせていただき、『祝の島』という映画を観る機会もいただきま
した。
初めは「海もきれいだし、1回行ってみたいなー。」といった軽い気持ちでした。
しかし、回を重ねるごとに、様々な角度から祝島をみることができ、次第に私に心も
動かされ始めました。原子力発電所の開発はメリットもあればデメリットも伴います。
島の貴重な環境はもちろんですが、賛成派の人と反対派の人との間で壁ができ、人間
関係がボロボロになってしまうことが、私はなによりも悲しく思いました。できるこ
とならば、今一部で考えられている自然エネルギーによる解決策など、原子力発電所
以外での問題解決の道がひろがると良いなと思います。
自然あふれる土地は、人々の生活を潤す源であり、心をも育てると映画を通してか
んじました。現在も祝島に住んでいらっしゃる年配の方々は、皆さん大変お元気で毎
日いきいきと暮らされています。島のみんなが家族のように距離が近く、お互いに助
け合いながら生活されている様子は大変魅力的です。数少ない貴重な子どもをみんな
が可愛がり、できた作物をおすそ分けしあうなど、昔の日本に溢れていた大切な何か
が祝島にはまだ残っていました。この光景は私の実家がある地域と近いものを感じさ
せてくれました。
だからこそ、私はこの祝島というみんなの家、そして暮らしを守り続けてほしいと
強く思います。行ったこともない土地だけれど、いつかは自分のこの目で祝島を見て、
触れてみたいと思います。どうかこの先ずっと今も昔も変わらないままの自然に恵ま
れた素敵な祝島であり続けることを期待しています。
◎祝島の人たちへ
初めまして、こんにちは。私は生まれてから19年間山口に住んでいるにもかかわら
ず、今回初めて祝島のこと知りました。祝島を見た第一印象は、山口県にもこんなに
自然豊かで、海がとても綺麗なところがあったんだと思いました。しかも、日本や世
界でも貴重な鳥や動物たちがすんでいると聞き、山口県民として少し誇らしい気持ち
になりました。また、現代ではあまり見られなくなった昔ながらの近所付き合いをな
さっていて、隣近所の人たちとの繋がりが強く、羨ましく思いました。こんな素晴ら
しい島を今まで守って来てくれてありがとうと言いたいです。これからも、祝島を守っ
ていってください。私も、私たちの子孫にこんなに素晴らしい島があるのだと伝えて
いきたいです。
原発建設は、中国電力さんや地主さんにとっては経済的な面で大きな魅力があるの
だと思います。しかし、私もみなさんと同じ意見で、それだけのことで後先考えずに
祝い島の自然を壊してほしくないです。建ててすぐには自然界には影響はないと思い
ますが、いずれ私たちの子孫に影響が出てくると思うからです。こんなに素晴らしい
島を是非とも後世に残してあげたいですね。私もそのお手伝いが出来るのであれば、
やりたいです。
原発反対運動をしているみなさんの顔見ると、祝島の事が本当に好きなんだなぁと
いうことが伝わってきました。島を愛しているからこそ、長年ずっと戦ってこれたと
思うので、これからもその信念をもって、祝島を守っていってください。
◎祝島の皆様へ
先日、大学の環境問題の授業で、『祝の島』という映画を見ました。この映画を見
て、“地元の風景を見ているようだ”とまず最初に思いました。私の実家は愛媛県の
魚島という瀬戸内海の真ん中にある島にあります。祝島ほどたくさんの自然はありま
せんが、それなりに海はきれいな小さな島です。漁師さんが多いところ、1年生が一
人だけの入学式、お祭りのときに帰省客が多いところなど、私の地元とそっくりなと
ころがたくさんありました。そして何より、祝島のおじいちゃん、おばあちゃんの笑っ
ている風景が、私の地元の人々が笑っている風景とすごく重なり、とてもなつかしい
気持ちになりました。
そんな祝島の風景ですが、私の地元と違うところは、やはり原発反対のデモ行進が
行われているところです。この環境問題の授業では何度か上関の原発問題に触れてき
ました。この授業で何度か聞いた「今まで守り続けてきた海は売れない」、「この海
には私たちの生活がかかっている」という言葉にはとても心を打たれました。この映
画でも祝島の皆様が自然を愛し、いつも恩恵を受けている自然に感謝の気持ちを持っ
て接しているということをとても感じました。また、私の地元も漁で生活をしている
