野生生物と社会学会)「『人と自然の触れ合い』が拓く『生物多様性の主流化』の新たな可能性」(11月6日8:30-10:30@東京農工大)
2016/11/01
ML jeconetで流れてきました。主流になろう。学会入会が必要ですがシェアします。
みなさま
静岡大学農学部の富田と申します。クロスポスト失礼いたします。
11月5日~6日の日程で東京農工大府中キャンパスで開催されます「野生生物と社
会」学会大会において下記の通り、生物多様性の主流化と「人と自然のふれあい」
政策に関するテーマセッションを開催いたします。
http://www.wildlife-humansociety.org/taikai/2016/
taikai2016_sankasyaannnai.html
セッションの参加には学会の参加登録が必要で、朝のセッションとなりますが、
より多くの方のご参加をお待ち申し上げております。
■タイトル:「人と自然の触れ合い」が拓く「生物多様性の主流化」の新たな可
能性
■日時:2016年11月6日(日)08:30~10:30
■会場:東京農工大府中キャンパス・第一講義棟25号教室
http://www.wildlife-humansociety.org/taikai/2016/taikai2016_floorguide.html
■企画者:富田涼都(静岡大学農学部),吉田正人(筑波大学大学院世界遺産専
攻)
■企画趣旨と講演プログラム
現代の日本では「生物多様性の主流化」が社会的課題とされ、戦略的環境アセ
スメントや生物多様性地域戦略、特定鳥獣保護管理計画、ユネスコエコパークと
いった先取的(プロアクティブ)な環境政策が重視されている。社会において
「主流」であるためには、従来の「環境」の枠組みを超えた多様な社会的価値や
実践を環境政策に活用する必要があるが、現状ではその方法論や人材育成などが
必ずしも十分に制度化され、実質化されていない。
本セッションでは、こうした課題に対し「人と自然の豊かな触れ合い」の保全
に関する理論や実践、人材育成がもつ可能性を検討し、今後の政策的な展望を得
ることを目的としている。
「人と自然の豊かな触れ合い」の保全は環境基本法で基本施策の指針として提
示された。近年では、綾町や奄美大島などで環境政策への先進的な活用事例があ
り、多様な社会的価値や実践を先取的な環境政策に結びつけ「主流化」に貢献す
るポテンシャルが示唆される。しかし、多くの場合、政策的な活用は景観やレク
リエーションなどに限定されており、そのポテンシャルは、学術的にも制度的に
もまだ十分に引き出されていないと言えるだろう。
そのため、本セッションではまず、(1)「人と自然の豊かな触れ合い」が環境政
策に導入された経緯や環境アセスメントや生物多様性地域戦略等における制度的
位置づけについて整理し、(2)「人と自然の豊かな触れ合い」の調査がもつ環境
保全上の可能性を質的に分析する。そして、(3)具体的に「人と自然の豊かな触
れ合い」を環境政策に活用した事例を考察し、(4)それを推進するための人材育
成のあり方を議論する。これにより「人と自然の触れ合い」を軸に、多様な社会
的価値や実践を環境政策に活用し「生物多様性の主流化」を実現するための方法
論や政策論の展望を議論したい。
(1)吉田正人(筑波大学):「人と自然との豊かな触れ合い」政策の導入の経緯
と可能性―環境基本法からアセス法、生物多様性基本法まで
(2)富田涼都(静岡大学):「人と自然のふれあい調査」による地域に根差した
環境保全のポテンシャル
(3)岡野隆宏(環境省自然環境局):ふれあい調査を活かした保護地域のあり方
に関する試論
(4)傘木宏夫(NPO地域づくり工房):人の活動からみた自然とのふれあいの場と
その保全―地域づくりと環境アセス
総合討論