マロニエの森の会 「森の夢」キャンプ
2008/07/10
2008年6月15日(日)と7月5日(土)~6日(日)の3回に渡り「地域共生演習」で10名の学生が岩杖の「森の夢」を訪れ豊かな森づくりを学びました。
マロニエの森の会は平成8年2月に会を発足し、落葉広葉樹を植え、豊かな森づくりをボランティアでされています。
6月15日(日)
安全教育として、草刈り機(学生が使用するものは刃の部分がプラスティックのひもでできた安全な物を使用)や鎌の使い方。山に入る時の心得、服装、蜂やヘビへの対処法を学びました。
草刈り機の使い方を実践。(雨天の為少ししか作業ができませんでしたが、初めての草刈り機にはじめはとまどいつつも少しずつ慣れて行ったようです。)
お昼は「森の夢」で育ったじゃがいもをこどもステーション山口の方々とこども達と一緒に料理しました。とてもおいしくて、こども達とも仲良く作業ができて楽しかったみたいです。
7月5日(土)~6日(日)
8月30日(土)~31日(日)に開催されるマロニエの森「子どもキャンプ」の準備をしました。
竹のベッドづくり・・・竹選び 昨年使用したもので割れているものや虫が食べて強度が弱くなっているものなどを除いて、新しい強度のしっかりしたものと入れ替える作業です。
マロニエの森の会の方に教えてもらいながら自分たちが使えると思うものを選んでいきました。
去年使ったものだけでは竹が足りず、マロニエの森の会の斉藤さんが竹を切ってくれたものをさらに4つに割って使用しました。
午後からは「森の夢」の草刈りをしました。前回使用した草刈り機を復習しながら、2班にわかれて除草作業をしていきました。草刈り機は重くて、みんな汗だくになって作業しました。
近くの「宮野温泉(奥湯田温泉)」に行き夕食はバーベキューで作業をして汗を流したあとの食事は本当においしかったです。
夜学生達は朝準備した竹を組み立てて、ベッドをつくり虫除けに蚊帳をつってそこで寝ました。
「竹のベッドの寝心地は?」「・・・(笑)」すこし痛かったみたいです。
2日目は朝少し時間があったので、希望者は竹を使って箸を作りました。指導してくれた先生の手つきをみていると簡単そうですが、実際にきれいな形に作るのが本当にむずかしく
こつを教えてもらいながらなんとか形にすることができました。
箸作りをしなかった学生は昼食のピザの生地づくりをしました。
ピザの生地を発酵させている間に「夢の森」に植樹したケヤキとコナラの草刈りをしにいきました。
「ケヤキは100年後に錦帯橋の材料になるように・・・」というマロニエの森の会の方の熱い思いで植樹され、みんなにもその楽しみや夢をそれぞれもって欲しいという代表の斉藤さんの思いでした。
山は笹や竹や雑草がすぐにはびこり、どこにコナラがあるのかがわからなくなるほどでした。目印は白く塗られた竹と新聞紙。慎重に草刈りをしてコナラやケヤキを切らないように最初はどれがコナラやケヤキなのかがわからずに知らぬ間に切っていないか不安になりながら作業をしていきました。次第に葉の形で見分けがつくようになり、急斜面の山を登り鎌をもっての作業なので、気が抜けずイチゴ科の植物はとげがあり「いててて・・・」という声がところどころで聞こえていました。
虫に刺されたり、とげが刺さったりと本当にキツイ作業。晴天の為気温も高くてみんなヘトヘトになっていました。
マロニエの森の会の方々はもう10年もこんなに大変な作業を自分たちで率先してされているので、本当に感動させられます。
日々の作業だと考えると頭が下がります。
学生達の作業の甲斐があって「とってもきれいになった。」とマロニエの森の会の方からも感謝の声をいただき、学生達にとっては本当に重労働でしたがその作業の重要さ、意味をいつか感じることができる時がくれば・・・と願います。
キツイ作業の後にはおいしい話
作業中に発酵したピザの生地を薄くのばし、それぞれの好みでトッピング。
ピザ窯はマロニエ特製のドラム缶で作ったものです。
焼きたてのピザはとってもおいしくてみんなおなかいっぱいになるまで食べました。
お別れの時、代表の斉藤さんより「子どものキャンプやマロニエの行事に今後も興味がある学生は是非参加して欲しい。」という言葉をいただきました。学生の中には時間があれば「子どもキャンプに参加したい。」という学生もいました。
私たちがおいしいご飯を食べて、豊かな暮らしをする背景にお米や野菜を作る農家の方、山の手入れをしてくれている林業家の方、様々な方の地道な作業があるのだとつくづく実感しました。