上関原発)埋立免許取り消し訴訟傍聴メモ 傍聴人は透明人間じゃないのだけれど
2017/10/12
10月24日 修正 不正確なところを丁寧にご指摘くださった方がありましたので修正しました。感謝をこめて。
2017年10月11日午前11時 平成25年(行ウ)第10号等 @山口地方裁判所31号法廷 の傍聴をしたメモです
待合室に並んで、順番カードをもらい、今回は抽選なしで全員が入れて、順番カードを傍聴券に取り替えてもらいます。このカードを見せて法廷の後ろから傍聴席に入ります。
座ってみていると書記官の若い女性が一人であれこれ準備をして、
弁護士3人ずつ 原告側に4人 被告側に4人 記者席に5人 傍聴席に25人 山口県の弁護士は3人。県庁職員4名が原告席に座りました。
傍聴席の人たちに、場内整理係のような男性が、「携帯は電源を切るか、マナーモードにし、静かにして、発言や拍手などをされないように」など、傍聴整理券の裏に書いてあることを、かいつまんで注意しました。(ちなみに東京地裁の場合は、こんな具合ですhttp://www.courts.go.jp/tokyo/kengaku/kozin_boutyou/index.html)
裁判官3人が入廷すると、全員が立って一礼。福井美枝裁判長 http://www.e-hoki.com/judge/2421.htmlhb=1
まず、裁判官と原告側弁護士と被告側弁護士の間で書類を見せては次へまわすようなようすがしばらくありました。その間何の説明もないので何をしているのかなとおもっていました。(あとで、弁護士会館で説明してもらったところでは、配付された書類の原本を裁判官と弁護士が確認して、コピーに間違いがないことを確認するという段取りだったのだとのことでした。)
裁判って、毎回受講者が少しずつ異なる公開講座のようなものなのだから、いまから何をするのかを、初めての傍聴人にもわかるように、説明してくれたらいいのに、と思いました。
山口地方裁判所の後ろは検察庁で、その後ろに弁護士会館があります。裁判のあとでそこの集会室に移動して、今日の裁判の勘所はここだったということなどを弁護士から教えてもらううちに、いろいろ勉強になりました。傍聴人が42人を越えると抽選になるそうで、それに漏れた人も裁判の様子をシェアできるという場でもあるんですね。
「これから始めます」という言葉を書記官が言ったらしいけれど、ほとんど聞き取れなかったし、裁判長も滑舌が悪くてききとれないという不満の声が出ていました。まだ非常勤で教えている教員としては、どきっとしました。
傍聴席の人たちは、透明人間扱いされているようでもありますが、実際はとても大切な役割を果たしています。今後も機会をみて傍聴したいものですが、実質的な発言などがなにもなく、あっけなく終わることもありますけれど、それもまた経験です。
原告のおひとり・三浦翠(みうら・みどり)さんの意見陳述を、前のページに載せました。御本人の了承をいただいていますので、どんどんシェアされてください。県庁職員は、山口県がどんなことをやっているのかをよく知っておいていただきたいものです。
この裁判の原告・弁護団・応援団でつくるサイトがあります。今後のニュースなどは、こちらをご覧下さい。
http://umetatekinshi.wixsite.com/juuminsoshou
傍聴メモ作成者
安渓遊地(退職したら、授業と会議があまりないのでわりと時間が自由に使えるようになりました)