高江に注目)天木直人さん「いまこそ野党共闘の党首たちは沖縄に飛んで翁長知事の沖縄と共闘すべき時だ」
2016/07/23
天木直人さんは、下関市出身のもと外交官だ。レバノン大使館に勤務中、イラク開戦に反対してクビになった気骨の人だ。私は彼の有料メルマガを講読しているが、月わずか500円で?日に3本から5本ぐらいもの記事が届く。有料メルマガの一部はしばらくすると彼のブログに掲載されてお金を払っていなくても誰もが読めるしかけだ。
最近の天木さんには、政権内部からの情報はない。しかし、毎日あらゆる新聞や雑誌に目を通し、そこで見つけた記事に注目しながらその背景を描く。大学教員が大学の近くの書店(隣の客もレジのアルバイトも学生)で手に取るのはちょっとはばかられるようなものにもたんねんに目を通して紹介してくださるので、それを応援したくてお金を払っている。
今朝の高江についてのメルマガ記事は、彼の怒りを反映してか、同時にブログにも掲載されたので、私も引用させていただく。
http://天木直人.com/2016/07/23/post-5010/
以下共感こめて引用。
今、我々が目にしている安倍自公政権の沖縄弾圧は、戦後70年の政治史の中で、最も許しがたい暴挙である。
辺野古移設の強行だけではない。
東村高江の米軍ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設の強行こそ、直接的暴力だ。
なぜ急ぐのか。
日本の防衛上の緊急必要性はどこにもない。
日米同盟を優先する日米防衛関係者の利権の為に急ぐのだ。
トランプ氏の共和党候補の指名が決まり、いよいよ米国新政権の外交方針が不透明になってきた。
その前に沖縄問題を一気に既成事実化してしまえというわけだ。
これ以上の安倍自公政権の暴挙はない。
この暴挙を止められるのは政治しかない。
いくら沖縄住民が体を張って反対しても、いくら沖縄を思う善意の国民が全国から集まって反対の声をあげようとも、国家権力の暴挙の前には無力だ。
国家権力の暴走を止められるのは野党の政治力しかない。
しかもいま野党は共闘を組んで安倍自公政権と闘うと宣言している。
そして、その野党共闘をつなぎとめる最大のテーマは、安倍首相の戦争法に反対し、安倍首相の憲法9条否定をストップさせることではなかったのか。
いまこそ野党共闘の党首たちは沖縄に飛んで、翁長知事の沖縄と共闘すべき時だ。
ところが彼らは何をしているというのか。
きのう7月22日、東京都知事選で鳥越候補を勝たせるために、雁首揃えて有楽町で応援演説している。
沖縄を見殺しにして、なんのための共闘なのか。
彼らの頭にあるのは、政局におけるみずからの生き残りしかない。
打倒安倍という掛け声の下に野党共闘をすべてに優先する野党4党党首の罪はあまりにも大きい。
本末転倒だ。
沖縄が泣いている。
憲法9条が怒っている(了)
以上引用者、安渓遊地