人が多いので、もし私の地元に原発問題があれば、私の地元の漁師さんもあのように
「この海には私たちの生活がかかっている」と抗議するのかなと想像すると、涙が出
そうになりました。
上関に原発を建設すべきなのかどうかは私にはわかりません。しかし、この映画で
あったように、おじいちゃんやおばあちゃんが抗議をするために船に乗って移動しな
ければならなかったり、抗議のためにインスタント麺を食べながら海を見張らないと
いけなかったりするのは何かおかしい気がします。原発を建てようとする側はもっと
現地に住む人々の意見を聞くべきだと私は思います。原発反対側と原発推進側に島民
が分かれてしまい、人間関係が悪くなってしまうのはとても悲しいことだと思います。
原発反対側と原発推進側の両者が納得いくような解決策が見つかり、早く和解できる
ことを心から願っています。
◎祝島の映画を見て
私は山口県出身なのですが上関町で原発がつくられることは知っていましたが、19
82年からずっと言われていることだとは知りませんでした。とても長い年月戦ってく
ださっているのだと知りました。
とても綺麗な自然に溢れている祝島に原発を建てることには私も納得いきません。
どうしてこんな綺麗な自然をわざわざ壊すようなことを考えるのでしょうか。確かに
原発は、新しいエネルギーになるとは思いますが、放射能が漏れる可能性は0ではあ
りません。しかも、海に立てるというのですから、たくさんの魚がとれるとても綺麗
な海がなくなるということです。海を汚すということは、海にすんでいる魚にも悪影
響です。その魚を食べる私たちにも悪影響です。また、海だけでなく空気汚染により
綺麗な空気も緑も台無しになるでしょう。私は、少しでも人工的ではない、昔からあ
る自然を残してほしいと感じます。
映画を見て、祝島のみなさんは自分たちのためだけでなく、先祖代々守ってきたこ
の自然を壊してはいけない。また、これからの娘や孫のために綺麗な自然を残さなけ
ればならないという意志があることを知りました。
今でも原発が建てられていないということは、みなさんの意志の強さや団結力の
強さがとても強いからだと感じています。祝島のみなさんの行動、仲の良さ、団結力
の強さを見て、とても素敵だと思いました。
まだこれからも政府が引き下がることは難しいことだと思いますが、祝島の明る
い笑い声、朝からの漁の仕事、田んぼ、畑、全てをこれからもずっと守ってほしいで
す。応援しています。体調には気をつけてください。
◎祝島のみなさんへ
私は祝島に行ったことがないけれど、とても青くてきれいな海が好きです。いつか
自分の目で祝島の海を見てみたいと思いました。
だから私は原発に反対です。映画では、賛成派と反対派が衝突していましたね。反
対派の意見はもちろん理解できます。しかし、賛成派の意見が全く理解できないわけ
ではありません。きっと祝島の方達もそうだと思います。すぐにこの問題を解決でき
たら良いですが、なかなか良い案は出てこないでしょう。意見交換会などはたくさん
したと思います。本当にたくさん話し合ってきたと思います。私も映画を見てから少
し考えてみたのですが、良い案は浮かんできませんでした。
だけどあのきれいな海と自然は残して欲しいと強く思いました。心が癒されます。
今の世の中、癒しはとても大切だと思います。
この戦いはまだまだ長引くでしょうが、みんなが納得できる解決策を目指して頑張っ
て下さい。
◎ 祝島の方々へ
祝島はとてもきれいで魅力的な自然を持っていて、島に住んでいる人々はその海や
森という大自然と共存して、昔と変わらない生活を送っているということを知り感動
しました。現代の暮らしは環境に配慮して自然と共存するというより、便利さ快適さ
を求めつつあります。一方、祝島の人々は今や貴重である、昔と変わらない生活を送っ
ています。
しかし、そんな祝島に原子力発電所を設置しようとしていると知り、不思議に思う
気持ちでいっぱいです。どうして祝島なのでしょうか。なぜ祝島の素敵な自然を壊そ
うとするのでしょうか。なぜ祝島の人々の笑顔をなくさせるのでしょうか。
それに反対し、抗議運動をする祝島の方々の表情は一変し、明るい笑顔がなくなっ
ていました。私は自然想いで自然と共存する人々の笑顔に惹きつけられていたので、
