環境理論特別講義第4弾「地球1個分の暮らし~自分の足下を見つめなおす~」
2009/10/31
「環境理論特別講義・4弾」は、追手門学院大学准教授の 今堀 洋子 先生をお迎えして10月31日(土)、県立大学において行われました。
今回は「地球1個分の暮らし~自分の足下を見つめなおす~」をテーマに、「エコロジカル・フットプリント」から解きほぐして「地球1個分で暮らすには?」どのような工夫が必要なのか、「皆で提案しあおう。」と呼びかけました。
日本人の平均エコロジカル・フットプリントは4.3gha(グローバル・ヘクタール)、これに対して日本の国土の環境容量(再生可能なレベルでの資源供給量)は0.75gha、自らが生活している日本の供給能力の5.7倍も消費している、世界中が日本と同じ生活を始めれば「2.3個の地球」が必要となると、私たち日本人がいかに地球を「踏みつけて」いるかを話されました。
そのうえで、「地球1個分で暮らすには」「まずは自分から変わらなければならない」「自分の足下の暮らしを見つめなおそう」と呼びかけました。
Sharing(分かち合い)、Soil,Soul,Society、半農半X(エックス)、トランジション・タウン など地球1個分の暮らしを可能とするさまざまな活動が紹介されました。
先生のお話を踏まえて、「ワールドカフェ」に移りました。これは、
感じて、想像して、描いて、語り合い、聴き合う
ことによって「知恵」を創発する空間で、既成概念にとらわれない自由な発想が生まれます。
皆さんは、リラックスした雰囲気の中で、お互いの思いを語り合い、その思いをつなぐ過程で、お互いが行動を開始し、お互いが手を携えあっていけば、暮らしを変えることができることに気づかされました。
緩やかな取組ではありますが、常に地球と向き合い、地球をいたわることを意識する着実な行動だと感じさせられたひとときでした。