卒業生は今)山口の放送局に勤務する末本さんが語る言語習得の秘訣
2010/06/24
山口県立大学国際文化学部の馬鳳如(ま・ほうじょ)先生の指導を受けた末本亜希
さん からのおたよりが届きました。末本さんは現在、山口の放送局に勤務しておら
れます。
わたしの中国留学
言語習得に大事なこと、それは「間違いを恐れない」ということです。
私は、大学3年の1年間を中国・山東省の曲阜師範大学で過ごしました。自ら望ん
だ留学でしたが、当初は想像以上にレベルの高い授業についていけず、教科書と辞書
ばかり眺める日々が続きました。夢にまで見た中国での生活にもかわらず、ネイティ
ブの中国人と会話することさえ怖くなっていたのです。
そんな私を変えたのは、中国で日本語を勉強している中国人学生の存在でした。彼
らは、日本人留学生である私を見つけると、臆することなく話しかけてきます。全身
で日本語を吸収しようとする彼らは、留学中の私に比べ、はるかに流暢な外国語の習
得に成功していました。
それからというもの、私は多少発音がおかしくても、文法的に間違っていても、ま
ずは声に出すことにしています。それが、他言語習得の近道であると実感したのです。
現在、仕事で中国語を使う機会はありませんが、留学時代に得た経験は今も生かされ
ています。
(国際文化学科2004年卒)