とてもショックでした。私も原子力発電所設置計画に反対です。
祝島の方々、これからも原子力発電所計画に反対し続けて下さい。祝島を守って下
さい。そして、ずっとずっと自然と共存して、島の人みんなが毎日笑顔でいて下さい。
◎祝の島のみなさんへ
私は先日、山口県立大学の環境問題の授業で「祝の島」の映画を見ました。
命を懸けて何かをやったことがあるか!という言葉がとても印象的でした。映画を
見てそれを聞いた瞬間、祝の島のみなさんが命を懸けても守りたいという気持ちが伝
わってきて、思わず涙が出そうになりました。
私に出来ることは祝の島の方を応援することと、1人でも多くの方に知ってもらう
ことだと思いました。
◎拝啓、祝の島の皆様
私は七月二日に大学の環境問題の授業の中で、「祝の島」の映画を鑑賞しました。
観て最初に感じたことは、島民の皆さん方の原子力発電所建設反対に対しての熱意で
す。特に、自然豊かな島を守るために、発電所が出来たらこれからの自然はどうなる
か、ということを必死に伝えている姿は、どれだけ島のことを愛し、考え、大切にし
ているかが最も感情的に現れていて、印象的でした。
私は、九州の出身で、中国電力のことを何も知らないので、このように島の人達が
何十年もの間抗議運動を続けていることも、授業や映画で観るまでは知りませんでし
た。ですが、今回この映画を観たことで、とてもすばらしい経験が出来たと思います。
なぜなら、事業や政策は、その地域に住んでいる人々の声や、その地域の伝統、文
化、自然、人々の関わり、これから先の予測をしっかりと考慮し、人々の承諾を得た
上で計画を立て、よく調査や研究を重ねて行っていくべきだ、ということを改めて実
感したからです。また、自然や伝統を守り、次の世代に受け継ぐことの重大さも学ぶ
ことが出来ました。
本当にありがとうございました。私はこの映画を観ることができて本当に良かった
です。
問題が解決するまでにはもっと多くの時間が必要になりそうですが、今までの皆さ
んの努力は時間や労力の無駄ではないと思います。皆さんが抗議のために費やしてき
た時間は、これから先の島の未来に大きく影響し、大きなつながりを生んでいると思
います。これからも、戦いは継続するでしょうが、今までの努力を自信につなげて、
これからも戦い続けていってください。山口から応援しています。
◎祝島のみなさまへ
先日、祝島の映画を観させていただきました。祝島に住む人たちと、そこにある自
然とが、共存し合って生きているということにとても感動しました。生活の源である
海は、私が考えているよりも壮大で、海が、代々受け継がれている伝統を守り続けて
いるようにも思えました。
海を通して島の人がつながっていき、海を通して様々なことを学ぶことができ、海
からすべてが生まれていく。それほど祝島と海の関係は深いものだと感じました。
祝島にはたくさんの自然があります。映画ではそれらをリアルに映してあり、海や
山、日が沈む瞬間を観た時、画面上ながらにして少し泣きそうになりました。それほ
どまでに豊かな自然に、原子力発電所…。とても残念です。原子力発電所ができると
いうことは必ず海への影響がでてしまうということです。海と共に生きてきた祝島の
方たちにとっては、とても受け入れられる話ではないと思います。私も原子力発電所
には反対です。中国電力の方が、あれほどにまで原子力発電所を作りたいのには理由
があると思いますが、綺麗な海を見て何も思わないのでしょうか。中国電力の方だっ
て、一人の人間です。自然に感動し、綺麗な海を残したいと思う心はどこかにあるは
ずです。その心に気づいていながらも原子力発電所を作ろうとしているのかもしれま
せん。
今まで祝島の方たちが行ってきた反対運動は決して無駄なことではないと思います。
映画を観ながら、反対運動の大変さが私にも伝わってきました。ですから、きっと中
国電力の方にもこのつらさが伝わっていると思います。一番大切なのは諦めないこと
です。今まで何年も諦めずに戦ってきた祝島の方たちですので、これからも我慢強く
耐えることができると思います。一人ではできなくても、島のみんなが一丸となって
行動すれば、大手企業の計画も変えることができると思います。これからも応援して
います!
