あなたも裁判員セミナー〜第2回模擬裁判〜開催される
2008/06/21
6月21日(土)10:00〜15:00、「あなたも裁判員セミナー」の第3弾にあたる「模擬裁判」のワークショップが開催されました。
本日のファシリテーターは、山口地方検察庁の伊藤検察官です。
模擬裁判の評議では、<有罪か無罪か>そして、有罪の場合の量刑の決定を実際に行いますが、裁判員が、提出された証拠をもとに合理的に判断する過程を追うこととなります。これは、参加者一人一人が責任もって考えをまとめていくための思考訓練となります、
いつものように、模擬裁判の最初は、裁判官役(今回は伊藤検事さん)の人定質問から始まり、検事、弁護士の冒頭陳述へと進みました。3年次学生がそれぞれ検事役、犯人役、弁護士役、証人役のロールプレイを熱演しました。
その後は、提示された証拠をもとに、評議が展開されます。今回の評議では、「無罪」と判断した人が圧倒的に多いという結果になりました。前回の模擬裁判では、同じような題材と証拠でも評議の結果「有罪」となりました。改めて、裁判とは必ずしも絶対的な一つの回答(評決)が得られるものではないということが分かりました。どちらの評決が間違っているとも言えないのです。
従来の裁判では起訴されると有罪率が99%以上だということ(その主要な原因の一つには、すべての事件が起訴されているのではなく、起訴するか否かは、検察官の裁量に任されるという<起訴便宜主義>があるということ)でした。伊藤検察官は「この結果には、考えさせるもがありました。」という感想を漏らしておられました。