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2017/03/17
上関の自然の研究者たちの中核である研究仲間に乾杯!
南方熊楠賞に京大大学院教授の加藤真さん
http://www.asahi.com/articles/ASK3902BTK38PXLB01Q.html
2017年3月9日13時33分
博物学者の南方熊楠(みなかたくまぐす、1867~1941)にちなみ、博物学や民俗学の優れた研究者を顕彰する第27回南方熊楠賞(和歌山県田辺市、南方熊楠顕彰会主催)に、京都大学大学院人間・環境学研究科教授で生態学者の加藤真さん(59)が決まった。田辺市などが9日発表した。授賞式は5月13日に同市である。
加藤さんは、熱帯雨林や河川、藻場、湿地などで昆虫や植物といった多様な生物が絡み合う共生の関係を研究。小笠原諸島では在来のハチと植物との共生地域を特定し、奄美大島では花粉を集めるガと植物の特別な共生関係を確認した。地域の生態学的な関係を解き明かしてきた。また、その分野で多くの研究者を育てた。
以下は、紀伊民報 の記事です。
http://www.agara.co.jp/news/daily/i=330309&p=more
南方熊楠賞に生態学の加藤氏 田辺市
世界的な博物学者、南方熊楠(1867~1941)にちなみ、博物学や民俗学で業績のある研究者に贈る第27回南方熊楠賞(和歌山県田辺市、南方熊楠顕彰会主催)に、京都大学大学院教授の加藤真氏(59)=京都府=が決まった。田辺市などが9日、発表した。生態学者として、多様な生物が複雑に絡み合う共生関係を解き明かし、生態学研究を発展させた。
選考委員会によると、加藤氏は植物と昆虫の共生関係だけでなく、森林、干潟、湿地などさまざまな生態系が、多様な共生関係で成り立っていることを解明し、生物多様性、生態系の保全に貢献した。
また、後進の研究者育成にも尽力。研究室から気鋭の生態学者を多数輩出している。生態系、生物多様性の不思議さを分かりやすく伝えることにも力を入れ、「日本の渚―失われゆく海辺の自然」(岩波書店)、「花に引き寄せられる動物 花と送粉者の共進化」(平凡社)など一般向けの著書も多い。
専攻する生態学は熊楠が唱えたエコロジーと同義。加藤氏は「憧れの研究者の名を冠した賞の受賞は光栄。自然史(博物学)そのものの面白さや、最新技術を生かした研究の可能性、自然保護のために小さな発見の積み重ねが果たす役割などを示していきたい」とコメントしている。
【加藤真氏】
1957年、静岡県生まれ。76年に京都大学農学部農林生物学科に入学、87年に農学博士の学位を取得した。その後、京都大学教養部助手などを経て、2002年から京都大学大学院人間・環境学研究科教授。07年に日本生態学会賞受賞。