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あなたも裁判員セミナー〜裁判所見学に行く〜

2009/06/22

待合室でビデオ学習
待合室でビデオ学習
事前の説明を熱心に聞く
事前の説明を熱心に聞く
実際に裁判員の席に座って質疑応答
実際に裁判員の席に座って質疑応答
「あなたも裁判員セミナー」の第3弾として、6月22日(月)、山口地方裁判所見学に行きました。参加者は一般10人、学生3名、教職員3名の16名でした。
 はじめに常岡書記官から、見学する裁判の説明と裁判を傍聴するにあたって法廷の様子や法廷での手続の流れ等の説明があり、その後法廷に入りました。
 
 傍聴させていただいた裁判の被告は60歳の男性。飲酒の上、包丁で知人を脅し車で警察へ行ったもので、銃刀法違反、傷害、暴行、酒気帯び運転の罪にとわれています。
 被告は、若い頃から飲酒の上迷惑行為を繰り返し、前科8犯あります。しかし、その後17年間は断酒をし、家庭も持ち、まじめに働いていた方です。もう良いだろうと、ちょっと飲酒をした事が引き金になって今度の事件につながったようです。
 酒が入らない時はお年寄りや子どもに優しい良い人で、孫や子どもをとてもかわいがるが酔うと別の人格が出る。酒の恐ろしさを見せつけられた事例でした。
 裁判は冒頭手続、証拠調べ手続、弁論手続と粛々と進められ、検察官が1年6ヶ月の懲役刑を請求して終わりました。
 
 裁判終了後、向野裁判官が裁判官席から降りられ、参加者の皆さんを裁判員席に座らせられて質疑応答に入りました。皆さん腰縄、手錠姿に「びっくりした」「法廷に入る前に外せないものか」「来週の判決はどのぐらいのものが出るのだろう」「裁判官席と被告人席があまりにも近いのに驚いた」等々と感想を述べておられました。
 
 5月より裁判員制度が実施されました。昨日の新聞では、ここ山口で裁判員が参加した裁判の2件目が始まったようです。
 裁判員セミナーを通じて、司法の世界に触れる機会をもてたことは、一般の市民として、また社会福祉を学ぶ学生として、大変有意義であったと思います。

 これで今年度の裁判員セミナーは終了しました。どの回も皆さん熱心に参加して戴きありがとうございました。 

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