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屋久島)第五回フィールワーク講座の記録
2004/04/01
第五回屋久島フィールワーク講座の記録です。
くわしくは、次のページをごらんください。pdfでも添付しておきます。
http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/meetings/2003/yaku-fw/subpg/hito/hito.htm
毎年8月に屋久島を教科書に学ぶとりくみのなかで、
「人と自然班」というのがあります。
屋久島最高の村・石塚の今―過去に学んで未来を見つめる
参加者:納屋直子・萩原理恵子・山口佳子・
原あゆみ・荒田俊史
講 師:安渓遊地・安渓貴子・金井塚務
チューター:金井塚務(広島フィールドミュージアム会長)
I 活動のあらまし
私たち「人と自然班」は屋久島における人と自然のかかわりの過去と現在を、五感のす
べてを駆使して学び、それにもとづいて望ましい未来についてできるだけ豊かにイメージ
するということを目標にしています。そのため、かつて人々が暮らした場にでかけ、現在
進行形で遺跡ができつつある現場をフィールドとして学ぶことから始めます。そこで感じ
たこと、見たこと、考えたことをより深く理解し、自分のものとするために、関係者のお
話をうかがい、さらに屋久島の人と自然についての全体的な見通しにつらなるお考えをお
持ちの方の教えを請う、という手順で学んでいきます。これまでに、西部林道ぞいの半山
集落跡(第1回屋久島フィールドワーク講座)、川原集落跡(第3回)の調査に引き続き、
昨年(第4回)は、もっとも大量の屋久杉が伐採された小杉谷集落跡を調査対象とし、今
年(第5回)は小杉谷からさらに奥まった、海抜高度が屋久島では最高に位置していた石
塚集落跡を学習の舞台にしました。
1日目は上屋久町の環境政策課の木原さんのお世話で翌日のキャンプの準備をし、その
後、小瀬田で屋久島の雑誌『季刊・生命の島』の編集をされている日吉眞夫さんを訪問し
ました。午後は安房にでかけ、小杉谷で20年あまりをすごされた堀田優さんのお話をう
かがいました。
2日目は環境政策課の木原さんの案内で、荒川口からトロッコ道を歩いて小杉谷の手前
まで歩きました。そこまでは雨が降り、足下の枕木が濡れてすべりやすく、屋久島らしい
山歩きとなりました。トロッコ道が石塚集落跡に向かって分かれてすぐ左手にある大山神
社は、小杉谷・石塚両集落の人たちを守っていた神社ですから、石段を登って参拝し、拝
殿を掃除してフィールドワークが順調にいくように祈願しました。大山神社をあとにする
ころには雨もあがり歩きやすくなり、翌日まで晴天にめぐまれました。
石塚集落はトロッコ道沿いに家のあとが延々と伸びている集落で、集落跡を歩くうちに、
集材用のヘリポートに出くわしました。またトロッコに乗って作業から帰る人たちにも出
会いました。歩くことで石塚集落のおおまかな形と家々の跡を見ることができました。そ
の後、集落の中程にある広場を中心に、遺物の調査を行いました。夜は上屋久町役場の塚
田英和さんがともに泊まって、屋久島の人々が生きてきた知恵の世界のお話をしてくださ
いました。
3日目は石塚集落のなかで、おおまかな集落の配置を確認したうえで、家を決めて屋敷
跡などの遺構調査を行いました。昼すぎに、石塚集落を後に小杉谷経由で荒川口まで歩き
宿舎のある一湊へ戻りました。
4日目はまず石塚集落跡のフィールドワークのデータ整理をし、のち、かつて石塚集落
に住んでおられたという大脇さんと日高さんのお話を、松峯の公民館でうかがいました。
石塚集落跡で自分達が見て気づいた疑問にも答えていただきました。そのあと安房の土埋
木の貯木場を見てから、土埋木の加工現場と製品を売る店の見学をしました。屋久島を広
く把握するために南まわりで西部林道を見て帰りました。
5日目はまずまとめをした後、小瀬田集落に柴鐵生さんを訪ねお話をうかがいました。
夜は上屋久町のシンポジウムに参加しました。
6日目はまとめと、発表会をしました。
あわただしいスケジュールの中で、急にお話をお願いしたにもかかわらず、快く応じて
くださったみなさま、石塚のもと住民の方のお話がきけるようにアレンジしてくださった
安房の前野政人さん、ボランティアのチューターとして広島から駆けつけてくれた金井塚
さん、上屋久町役所の塚田さん・木原さんをはじめ、私たちの勉強が有意義なものとなる
ように有形・無形の援助をしてくださったすべての方々に心から感謝いたします。
(安渓貴子・安渓遊地)


