Open Access) Decision Science for Future Earth: Theory and Practice #Tetsukazu_Yahara RT @tiniasobu
2021/02/04
矢原徹一さんのfacebook 2021年2月2日の情報からシェアします。勉強のためにメモメモ。
英文図書”Decision Science for Future Earth: Theory and Practice”
が本日ついに、Springerから出版されました。オープンアクセス図書ですので、下記のサイトからダウンロードできます。
https://link.springer.com/book/10.1007/978-981-15-8632-3
生物多様性保全、災害からの復興、地域づくり、公衆衛生など、さまざまな社会的課題に取り組む科学者の必読書と思っています。ぜひご一読ください。私が第一著者として3年間かけてまとめた第一章はとくにおすすめです。
「保全生態学入門」で価値の問題をとりあげたあと、「自然再生事業指針」で合意形成の科学の必要を痛感し、決断科学プログラムでは価値観が異なる関係者の間でどのようにすれば協力行動を発展させることができるかというテーマに真剣に取り組みました。その努力の成果である第1章では、人間の進化生物学的理解に基づいて、意思決定科学の概念的かつ体系的な考察を書きました。
また、意思決定科学にもどついて、co-designのガイドラインを提案しています。
第2章では、 第 3?6 章で詳述されているTD研究の事例の比較に基づいて、科学/科学者と社会との関係について理論的考察が書かれています。
この章には私は著者として加わっていません。第1章とは独立に進められた検討の成果です。第7章(天然資源管理に関するパート3の冒頭)では、生態系のダイナミクスと人間の意思決定が相互に影響を与える天然資源管理の戦略が数理モデルを使って説明されています。
パート4の第10~12章では、熊本地震後の復興過程でのTD研究を紹介しています。
フューチャーアースが重視する TD研究に関する英文の体系的著作として、国内外で広く読まれることを期待しています。
LINK.SPRINGER.COM
Decision Science for Future Earth | SpringerLink
以上、メモした人 安渓遊地です。