ルーツ)昭和16年 安溪放生句集『血脈』 #中川正文 RT_@tiniasobu
2022/10/07
孤獨は扉のない美しい部屋だ。
むかし、龍谷大学に俳句のサークルがありました。そこに入っていた、富山県のお寺に生まれた、安渓大安は、西田薫さんと知り合いました。この薫の妹が、芙美子でして、
二人は1945年の春に、結婚するのですが、その経緯は、芙美子が書いています。http://ankei.jp/yuji/?n=2314
大安は、俳句をよむときは、放生と名乗っていました。放生池などのように「ほうしょう」と読むのではなく、「ほうせい」だったようですが、本人は、「うみっぱなしや」と言っていました。
同級生で、やがて児童文学者となる中川正文さんが、1941年10月、自分が出征する記念に、放生の句集を手書きで作ってくれたのです。句は、いま読んでもむずかしいかんじのものが多いのですが、中川正文さんの「跋」が抜群におもしろい。
手書きの抜粋から、のちに活字版がつくられました(添付のpdf)。そこには跋文が割愛されてしまっています。
中川家とは、京都の城陽市に住んでいたころ、歩いて行けるご近所付き合いをしていました。ずっと後に、正文さんの息子さんの中川真(しん)さんと山口で再会するのですが、その時の様子は、以下にあります。https://ankei.jp/yuji/?n=1581