そしてこの決着がついた時、賛成派、反対派、祝島のみんなが笑顔になれるように
願っています。
Ps.祝島の自然に実際に触れてみたいので、今度行ってみたいです^^*
◎祝島の方々へ
先日、授業の一環として“祝の島”という映画を観ました。
私も山口県民なのですが、西部の方なので東部の方の上関町のことについてあまり
深く考えたことがありませんでした。
しかし、講義や今回の映画を観て山口県民として今の現状を深く受け止め、昔から
の綺麗な海をこれからも守り続けていかなければならないと強く感じました。
確かに今の私たちには原子力発電は最も必要なエネルギーだと思いますが、映画で
見た漁師の方やそこに住む人たちの笑顔や訴えなどを見ると本当に祝島の方々の思い
を理解してほしいと思いました。また、祝島に住む人たちは周りにある海や山などの
多くの自然に囲まれ、自分たちで生きていける能力を身につけていると思いました。
私は今の原発問題についての知識が浅く、ただ私自身が感じたことを書くことしか
できませんが、本当に自然に恵まれた祝島を守ってもらいたいと思うし、何か力にな
れそうな活動などがあれば参加したいと思いました。
◎祝の島を視聴して
祝島の皆さまへ
祝島の皆さま、初めまして。私はこの度「祝の島」を視聴させていただいた、山口
県立大学の学生の1人です。
当事者である皆さまには失礼ながら、私は安渓先生の環境問題の授業を聞くまで、
原発問題を身近に感じたことも、更には気に留めたこともありませんでした。同じ山
口県に住んでいながら、です。話を聞き、映画を視聴した今では、自分はなんて思い
やりの無い子供なんだ、と思います。
私の住む町はすごく田舎で、良く言えば自然豊かなところです。祝島は海のまち、
私の町は山のまちです。どちらも自然の恵みの中での暮らしで、とても身近な、親近
感の湧くまちだと、私は勝手に思っています。
私は自分の故郷が好きです。確かにモノは少ないし、交通の便も悪くて、暮らしや
すくはありません。でもそんな町だからこそ、私は大きく呼吸ができます。食品が口
にできます。眠ることができます。皆さまの住んでおられる祝島も、そんなまちでは
ないでしょうか。もし、違っていたならすみません。この文書を読みつつ、若輩が偉
そうな口を…とお怒りかもしれませんね。ここから先は、その通りだ!と感じられた
らお読みください。
祝島の環境を知ってから、やっと私は原発の建設に反対であるという考えを持ちま
した。私の故郷に置き換えたからです。私が都会育ちなら、もしくは祝島が山口から
遠く離れた都会なら、そして祝島の環境を知らないままだったら、何と思うことも無
かったでしょう。
しかし祝島は、偶然似ていたのです。どこへいってもお年寄りが多く、田んぼに畑
に緑の道。海の有無しか違わない、映像を見て味わったのは、ドッペルゲンガーのよ
うな感覚でした。
この環境がなくなるのは嫌です。周りの生態系も大事なことですが、私が一番嫌な
のは、私が住めなくなることです。自分勝手で傲慢な話ですが、実際、環境保全を訴
えている人のほとんどがそうであると思います。同情や、憐みからではなく、わが身
かわいさからの発言ですみません。
理由が何であれ、原発建設反対であることには変わりありません。反対活動、頑張っ
てくださいなんて言葉はかけられませんが、ぜひ、あのトトロが出てきそうな森は守っ
てほしいと思います。
長年の問題に部外者が無責任なことは言えませんが、皆さまがご健康なうちに解決
することを祈りつつ、失礼させていただきます。ご拝読、ありがとうございました。
2010/07/11
◎祝の島の皆さんへ
私は大学で祝の島の事を初めて知りました。また同じ県であるのにこの事実を知ら
なかった自分を恥ずかしく思います。
おじいちゃん、おばあちゃんが棚田を作ったり、原子力発電所の開発に反対したり、
次世代の子供たちのために活動していることに大変感動しました。
それと同時に次世代のためになぜそこまで??という思いもありました。
しかし、たった兄弟三人だけの小学校の入学式。
