上関)1/10広島三学会シンポの報道その1
2010/01/11
とりあえずの、報告です。
500人ほどの参加があり、非常に盛会でした。国会議員の挨拶、それぞれの発表、学
会の要望書の説明など、いずれも熱の入ったものでした。会場には、全国からの参加
者もあり、質問なども熱心にかわされて、盛り上がりました。
くわしくはあらためて写真入りでご紹介しますが、こんどは東京で同様の会をやろう
じゃないか、という話がすぐにまとまるほど手応えたっぷりのものでした。。
以下、本日の新聞から。
上関周辺の生態系守ろう
建設計画の進む中国電力・上関原子力発電所(山口県上関町)周辺の瀬戸内海に住む
生物の多様性について考えるシンポジウム「上関
瀬戸内海の豊かさが残る最後の場所」(日本生態学会など主催)が10日、広島市中
区の広島国際会議場で開かれた。
海中や干潟に住む多様な生物について、専門家が紹介。飯田知彦・日本生態学会会員
は「上関の鳥類」をテーマに講演し、原発から排出される塩素などの影響で魚が激減、
上関周辺に生息する国の天然記念物・カンムリウミスズメの生息域が失われると指摘
した。「上関の海を破壊するのではなく、貴重な生態系を守ることが大事」と訴えた。
日本生態学会などは、建設予定地のこれまでの環境影響評価を不十分としており、シ
ンポジウム世話人の佐藤正典・鹿児島大教授は「瀬戸内海という閉鎖的な空間で、十
分な環境評価がされなければ、取り返しのつかないことが起こりかねない」と話して
いた。
(2010年1月11日 読売新聞・広島)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20100110-OYT8T01038.htm
原発建設の生物への影響懸念 ’10/1/11
中国電力の上関原発(山口県上関町)建設計画で、環境影響評価のやり直しを求めて
いる日本生態学会、日本鳥学会、日本ベントス学会の3学会が10
日、広島市中区の広島国際会議場で合同シンポジウムを開いた。埋め立て工事や温排
水が生態系に与える影響に懸念の声が相次いだ。
中電が昨秋、海面埋め立てに着手する中、建設地と周辺の生態系の貴重さを広く訴え
る狙い。会場には約500人が集まった。
京都大大学院の加藤真教授(生態学)は、予定地を含む周防灘を、瀬戸内海本来の生
物多様性を最も残している海域と強調。「心臓部に原発計画がある。海水が滞留しや
すい内海では膨大な温排水などの影響は計り知れない」と主張した。
建設地周辺で見つかった国の天然記念物カンムリウミスズメに詳しい九州大大学院の
飯田知彦研究員は「通年確認は地球上で瀬戸内海西部だけ。貴重な繁殖の場とも考え
られる」と強調。餌の激減などで約5千羽しかいない個体の貴重な生息域を失う危険
性を指摘した。
(2010年1月11日 中国新聞・地域ニュース)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201001110045.html