山口市とくぢ)だれでもできる自分史づくりの本ができました
2006/08/01
県立大学のサテライトキャンパスである、旧徳地町の引谷小学校跡で、5回にわたっ
て開催してきた、山口市主催の地域リーダーキャリアアップ講座が昨日7月31日終
了しました。
以下、報告書の前書きの部分を紹介し、本文については、pdfファイルで添付い
たします。
徳地のみなさんとともに取り組んだ
「誰でもできる自分史づくり入門」講座
山口県立大学国際文化学部 教授
安渓遊地(あんけい・ゆうじ)
山口徳地地域と山口県立大学が包括的連携協力のための協定を結んだのが、2004年
9月末のことでした。2005年度には、廃校となっていた引谷(ひくたに)小学校の校
舎を、県立大学のサテライトキャンパスとして活用させていただくことになりました。
2006年度は、山口県立大学のやまぐち共生センター主催の、地域リーダーキャ
リアアップ事業として、少人数のゼミ形式の講座をもつことになり、2講座のうち、
文化方面で安渓が一講座を担当させていただくことになっています。
徳地地域の歴史や文化をあしもとから見直すために、どういったテーマが適切であ
ろうか、と考えた末、「地域が教科書、地元の人たちが先生」という地域研究の原点
に立ち戻って、徳地の方々に「自分史」を書いていただこう、という企画を提案しま
した。
1回2時間半程度で、5回の講座を、山口県立大学サテライトキャンパス(旧引谷
小学校)で実施することにしました。いずれも月曜日の6月19日を一回目として、
6月26日、7月3日、24日、31日の13:30~16:00というスケジュー
ルにそって、以下のような内容を提案しました。
1.地域研究と自分史づくりの方法。
2.古いアルバムや日記などの材料をもちよりましょう。
3.自分なりの構成を決めて書き始めましょう。
4.下書きをもちよりましょう。
5.10枚以上の原稿を仕上げましょう。
これに応えて、7人の方が応募してくださりました。最終的に原稿を仕上げるとこ
ろまでこぎ着けられたのは、次の5名の方々でした。金子正尚さん(徳地文化協会)、
藤本ケイ子さん(徳地文化協会)、山本清作さん(徳地文化協会)、蕨 周次さん(
徳地文化協会)、伊藤孔之さん(柚野地域振興協議会)。そして、県立大学からの学
生ボランティアとして山本 豊さん(国際文化学部3年生、卒論で自分史を取り上げ
る予定)と地域ボランティアとして安渓貴子さん(大学非常勤教員)が参加して、講
座を活性化してくれました。山口市徳地総合支所の柏木知津子さんは、事務局として、
連絡などに細やかなご配慮をいただきました。
この文集では、できあがった自分史を応募の順に配列して編集し、山本豊さんの作
品と、安渓遊地のルーツと徳地のかかわりをめぐるエッセーを添えました。
今後、このとりくみをきっかけに、さまざまな本格的自分史が徳地の地から生まれ、
発信されることを期待しています。ありがとうございました。
2006年7月31日 徳地サテライトキャンパスにて