自分の子供の事のように涙を流す島のおじいちゃん、おばあちゃんを見て、この島
の人はみんな家族なんだと思いました。
28年間この活動を行っている島の皆さん。
これからもこの活動はずっとずっと続いていくと思います。
自分のためだけではなく、これからの島の子供たちのために、
またその子供たちの子供のために。
相手の事を思いやって行動するってことは当たり前のことなんだけど
実際行動に起こすとなるとすごく難しいこともある。
そんなことを命をかけてするって最高にかっこいい。
あらためてそのことを思い出させてくれました。
◎祝島の皆様へ
祝島の皆様こんにちは。私は先日、映画「祝の島」を拝見させてもらいました。祝
島の方々の日常が生き生きと描かれていて、島の人たち同士がお互いに支えあって自
然とともに共存し生活されていることがよく分かりました。また、原発の問題の難し
さも改めて感じました。
実のところ、大学での環境問題の講義を受けるまで祝島のこともそこで原発の問題
が起こっていることも失礼ながら知りませんでした。しかし、授業を受けて初めてこ
んなにも自然豊かで海がきれいな場所が山口県にもあると知り、少しずつ祝島につい
てのことを学んでいく中でこのような素晴らしい場所を失くしてほしくないと考える
ようになりました。そして、今回の映画を見てさらにその思いは強くなりました。島
ならではのゆっくりとした雰囲気や自然を壊してほしくないと心から思いました。
もうひとつ私は映画を見て感じたことがありました。それは懐かしさです。私の生
まれ育った場所も祝島ほど豊かではありませんが、とても自然が多いところです。四
季の移り変わりはもちろん、少しの違いも感じることができ、地域の人たちもほとん
どが顔見知りでとても身近な存在でした。また、私の通っていた小学校も少人数で全
学年合わせても20人程度、私の学年は3人でした。映画の中でも少人数の小学校の様
子が映されていて、とても懐かしく感じました。しかし、私の通っていた小学校は、
今はもう閉校となり、地域全体も昔ほどの活気はないように感じるようになりました。
だからよりいっそう祝島のような自然豊かで人々が支え合っていける環境を失ってほ
しくないと思いました。
今回、祝島のことを学ばせてもらって、環境のことや地域のこと、原発問題の現状
など様々なことを教えていただきました。祝島の皆様の活動が実を結び、原発問題が
1日も早く解消される日が来ることを心から願っています。
◎祝島小学校の生徒たちへ
みんなは、自然あふれる祝島で、毎日楽しく、のびのびと暮らしていることでしょ
う。その綺麗な自然は、みんなが生まれてくるずっと前から、島の人たちが守り続け
てきました。みんなのお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんは、命をか
けて島を守り続けています。それは、島のためなのはもちろんですが、将来、みんな
が綺麗な自然のまま、気持ちよく過ごしていくことができるようにするためでもあり
ます。みんなは、島の人たちが守り続けてきた祝島の自然を、これからもずっと守り
続けてください。そして将来、大人になったとき、みんなの子供にもこの祝島の綺麗
な自然をプレゼントしてあげてください。それまでは、しっかり遊んで、しっかり勉
強して、島の大自然を満喫してください。島の人たちへの感謝の気持ちも忘れないで
くださいね。
◎祝島に住む皆様へ
暑さ厳しき折ではございますが、いかがお過ごしでしょうか。突然の手紙ですが失
礼いたします。私は山口県立大学の学生で◎◎◎◎といいます。先日、環境問題の講
義の一環で「祝の島」という映画を見たので、この手紙を書かせていただきました。
祝島は瀬戸内海の島々の一つで、台風が直撃することも多く、岩だらけの土地では
確保できる真水も限られ、決して暮らしやすい環境とはいえないと聞いたことがあり
ます。しかし、豊穣な海の恵みに支えらあれ、互いに助け合い、協力し、生活してい
