ニュースを読み比べる)四国電は再稼働した伊方原発3号機関連施設で水漏れのトラブルがあったと発表。放射性物質漏れはないという。(共同通信・全文)
2016/08/27
いくらなんでも発表が短すぎるぞ四国電力(共同通信)というので、すこしニュースを読んでみました。
稼働中の伊方3号機関連施設で水漏れ
http://this.kiji.is/141827498910926324
2016/8/26 17:51
四国電は再稼働した伊方原発3号機関連施設で水漏れのトラブルがあったと発表。放射性物質漏れはないという。
これではあまりにも短くて、かえって不安になりませんか。
以下のことと関連があるでしょうか? やっぱり共同通信から
http://this.kiji.is/132701001548318197
伊方3号機ポンプ交換完了 11日にも再稼働、四国電
2016/8/1 13:26
今月中旬に再稼働予定の四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)で、トラブルがあった1次冷却水循環ポンプの部品交換作業が完了したと愛媛県が1日明らかにした。四国電が正常に作動することも確認したという。関係者によると、11日にも再稼働させる方向で調整している。
トラブルは、ポンプ内を洗浄するための純水が、専用の配管に過度に漏れ出たもので、7月17日に判明。交換作業の影響で、四国電は同月26日に予定していた再稼働の時期をずらした。
あ、朝日がもう少し詳しい
http://www.asahi.com/articles/ASJ8V62RSJ8VPLXB00K.html
伊方原発3号機で排水漏れ 四国電「環境への影響なし」
2016年8月26日21時12分
四国電力は26日、伊方原発3号機(愛媛)で装置を洗浄した排水(推定約1・3立方メートル)が漏れたと発表した。配管のつなぎ目にすき間が生じたという。3号機は12日に再稼働し、9月7日から営業運転を始める予定だが、日程や環境への影響はないとしている。
やや、今回は、日経が一番くわしいかな
http://www.nikkei.com/article/DGXLASJB26H3D_W6A820C1LA0000/
四国電力伊方原発3号機で水漏れ 放射性物質は含まれず
2016/8/27 6:00
四国電力の伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)で26日、所内で使う純水をつくる装置を置く建屋内の配管から水漏れが発生した。漏れた水に放射性物質は含まれておらず、環境などへの影響はないという。早期の復旧を見込み、9月7日の営業運転への移行は予定通りとみられる。
水が漏れたのは配管のつなぎ目部分。ボルトで固定していたものの隙間が生じ、約1.3トンが漏れ出した。蒸気タービンを回すための水を浄化する復水脱塩装置を洗浄した水をポンプで排水していたところ、配管がつながっている純水装置建屋内で漏れた。
北海道新聞は、どうやって取材したのでしょう。発表の様子の写真も
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/science/science/1-0309226.html
伊方原発3号機、設備で水漏れ 運転への影響なし、四国電
08/26 18:53、08/26 19:50 更新
伊方原発3号機の設備でのトラブルについて、記者会見する愛媛県と四国電力の担当者ら=26日午後、愛媛県庁
愛媛県と四国電力は26日、再稼働した伊方原発3号機(同県伊方町)で、純水を扱う建屋にある配管のつなぎ目から水が漏れるトラブルがあったと発表した。放射性物質の漏れや、運転への影響はなく、9月7日に予定している営業運転の日程に変更はないとしている。
トラブルがあったのは原子炉がある建屋とは別の建屋。既に水の流れを止め、漏れはない。
3号機は2011年4月に定期検査で停止したが、昨年、原子力規制委員会の審査に合格し、伊方町長、県知事が再稼働に同意して、今月12日に再稼働した。規制委の最終検査後、営業運転に移る見通し。
読売新聞は案外生々しい
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160826-OYT1T50097.html
伊方原発排水管から水漏れ…放射性物質含まれず
2016年08月26日 23時06分
四国電力は26日、伊方原子力発電所3号機(愛媛県伊方町)で、2次系の排水管から水が漏れたと発表した。
放射性物質は含まれておらず、9月7日に予定されている営業運転開始の日程に影響はないとしている。
発表によると、漏れたのは、不純物を除去して純水を作る装置の排水約1300リットル。26日午後2時5分頃、巡回中の社員が配管のつなぎ目から、水が噴き出しているのを確認した。配管を密閉するゴム製の部品に不具合があったとみられる。
3号機は12日に再稼働し、営業運転に向けて調整運転中だった。四電は不具合のあった部品を交換するという
四国電力のプレスシートに図が載っていましたが、「事象」の説明は木で鼻をくくったようです。
http://www.yonden.co.jp/press/re1608/data/pr015.pdf
平成28年8月26日 四国電力株式会社
伊方発電所3号機 純水装置建屋内での水漏れについて
調整運転中の伊方発電所3号機(加圧水型、定格電気出力89万キロワット) の純水装置建屋内(管理区域外)において、本日14時04分、純水装置から総
合排水処理装置へ排水を移送する配管のフランジ部より排水が漏えいしていることを保修員が確認しました。
なお、漏えいした排水には放射性物質は含まれておらず、建屋内に留まっています。
本事象によるプラントへの影響および環境への放射能の影響はありません。
(添付資料)伊方発電所3号機 純水装置排水系統概略図
さて、日経新聞の「蒸気タービンをまわすための水を浄化する復水脱塩装置を洗浄した水」というので、蒸気タービンが気になりますね。
沸騰水型(BWR)なら、直接お湯をわかして蒸気タービンを回しますから、蒸気タービンは強い放射能を帯びています。
今回の伊方3号機は、加圧水型(PWR)なので、蒸気タービンそのものは、放射能汚染されないたてまえになっています。プルトニウムを混ぜて燃やす炉であることにおおきな不安はありますが。
http://www.yonden.co.jp/energy/atom/ikata/page_02.html
以上、あまりに短い報道は、要注意というお勉強でした。
安渓遊地