暮らしの人類学
2010/02/01
2010年1月28日(木)@本館安渓研究室
白水敦子先生をお招きして、講義をしていただきました。
「巨大ショッピングモールと“ちーむゴエモン”-地域のつながりを求めて」
留学生の感想
敦子先生の話がとても身近なことですけど、考えさせられました。「日本に来てから消費意欲がますます高くなっていく」というのは、留学生の共通認識かもしれません。私も二年前に一時期消費依存症になりかけていました。当時はただ日本の品物の質とサービスの良さが原因だと思いましたが、後で知らないものばかり買い求めたなあと気づき、後ろめたさを感じながらも、買い物の時の一瞬な快さも覚えています。「危ない!」と思いました。気のせいか、日本のストアはお金を捧げてくれた人に一時期の「居場所」を提供しているように感じます。ある意味で空しいです。そして、中国の話ですが、スーパーでパックに包まれているお肉より、市場に行って生き物たちのイメージのするお肉のほうが食べる時なぜか落ち着きます。自らの命と支えてくれている命の繋がりを感じられるような気分です。今の教育では残酷だと言われるかもしれませんが、子供の時から目の前で殺される動物たちのお肉を食べてきた自分は目を逸らした人より貰ったものが多いと思います。
白水智先生のお話も面白かったです。子供の時鬼ごっこで古い箪笥に隠れながら大躍進や文化大革命のポスターを見ていたことを思い出しました。不要な家具や襖を回収するのもいい仕事かもしれません。
2010-01-29(01/29)
高校の先生
白水敦子先生の貴重な体験談ありがとうございました。「毎日シャンプーしてるの?」と、そのグループ内の何人かがびっくりした顔をされると、自分が毎日シャンプーをしていることが変なのかと思い、戸惑いました。日本人は、「みんなで渡れば怖くない」という言葉があるように、あるグループ内で歩調を合わせないと心配になるんだと思いました。
今日の講和を聞いて昔を思い出しことがあります。教員なりたての頃、公開授業がありまして、いつもはやらない行動をやったことがあります。すると生徒が、「先生それいつもやらんのになんで今日はやるん?」と言われてことがあり、頭が真っ白になりました。みんなに良いところ見たいために背伸びをしたのですが、生徒は素直さまで計算に入っていませんでした。その時は腹が立ちましたが、自分が悪いのです。今日の講義で、敦子先生は本当に様々な行動を実践してるのか思いました。でも息子さんが決して「そんなことしてないよ」なんて一言も言いません。これは、本当に実践してるのだなあと思いました。息子さんも大活躍で大変勉強になりました。こういう授業も良いなあと思いました。私の研究テーマは高校生と共に地域づくりをすることです。できることから実践してみたいと思います。本日は、ありがとうございました。