海外旅行で気をつけること)飲み物・食べ物編
2010/08/10
夏休みで外国に出かけることも多い若者たちのために書きます。
煮沸した水を飲み、熱い料理だけをたべていれば、食中毒にも、A型肝炎にも
かからず、寄生虫にもやられません。
そうしないと、以下のようなことになります。
http://idsc.nih.go.jp/iasr/CD-ROM/records/17/19709.htm から引用
1996年3月1日~15日の間,シンガポール,マレーシア,インドネシアを県内の大学
生および引率者17名が大学サークルの学生交流のため訪問した。15日の帰国時に数名
が軽度の下痢や嘔気等の症状を訴え,空港検疫所で細菌検査を受けたが,その結果は
陰性であった。その後,3月28日から4月22日にかけて8名が発熱,下痢,頭痛,嘔気
等の症状を呈したため病院を受診した。病院等での糞便や血液の細菌検査の結果,6
名の検体からチフス菌,1名からチフス菌および赤痢菌,1名からパラチフスA菌が分
離され,全員伝染病隔離施設に収容された。
(中略)
近年,県内で発生する法定伝染病は大半が海外輸入例であり,本例は学生たちが衛
生状態の悪い外国において国内と同じような行動(生水,露店での飲食等)をとった
ことにより発生したものと推察された。数名が帰国時に体調の不調を訴え,空港検疫
所の細菌検査を受けていたが,結果が陰性であったことは感染初期では菌の検出が難
しく,検疫所と保健所・地方衛生研究所とが連携を密にして対応していくことが重要
と考えられた。学生たちは帰国後も自由に行動したけれども,幸いにも家族等の接触
者への二次感染はみられなかった。
今後の課題としては海外渡航者への衛生知識の啓蒙と情報の提供が不可欠であり,
専門家による教育指導の必要性が痛感された。
(引用終わり)
それでも、現地の人と同じものを食べるようにすれば、まだいいです。現地の人が
食べないものには、訳があるはずなので、その枠を踏み外さないようにしたいもので
す。
1986年のこと、マリ共和国の首都から1000キロも離れたガオという町のレスト
ランで、フランス料理を食した私は、泥水であらったサラダのせいで、A型肝炎にな
り(たまたま同じホテルにおられた日本人のNさんに面倒をみてもらい、国境なき医
師団に見てもらったり、その後2年間の禁酒を経て回復し)ました。