る皆様の姿を見て、人間の営みが自然の循環の一部であることが強く感じ取られまし
た。効率や利益が追求される現代社会において、自給自足に近い生活ができるという
のは理想なのではないかと思います。
1982年に持ち上がった原子力発電所の建設計画。それ以来28年間も反対運動を続け
ていると知ってとても驚きました。私は山口県で生まれ育っていますが、この映画を
見るまでこのことを何一つ知らなかったことが大変恥ずかしいです。「海と山さえあ
れば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」という言葉には、本当に感動さ
せられました。皆様が祝島を心から大切に思っているのだと思います。自分も今後か
らは原子力発電所のことをよく調べ、祝島の現状をより深く知りたいと考えておりま
す。
さて、つたない文章ではございましたが、そろそろ筆を置かせていただきたいと思
います。この度、映画「祝の島」を見ることができたのは大変素晴らしい機会でした。
祝島に住む皆様のことを僅かではありますが知ることができたのは、無知な自分にとっ
てはとても大きいことです。祝島に住む皆様、本当にありがとうございました。機会
があれば祝島へと赴いてみたいと思っています。
それでは、月並みな言葉ですが、皆様のご健康をお祈り申し上げます。元気に夏を
お過ごし下さい。
平
成22年7月2日
◎祝島のみなさんへ
祝島のみなさん、こんにちは。私は先日、映画「祝の島」を見ました。祝島のみな
さんは、上関原発建設に対して反対運動をされていて、私は、この映画を見ながら、
もし自分が祝島に住んでいて、上関原発建設の予定を知ったら、どのようなアクショ
ンを起こすだろう、と考えていました。その結果、私も祝島のみなさんと同じように、
原発反対の運動をするだろう、と思いました。なぜなら、自分が生まれ育った島の環
境や、島での生活を、原発建設によって壊されたくないからです。祝島は、海の幸に
恵まれているため、漁業が盛んです。でも、原発が建設されたら、海が汚れ、魚に害
が及び、漁業の継続が困難になってしまいます。そうなると、自然と祝島を去る人が
増えて、祝島の人口は、減っていき、島が崩壊の状態になります。そう考えたら、反
対運動をせずにはいられない、と思いました。
映画を見ていると、祝島は、とても自然が豊かで、時間がゆっくり流れているよ
うに感じました。また、「地域一体意識」が薄れていく現代のなかで、祝島のみなさ
んの絆が深く、まるで家族であるかのように仲が良いのを感じ取ることができました。
私はそのような関係が羨ましく思い、祝島のみなさんから学ぶことはたくさんあると
思いました。たくさんのことを祝島のみなさんから学ぶためにも、祝島の素晴らしさ
を多くの人たちに広めるためにも、今後も原発建設に対する反対運動を続けていって、
ずっとこの先も、祝島という素敵な島を守り続けてほしいです。
◎「祝島のみなさんへ」
私は今回の映画を見て、上関原発の現状に対し、もう人事では済まされないと改め
て感じました。私は山口県の人間ではありません。だから、今山口県が抱えている問
題など、よく分かりません。県外から来た私には、祝島のみなさんが今までどんな気
持ちで原発に反対をし続けてきたか、到底分からないでしょう。しかし、この映画を
見て、みなさんの祝島を愛する気持ちが痛いほど良く分かりました。私もみなさんと
同じ気持ちです。かけがえのない大切な自然を、原発という人間の身勝手な行為によっ
て傷つけてしまうのは、どう考えても間違っています。私たちにとって自然とは、大
切な「財産」であり、かけがえのない「宝物」です。今の私には、原発を止める力な
どありません。原発阻止のために、先陣を切って抗議することも、おそらくできない
でしょう。しかし、自然を守りたいという気持ちは、みなさんと同じだと思います。
あきらめなければ、きっと良い方向に事を進めることができます。今まで自然に守っ
てもらった分、今度は私たち人間が自然を守るべきであると、私は思います。