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8/12)周防大島と徳地の「お見合い」の感想

2007/08/13(月)


 徳地づくり達人塾が周防大島のみなさんとの交流をするという試みを、県のやまぐちスローツーリズム事業の一環として実施しました。

 徳地づくり達人塾から10名、県立大学生4名、教員5名、スペインナバラ州立大からのイオスネ・ゴニ先生と夫のカルメーロさんの、合計21名がおたずねして充実した経験をさせていただきました。

 よせられた参加者の意見をここにご紹介していきたいと思います。


1.小川雅広さん(県立大教員)からのメッセージ

 昨日はお疲れさまでした。有意義にな一日を過ごす事が出来ました。ありがとうございます。

 さて、このたびのお見合いですが、一回目としてはまずまずと思いました。しかし,双方には多くの課題があるようにも感じました。石風呂が、両地域を結びつける事はまちがいないし、さらに石風呂が多くの人々を引きつける事が出来る事も間違いないと感じました。ですからそのためにも何はともあれ、双方の石風呂を生き返らせ、そして多くの人が石風呂を楽しむためのデザインが必要だと思いました。この小さな旅の間、武村さんからいろんなお話、戦争体験から農業までの多くの苦労のお話しを伺い、感動しました。中でも石風呂に対する思いの強さを感じました。それらの中で分かった事は、石風呂を決めるのは『薪作り』と分かりました。ですから『薪作り』の方法を武村さんから学ばないといけないと感じました。『薪作り』がひょっとして里山の再生にも繋がる(安渓さんの新たな思惑)かもしれないとも思うとうれしくなりました。石風呂が里山をも生き返らせ、人間を生き生きとさせるならば,石風呂はなんとすばらしいものでしょうか。とにかく、石風呂を動かすための仕組みを作るのが急務ですね。

 私が石風呂に興味を持ったのは、京都の八瀬のカマ風呂でこの風呂によって「癒された感じ」を今も強く持っているからです。また、私には持病の腰痛があり、腰痛を石風呂が和らげてくれるのではないかと期待しているからです。私は腰痛を和らげるために毎日のストレッチを絶やしません。ここに石風呂も利用すれば、その効果が増すのではないかと思っています。60歳近くになって年々体のどこかかしこがゆがみ、痛みがでてきているように思います。家内もそういっています。恐らくこういった思いの人は多いはずです。体を動かせる気力があれば自力で走ったりすれば良いですが、痛みや疲れで体を動かせない場合、石風呂が痛みや疲れを取ってくれるとすれば、多くの人に福音をもたらすかもしれません。ですから石風呂を復活させ、体への効用を自分自身で確かめたいなあと思います(だから熱心?)。

 古来から重労働を癒すために用いられて来た石風呂が、今度は現代のストレスの除去や,加齢に伴う体の痛みの除去に繋がれば、時代を超えたすばらしい装置になるのではないかと思います。徳地の方々の石風呂への思いを県立大学がどれだけ受け止める事が出来るかが当面の課題になるかもしれません。

                     小川雅広


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